かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

この水害を期に、今の気象条件などを加味してその土地の危険度を測り直す必要があるように感じました。

2020-07-12 20:17:09 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は24.2℃、昼の最高気温は28.4℃、五條市アメダスの最低気温は22.7℃、最高気温は28℃でした。今日は雨はほとんど降らず、ずっと曇り空で昼過ぎにちょろっと日差しがありました。日が照るとそれなりに暑さを覚えますが、全体としては過ごしやすい方の天気だったのではないかと思います。これから暫くの間は頭上を梅雨前線が北上したり南下したりと振幅激しく揺れ動くみたいですが、前線を決定的に押し上げて夏空を呼び込むまでにはまだしばらく掛かりそうです。

 さて、熊本県の球磨川水系の大水害、なんとも痛ましい限りですが、計画されていたダムを県民が拒否、県知事もその民意に沿ってダムに反対することで計画が撤回され、その後対策らしい対策がとられないまま今にいたり、今回の大被害に繋がったという一連の経緯が報道されています。当時の民主党政権の無責任で先見の明に欠けた対応のツケという見方も多くなされているようですが、結局の所、そんな危険な場所に住み続けてきたことが間違いだったということではなかろうか、と私などには思えます。国民総農家時代の昔なら、暴れ川は一方で肥沃な土壌を山から運んでくる恩恵があったのでしょうし、水利の便を考えても川沿いに住むのは一定のリスクも許容できる判断だったのでしょう。天候も基本穏やかで、滅多に多くの犠牲者が出るほどの暴れ方はあまりしなかったのかもしれません。でも今は農業とは切り離されたヒトが大勢集まって住む時代であり、暴れる川から受ける恩恵の大きさは昔のそれとは違うはずですし、降り止まない集中豪雨などかつてはほとんど見られなかった異常気象が当たり前となり、30年に1度とか50年に1度とかいう特異な規模のはずの天候現象が頻繁に見られるという今の状況を改めて計算に入れて、住むのに適しているかどうか改めて考え直す必要があるように感じられました。自然災害をきっかけに集落が消滅した事例など過去からいくらでもあったことを思えば、これを機に危なっかしいところに住むのは止めよう、避けよう、という話がもっと出てきてもいいように思われます。まあ中国ではないので強制移住などはできないにしても、お金がかかるから、と無為に時を過ごすくらいなら、なにか他にできることはあるんじゃないでしょうか?

コメント
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