都も政府も、「オリンピック大事！」と思われていては都民も国民も言う事聞いてくれないでしょうに。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は１３．２℃、昼の最高気温は２３．２℃、五條市アメダスの最低気温は１０．５℃、最高気温は２１．４℃でした。今日は晴れ時々曇り、比較的雲が多く、日中の半分は日が陰っていたような塩梅でした。その分気温の上がり方も穏やかで、それなりに過ごしやすい一日になりました。また、風もそこそこ吹いたこともあって、洗濯物も十分に乾きました。明日も似たような天気になるようですが、明後日月曜日は特に朝方は少し寒くなるようです。わずかにストーブに残った灯油を使い尽くす好機ですね。

　さて、明日からの緊急事態宣言を控え、様々な問題があちこちで噴出しているようです。東京ビッグサイトで週明けから開催予定だったイベントが直前になって急遽中止、それも昨夜ビッグサイト側から「無観客イベントしか開催できない」と突然伝えられたのだとか。百貨店も一部のみ営業してほぼ全館臨時休業したり、遊園地の類も臨時休業するのだそうな。ＵＳＪ大阪府から「無観客開催」を要請され、休業することにしたとのこと。そりゃお客様もいないのにスタッフだけで無人の遊園地を動かすなんて、外から見たらちょっとした怪談じみた不気味な光景に見えることでしょう。府の関係者は一体何を考えてそんな事を要請したのやら。
　などなど報道で見る限りあちこち混乱が広がっている様が観られますが、昨年の今頃だと閉めるのが当然でこのご時世にまだ営業しているとはけしからん！　という論調が主流だったのに対し、昨今はお上の所業に憤り、従わざるを得ない事業者の方に同情を寄せる意見が強く感じられる気がします。おそらくこの空気の違いは、政府や東京都がオリンピック開催を少なくとも表向きは未だに諦めず、その開催のために形振り構わず強引な施策を押し通そうとしているように見えているからでしょう。国民の事をそっちのけでただオリンピックを恙なく開催したい、というふうに見られては、どう言い繕ってみたところで皆にそっぽを向かれるのは致し方ない話です。むしろ率先してオリンピックは中止、と早々と宣言でもしていれば少しは違ったんじゃないかと前々から思っているのですが、残念ながらそうは行かないのでしょう。
　しかし、どうせなら今回の宣言期間は短いのですし、明日以降全ての戸外活動を停止し２週間ほど各自家に篭って街中に出てこないように！　という位にすればよかったのではないでしょうか？　少なくとも昨年の今頃は企業側が自主的に対応し学校が指導されて通勤通学が激減、街中から人気が失せるという状況ができ、それが功を奏したのか確かに一端はコロナ禍が沈静化したのですから、今回もそれと同じ状況を作らないと意味がない気がします。でも、「罰金払って営業継続！」と広言する飲食店も出てきてそれを咎める世論が不活発という、昨年とは明らかに違ってしまった世論の中では、大変難しい話なのでしょうね。