休日大震災以来、どこの役場でも災害時の緊急体制は構築されているものだと思っていましたが、静岡県・静岡市はちょっと違ったのかも？

　奈良市の今朝の最低気温は１８．１℃、昼の最高気温は３１．２℃、五條市の今朝の最低気温は１５．８℃、昼の最高気温は３０．２℃でした。今日もまた良く晴れました。朝から日差しが強くて、日差しだけなら真夏を彷彿とさせるものがありましたが、一方で空気は爽やかで少し日陰に入るとひんやりした微風が感じられ、日向でわいた汗もすぐに引っ込むというような感じでした。日が落ちるのも早くなりましたが、日没後の気温低下もまた実に早く、夏とは明らかに違う空気が流れています。明日は天候は下り坂で午後は雨になる模様です。できれば台風のような大雨ではなく、しとしと緩やかに降って欲しいですね。

　さて、今次台風で大被害を受けた静岡県ですが、静岡市では上水の取水口に瓦礫などが詰まって水道が機能しなくなり、６万戸以上に断水が発生するなど、台風一過でも容易に復旧できない強烈な打撃を受けています。これに対し静岡県は今日になってようやく自衛隊に災害救援の派遣を要請しましたが、被害が生じたのが２３日から２４日にかけての豪雨で、それから休みが明けるまで動きがなかったことに対し、自衛隊に派遣要請を出す立場の静岡県知事に非難が殺到しています。ただ、災害派遣要請は災害発生地の市町村の依頼を県が受けて行うもので、肝心の静岡市からの県への要請が今日になったのが、自衛隊への要請の遅れになったとのこと。なら責任の過半は静岡市長であろう、一体今まで何をしていた？　と市長にも非難の声が集まっています。まあ特に静岡県知事はリニアの件で全国的に悪役扱いですから何かあれば非難が集まるのもしょうがないと思いますが、それはともかくとしても、市からの援助要請が無いのなら、早い段階で県の方から市に「自衛隊への要請はいらないのか？」と働きかけても良かったんじゃないかと思います。革新派の県知事と保守派の市長は大変仲が悪く、日常的に意思疎通が難儀しているというような話も観ましたが、県民、市民が被災して難儀しているとき位は、立場を棚に上げて一致協力して災害復旧に全力を上げるというようなことが出来ないものでしょうか。こんな非常時に自身のメンツやこだわりに囚われるような人が知事や市長になってはいけないと思いますが、その答えを出すのは当の静岡県民静岡市民ですから、県外民はその判断を外からじっくり拝見しようと思います。
　ですが何よりまずは被災者の救済です。遅れに遅れましたがようやく自衛隊も動き出しますし、ここからの迅速な生活環境の快復がなされるように祈念しています。