今日の奈良市の最低気温はー0.2℃、最高気温は11.5℃、五條市の最低気温は−3℃、最高気温は10.5℃でした。今日も昨日同様青空の広がる冬晴れの1日でした。洗濯や布団干しなど休日の日常生活が大いに捗りましたが、明日は午後から下り坂で、帰宅時は雨になっているかも知れません。その後は若干低めで週末まで変化無しな模様。長期予報では2月3月とも西日本禍気温高めとなっていますが、これ、本当に2月になったら早くも春になってしまったりしないでしょうか?
さて、哲学者の梅原猛氏が亡くなりました。御年93歳。死因は肺炎とのことですが、まず大往生と申し上げて良いでしょう。まずは合掌してご冥福をお祈り申し上げます。
私にとっては哲学者というより異端の歴史学者という側面の方が馴染む方でした。中でも「隠された十字架 法隆寺論」は、読んだ当初若干自説にこだわって客観性が欠けているなと感じた部分も無きにしもあらずでしたが、全体として非常に明快な論理で組まれ、読み応えのある古代史論でした。聖徳太子怨霊説というのは学会では異端の説なのでしょうが、法隆寺の謎、特に中門の真ん中の柱や夢殿の救世観音の光背の直釘付けという荒っぽい造作などは、確かに頷きたくなる説得力がありました。ただ、残念ながらそれを立証するに足る文献などの記録が無いため、いかに説得力があろうとも法隆寺の謎を説明する話の一つでしか無いのが残念なところです。
ただ、氏が唱えた総合的な視野の重要性は今でも十分通用する話ではなかろうかと思います。専門バカも重要だと私は思いますが、時には一歩引いて自分の立ち位置を俯瞰してみるのも大事なことです。特に外部資金など、専門外のヒトにわかりやすく説明して研究資金を出してもらう場合、昨今はそれがどう社会の役に立つのかを説明しなければならなかったりしますから。私などもよくよく気をつけなければなりません。一時代を築き上げた学者が世を去るのは返す返すも残念なことですが、後に続く人達の礎となって、今後も梅原氏の業績は輝きを失わないことでしょう。
さて、哲学者の梅原猛氏が亡くなりました。御年93歳。死因は肺炎とのことですが、まず大往生と申し上げて良いでしょう。まずは合掌してご冥福をお祈り申し上げます。
私にとっては哲学者というより異端の歴史学者という側面の方が馴染む方でした。中でも「隠された十字架 法隆寺論」は、読んだ当初若干自説にこだわって客観性が欠けているなと感じた部分も無きにしもあらずでしたが、全体として非常に明快な論理で組まれ、読み応えのある古代史論でした。聖徳太子怨霊説というのは学会では異端の説なのでしょうが、法隆寺の謎、特に中門の真ん中の柱や夢殿の救世観音の光背の直釘付けという荒っぽい造作などは、確かに頷きたくなる説得力がありました。ただ、残念ながらそれを立証するに足る文献などの記録が無いため、いかに説得力があろうとも法隆寺の謎を説明する話の一つでしか無いのが残念なところです。
ただ、氏が唱えた総合的な視野の重要性は今でも十分通用する話ではなかろうかと思います。専門バカも重要だと私は思いますが、時には一歩引いて自分の立ち位置を俯瞰してみるのも大事なことです。特に外部資金など、専門外のヒトにわかりやすく説明して研究資金を出してもらう場合、昨今はそれがどう社会の役に立つのかを説明しなければならなかったりしますから。私などもよくよく気をつけなければなりません。一時代を築き上げた学者が世を去るのは返す返すも残念なことですが、後に続く人達の礎となって、今後も梅原氏の業績は輝きを失わないことでしょう。
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