奈良市の今朝の最低気温はー1.3℃、昼の最高気温は11.4℃、五條市の今朝の最低気温はー3.8℃、昼の最高気温は12.3℃でした。今日もまた朝は厳しい冷え込み、昼は暖かくなりましたが、日差しは昼過ぎまでで、その後は薄く張り出してきた雲に空が覆われてしまいました。明日は遅くに雨が降るかも?(昨日は傘マークだった気象庁の天気予報が、曇に変わっていました)という感じですが、雲にすっかり覆われたせいか朝の冷え込みは随分と緩みそうです。
さて、党首公選制を訴えた人を最も重い除名処分にした日本共産党のニュースと、ついに開発が中止になった三菱のスペースジェットの話と、なかなか興味深いものが2つも出てきましたが、どちらも、組織の硬直化や弱体化と見れば割とよく似ている部分があるかもしれません。
共産党の方は、除名処分を受けた党員の提起した議論を「党内分派活動」と決めつけて党への敵対行為と断定、異論は許さずと切り捨てましたが、この決定はおそらく共産党の寿命を縮めたんじゃないかと個人的には思います。社会党がみるみるうちに衰退して泡沫政党化したのと同じように、近い将来共産党が著しく勢力減退もしくは消滅したとしたら、未来の歴史家はこの日を共産党滅亡のターニングポイントとして認定するんじゃないでしょうか。起死回生には若い世代を取り込んで組織の新陳代謝を活発にせねばならないでしょうが、この程度のことさえ「除名処分」というヒステリックな反応をして拒絶してしまう今の硬直化した老齢団体ぶりでは、そのような弾力的な動きは難しそうとしか思えません。
一方三菱の方は、型式証明などろくに経験が無いにも関わらず自分たちだけでやろうとして、自ら袋小路に突っ込んでいったような感じがします。多分党首公選制を訴えた共産党党員のように、社内の開発担当者の誰かは、「このままでは無理、できない」とかなり早い段階で気づいていたりしたんではないでしょうか? そんな声を拾い上げる事ができなかったとしたなら、やはり組織の硬直化や社内の風通しの悪さに起因した失敗だったと言えるかもしれません。名門大企業のおごりがあったのか、人事がうまく行ってなかったのか。まあ国がお金を入れて開発促進を言い出したのが失敗の原因だったのかもしれませんね。