台風連休の余暇として「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観てみました。

　奈良市の今朝の最低気温は２６．７℃、昼の最高気温は３２．９℃、五條市の今朝の最低気温は２４．１℃、昼の最高気温は２９．６℃でした。台風１４号が接近する中、台風の影響で日中は日差しがないにも関わらず、やたらと蒸し暑くなりました。台風１４号は中心気圧９７５ヘクトパスカルと随分と勢力が衰えてはきましたが、以前影響範囲は大きく、こちらに最接近する真夜中前後には、それなりにこちらにも雨風の影響が現れるものと思われます。雨音風音で寝られない一夜になるかも知れません。四国の水瓶早明浦ダムは今朝５時から貯水率１００％に到達、その後も多量の流入が続き、今はほぼ入ってきた水と同じくらいの水を放流しています。前回の１２号では溜まりきらなかった水が今回で満杯となり、ようやく危機を脱したことでしょう。しかし、毎回台風頼みというのもどうなんでしょうか？　計画当初からしたら雨の降り方も変わっているかも知れませんし、生活用水の確保については別途対策を検討すべきなのかもしれません。

　さて、３連休でしたが結局台風の影響もあり、初日に車検に出していた愛車を引き取りに行った他はじっと引きこもっておりました。その時間つぶしにと、アマゾンプライムでたまたま目に入った「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を久しぶりに観ました。公開が２０１０年１２月、私が観たのはほぼ１年後の２０１１年１１月にしかもテレビ（レンタルビデオ？）でしたが、よほど印象が薄かったのか当時の記憶はキムタクが古代進を演じていたこと以外ほとんど残っていませんし、せっかくだから改めて観てみようかと思ったのです。まあ時間を潰すには十分な映画でしたが、当時のブログを読み返してみても、やっぱり「違うよなぁ」という感想しか出ない映画ではありました。特に、公開２年後にはアニメのリメイク「宇宙戦艦ヤマト２１９９」が始まりましたから、それらをずっと観ている分、当時よりも今のほうが評点は辛くなってしまいました。
　改めて観て何がこんなに面白くないのだろうと思っていたのですが、一つ間違いなく本作で失敗していると思ったのは、ガミラス側を一切描いていないことでしょう。アニメでは、デスラー総統、ドメル将軍、シュルツ司令、ゲールやオヤジギャクでデスラーに処刑された高官など、魅力あふれる敵の姿がその都度描かれていたのに対し、この映画では全部省略されて全にして一なありがち精神生命体にされてしまったことが一番のミスだったように思います。
　それ以外にも色々ありますが、アニメの映画版では押さえるべきところは押さえてきっちり総集編としてまとめられたのに、同じ尺の映画でどうしてこうも冗長で退屈な映像になってしまったのかが不思議でなりません。結局は監督の力量に帰結するのかも知れませんが、つくづく残念な出来であったと改めて思わずにはいられない映画でした。