かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

石原慎太郎逝く! 昭和平成史を彩る名物男がまた一人あちらに行ってしまいました。

2022-02-01 20:27:41 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は−1.1℃、昼間の最高気温は10.2℃、五條市の今朝の最低気温はー4.6℃、昼間の最高気温は10.9℃でした。今日は午前中は快晴の青空が広がり、久しぶりに朝の通勤の時に日差しが眩しいと感じました。その上天気は昼過ぎまで続きましたが、程なく分厚い雲が現れ、午後2時過ぎにはすっかり曇り空になってしまいました。その上さほど強くはないのですが吹き付ける西風が冷たく、空気はしっかり暖められているのに肌寒さがいや増しになるという面倒な午後になりました。しかも夕方5時過ぎにはかなり強めの雨まで降ってきました。強く降っていたのは20分ほどでしたが、その後もしつこく残り続け、帰りもワイパーなしではフロントが見えにくくなるほどには降っていました。そんな天気のせいか日没後も気温の低下が緩やかなのはありがたい話ですが、明日は今日ほど日差しには恵まれないと見受けられますから、寒くなってくるのを耐えなければならないでしょう。
 
 さて、石原慎太郎氏が逝きました。享年89歳、がんや脳梗塞で闘病しながらの晩年でしたが、ついに膵臓がんの再発で身罷ったとのことでした。ただ、終生頭脳明晰だったようすで、直前まで小説を執筆されていたそうです。さすが昭和生まれ最初の芥川賞作家の面目躍如といったところでしょうか。政治家としても大変に著名な人で、この人ほど毀誉褒貶激しい人はそうそういないだろうと思うくらいいろいろな意味で熱く激しい方でしたが、このようなはっきり物を言う政治家がなかなか見られない現代においては、まさに惜しい人を亡くした、という思いが致します。
 個人的にすごいなと思ったのは、都知事の時に都内に入るディーゼルエンジンの車を規制したことです。20年前、トラックなどの「貨物自動車」、バスなどの「乗合自動車」、コンクリート・ミキサー車などの「特種用途自動車」を規制対象として、条例基準を満たさない場合は都内の走行を禁止するという当時としては画期的な取り組みでした。流通や建築関係など経済に大きな影響を及ぼしかねない決断を下し、国に先駆けて厳しい規制を断固として進めたために、その後ディーゼルエンジン車の技術開発が進み、排ガスが随分ときれいになりました。こちらの田舎でも、かつては黒煙濛々と吐き出しながら我が物顔で走っていたダンプカーが、今や発進の時や上り坂でも思いの外綺麗な排気で進んでいくのが見られます。これも石原都知事の政策の恩恵と言えるでしょう。もっとも、たまに煙幕でも張るつもりなのかと言わんばかりな困ったのも見かけますが。
 ご冥福を祈念しつつ、その著作を掘り起こして読んでみるのも良いかもしれません。

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