かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

山口県の給付金配布ミス問題、起きてしまった以上何らかの結末を付けねばなりませんが、いずれに進んでも茨の道とはなんとも実りのない話です

2022-05-15 17:18:47 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は10.5℃、昼の最高気温は20.1℃、五條市の今朝の最低気温は8.2℃、昼の最高気温は19.9℃でした。今日は朝から曇りがちの晴れ、夕方には雲が広がりパラパラと小雨も降ってきて、折角の日曜日でしたが今ひとつスッキリしない天気でした。明日も今日と同じような天気になる模様で、スッキリした晴は水曜日くらいまで待たねばならないかも、という予報になっています。

 さて、山口県阿武町で起きた、新型コロナ対策の給付金の過誤支給問題、4630万円を受け取った24歳男性は行方をくらまし、町役場は返還を求めて提訴するなど、少しばかり動きがありましたが、以前お金が戻ってくるかどうかは分の悪いかけになっています。そもそも今回の提訴も事件として裁かれる刑事訴訟ではなくてあくまで給付金の変換を求める民事訴訟。仮に勝てたとしても、本人が使い切っていたり、返還するだけの資産がなければ受け取れませんし、判決後10年経てば無効になるとあっては逃げ得が成立することもありえます。第一判決が出ようが本人を見つけなければどうしようもありませんし、今回は町議会で提訴することを諮った上で実行に移しましたが、それ専従に職員を割くわけにもいかないでしょうし、議会も、時間が経過していけば、損切りを主張するヒトも出てくるかもしれません。
 これであまり本人を追い詰めて自殺でもされたら、「もともとは町が誤って金を振り込んだのが原因だ。24歳の若者を町が殺したも同然」と言い出すヒトも出てくるでしょうし、支給の手続きを誤った職員が退職したり自殺したりなんていうことになるやもしれません。もしそれらが本当に起こったら、遺族が町を提訴するなんて事態にもなりかねず、そうなれば残るのは町の不名誉ばかりとなりかねない・・・。
 なんとも難しい、どう転んでも全く実りのない話になってしまうこともありえます。
 やっぱりこんな時に持ち逃げしたヒトを罪に問えない司法や誤りを気づいた時に是正できない銀行のシステム(というかその背後にある法律)に問題があったと言うべきではなかろうかと思います。せめてその是正の検討くらいはこれをきっかけに行われて欲しいですが、北海道の観光船事故と比べるとその手の法律改正の機運は未だ熟さず、という感じに思えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする