もう１円も無理なんじゃ？ と思っていましたが、３５００万円も返ってくるとは驚きです。

　奈良市の今朝の最低気温は１６．５℃、昼の最高気温は２７．８℃、五條市の今朝の最低気温は１５．１℃、昼の最高気温は２６．１℃でした。今日は朝から良い天気で気温もぐんぐん上がり、既に朝の通勤時間帯から車も窓を開けて風を入れないと耐え難く、午後から夕方にかけては雲が広がってきたせいもあるのか不快な蒸し暑さも覚えて、とにかく暑い一日でした。とは言え、季節外れの寒さを覚えるよりは、むしろ暑いくらいのほうが心身への影響は少ないような気がします。まだ立っているだけで汗が滲んでくるようなうだる暑さまではいきませんし、日が落ちると速やかに気温も下がってきますし、これくらいなら過ごしやすいほうでしょう。明日は昼の気温が更に上る予報が出ていますが、あと２ヶ月ほど先の梅雨明け後の猛暑を思えば、まだ軽いものであろうと思います。

　さて、山口県阿武町の誤送金事件、なんと、容疑者が収得したお金の大半を振替していた決済代行業者から町の口座に３５００万円が振り込みされたとのニュースを読みました。これまで、使い切ったと話していた容疑者があとで回収しようと目論んで嘘をついていたのか、代行業者に送金した時点で即座にネットカジノに入金されて戻ってこないものと思い込んでいたのか、司法当局の捜査等を嫌った代行業者が損切りするつもりで負担したのか、話としてはよくわからないながら、とりあえず全体の３／４相当が無事戻ってきたのは、町にとっては僥倖だったと思います。この調子で残りも返ってくればいいのですが、町長にはこれを機に今後二度と誤送金など起こさないようにするチェック体制なり銀行との連携なり、対策を手がけて欲しいと思います。ただ根本原因が町の衰退と税収の落ち込み、それに対応した人件費の圧縮削減にあるのですから、阿武町だけでなく全国どこででもあり得る話で、このまま抜本的な対策がなされなければ、そのうちまたどこかで似たような事件や事故が起きうるのではないでしょうか。その対策が政府によるとＤＸだと言いたいのかもしれませんが、地方自治体の仕事のやり方をそもそも変えていかないと、付け焼き刃なデジタル化などうまくいかない気がします。どう頑張ったってもはや我が国では高齢化や人口減少は短期中期的には避けられないのですから、それも加味した現実にできる対策を考えていかないといけません。それは多分、行政サービスを受ける側の住民側にも何らかの意識改革が要求されるようなことなのかもしれませんね。