奈良市の今朝の最低気温は2.1℃、昼の最高気温は9.2℃、五條市の今朝の最低気温は0.9℃、昼の最高気温は7.5℃でした。今日は朝から雨が降り、昼間一時上がったのですが、夕方以降再び降り出してきました。ただ、冷たい雨でしたが雪になるほど寒くはなく、当たり前ですが道を行く車は普段どおりに走っていました。しかし、夜になっても雨脚が鈍りませんが、明日は本当に晴れるんでしょうか? 一方関東では東京でも大雪警報が発令されるような雪乃天気になったそうですね。実際にはさいたま市では5センチとそこそこの積雪が記録されましたが、都区内は積雪なし、という結果に終わったとのこと。雪が積もるかどうかはその時の微妙な差異で明暗が分かれるので、気象関係者にとっては難しい判断となるのでしょう。それを加味した上で気象庁というお役所が少しやばめに予報して警戒を促すのはある意味当然ではあります。まずは特に大きな問題にならずに済んだことをお言祝ぎ申し上げましょう。
さて、JR西日本が、機関車の安全装置であるATS(自動列車停止装置)の設定をミス、管内で走らせている電気機関車6、ディーゼル機関車5の計11両で、制限速度を大幅に超える速度でも作動しない状態で走らせ続けていた事が発覚したとのこと。今年1月中旬に奈良線の複線化工事で70キロに速度制限されているはずのATSの設定が100キロで作動するようになっていた機関車があったことからミスが発覚。調査してみたら11両に上ったという話です。結果的に事故には繋がらなかったとは言え、福知山線であれだけ悲惨な事故をやらかしたJR西日本が、安全運転の要たるATSの設定ミスに気づかないまましばらく営業運転を続けていたというのは、さすがにどうかと思います。航空機なら重大インシデントとして国交省に報告するレベルのミスではないかと思ったりもしましたが、そもそも様々な点検の際、ATSの設定を定期的に確認する作業などは日常的にやられていなかったのでしょうか? 定期点検項目に入っているのに見つけられなかったとしたら、随分おざなりな点検になっていたことを大いに反省してもらう必要があるでしょうし、項目に入っていなかったとしたらここは速やかにマニュアルを改定して、しっかり確認し記録しておくように業務体制を改めるべきでしょう。
個人的に失敗の話に「たるんでいる」というような精神主義を持ち込みたくは無いのですが、この間の雪の長時間閉じ込め事件にせよ、少々組織がたるんでいるような気が致します。人死にが出るような重大事故に繋がらずに済んでいるこの幸運に恵まれた今のうちに、一度心機一転してミスを防ぐ仕組みや、ミスしても最悪の事態に繋げないための業務の見直しなどを進めるべきでしょう。