１０８兆円とは随分な額ですが、その内訳が例の３０万円以外あまり伝わってこない気がします。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は４．１℃、昼の最高気温は１６．８℃、五條市アメダスの最低気温は１．６℃、最高気温は１５℃でした。今日は朝のうちだけ少し雲がありましたが、その後は快晴の青空が広がり、春の日差しが燦々と降り注ぎました。しかしながら気温は思いの外振るわず、4月初旬の時期にこの天気の割にかなり低めな数字となりました。明日以降は、朝はまだ少しばかり冷えますが、昼間の気温が上がり、春爛漫な空気に包まれる模様です。

　さて、新型コロナウイルスによる景気減退に対抗するため、１０８兆円もの緊急経済対策が総理が表明されました。散々世情を騒がせた直接給付金は予算６兆円と全体からすると僅かな額で、２６兆円は税金や社会保障の支払いを猶予するためのお金、残りは企業や事業者向けということなのでしょう。まあ明日をもしれぬ自転車操業の中小企業や、甚大な被害を被った旅行業界などにとっては大きな意味を持つ対策なのかもしれません。
　一方直接給付は３０万円が一回、対象となるのは全世帯の２割ほどだと言われていますが、果たしてこの効果の程はいかに？　貧困者対策として考えると、３０万円１回ではそれを使い切れば終わりで、今までに苦労してきた借財などを返してしまうと手元にはいくらも残らないというヒトも多いのでは？　と想像してしまいます。結局一時的に息は継げても１回だけだとすぐまた溺れることになるでしょうから、意味があるかどうか。経済対策としてみると、国民の２割が少しばかり余分なお金を持って使ったとして、全体にどれだけの影響が生じるものでしょうか？　それに、１回きりで次はないと思うと、そういう人たちは節約を旨として消費をなるべく抑えるようにして大事に使おうとするのではないでしょうか。　そうすると消費に回る分はごく限られることになるでしょうから、経済対策とは言えない話ではないかと思います。
　どうもちぐはぐで中途半端な感が否めない対策ですが、効果のほどはどんなものか、これからに注目ですね。