かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

知床半島観光船沈没事故、手堅い科学的研究に基づく行方不明者捜索の手がかりもあれば、荒唐無稽な与太話もあるようです。

2022-05-16 20:00:49 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は13.1℃、昼の最高気温は21.6℃、五條市の今朝の最低気温は11.5℃、昼の最高気温は20.1℃でした。今日は朝から雲が広がり、一向に日差しが無いまま日没を迎えました。昨日の夕方の様子だともう少し晴れてきそうに思ったのですが、天候の回復はなかなか遅々として進まないようです。明日は曇りのち晴れの予報が出ていますが、最高気温の予測が23℃と控えめなのは、晴れても雲が多かったりそもそも晴れてくるのが大分遅くなったりするからなのでしょうか? 5月もまだ半ばというのに梅雨のような空模様はちょっと面倒くさいです。5月らしく、早く晴れて欲しいと願います。

 さて、北海道知床半島の観光船沈没事故、今日になって、水難学会理事を務める長岡技術科学大の犬飼直之准教授による、当時の海流や気象状況等を織り込んだシミュレーション結果が発表されました。それによると、被害者は既に事故現場から北方へ190キロ以上流されている可能性があり、国後島と択捉島の間の、国後水道付近まで流されている可能性もあるとのことです。また、天気図などから予測して、今後はさらに北北東に流される可能性があると見ておられるとのこと。実際に、5月6日には国後島で女性が一人流れ着いたのが発見されたとの一報がロシア側から10日にもたらされてましたし、この犬飼准教授によるシミュレーション結果は、十分に確度の高い情報と見て良いように思われます。小樽の第1管区海上保安本部は、既にロシアと調整した上で国後島周辺に捜索範囲を広げていらっしゃるそうですが、水難学会も今後シミュレーション結果を海上保安庁に提供し、漂流予測などの情報を交換していく方針を示していますし、少しでも多くの行方不明者が発見されるよう、今後も努めていただければと思います。
 しかし一方で、ネットでは観光船がロシアの潜水艦に撃沈された、との荒唐無稽な話が流されて、一部で広がっているそうです。たかだか19トンのレジャーボートを沈めるのに潜水艦が一体何をどうできるのでしょうね? 浮上して銃撃とか体当たりでもしたのならわからないでもないですが、潜水艦搭載の武器では鶏を割くに牛刀を用いるどころの差では無いと思います。それに地元漁民でさえ難儀する、海岸近くの海の魔境に潜水艦は潜入どころか近寄ることだって難しいでしょう。船が徐々に沈んでいくという現場からの最後の報告もありますし、海底の船の様子にも既に撮影されていて「撃沈」された破壊のあととか全く見られない様子です。ちょっと考えると不思議なことこの上ない話なのですが、いくらなんでもこれを信じるヒトなんて実際にいたりするものなのでしょうか?

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