かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

長崎大学の計画するBSL4施設の建築差し止めの仮処分を求める訴えを地元住民が起こしました。

2019-01-22 20:25:53 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は5℃、最高気温は9.5℃、五條市の最低気温はー0.8℃、最高気温は10.2℃でした。今日はやや雲の目立つ晴れの1日で、昼間はまずまずの天気の中仕事で京都へ出かけました。往路、近鉄京都駅での信号故障の影響で少し到着に時間がかかりましたが、その後は特段の問題もなく、仕事をこなして奈良に帰りました。京都はなんとなく奈良より寒い感じがしましたが、午前中は南からの風だったのが午後からは北風に変わったのも多少は影響したかも知れません。まあ何にせよ、昨日の天気予報で可能性が指摘されていた雨や雪に出会うこともなかったのは幸いでした。

 さて、ヒトに対して致死的な影響を持つ微生物やウイルスなどを扱うための最高度の安全性を確保した実験施設バイオセーフティレベル4の研究施設を長崎大学が建築する計画を進めたところ、地元住民らが強硬に反対し、建設差し止めを求める仮処分を長崎地裁に申し立てをしました。原告の住民らの話によると、大学は、施設からウイルスが漏れた場合は市民の生命や健康に危害が及ぶにもかかわらず、周囲の環境に与える影響を調べていないとし、周辺住民への安全配慮義務を尽くしていないと主張しています。申立をしている住民の代表の方は、「住民がリスクを引き受ける必要はない」と記者会見で訴えられていました。
 まあ確かに怖いものは怖いですよね。うつれば死は免れない極めて危険な病原体を扱う実験施設がすぐ近所に存在するなんてのは、住民からしたら恐ろしいものでしかないでしょう。安全なはずの施設から危険なモノが漏れ出てとんでもない被害が! なんてのは架空の世界の定番だけでなく、現実にいろいろな形でお起こっていますし、そんなものは近所にいらない、というのも無理からぬ事ではなかろうかと思います。個人的には、きっちりバイオセーフティレベル4で建設・運用されるならまず心配はいらないだろうと思います。
 また、現在、我が国で可動するレベル4施設、国立感染症研究所と理化学研究所筑波研究所も、地図で見れば一目瞭然なように、周辺に普通に民家が立ち並ぶ町中にあり、長崎大学がある長崎市だけが特別ことさらに住民を危険に晒すような立地にあるわけではありません。この両研究所の立地などを鑑みるに、この訴えは却下されるのではないか、と個人的には感じたりもしますが、住民が不安になるのも判らないではないです。となると長崎大学側が懇切丁寧に説明をして理解を求めるよりないと思いますが、長崎大から見たら、原告の人達は理性に欠けた頑迷固陋なわからず屋にしか見えてないのかも知れませんし、原告側から見たら、自分たちに納得できる説明ができない長崎大は信用できない、と思っていたりするのかも知れず、裁判で白黒つけたところでお互いが納得しうるかと言うとなかなかに難しい物があるでしょう。とりあえずは裁判所の見解や如何に? というところですが、どちらが勝つにせよ、簡単は決着がつかないであろうことは容易に想像されます。当面の展開を注視ですね。

コメント
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