かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

公取委がスマホOSの寡占状態を問題視しているそうですが、大きなお世話だと思います。

2023-02-09 19:22:53 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は0.8℃、昼の最高気温は9.8℃、五條市の今朝の最低気温はー2.5℃、昼の最高気温は8.4℃でした。今日は朝のうちは曇り空でしたが、その後は快晴に移行し、一時雲が多い時間帯もありましたが、総じて良く晴れた冬晴れの一日でした。その割に気温が今ひとつ振るわないのは、明日にかけてやってくる寒波の影響もあるのでしょう。明日は朝から天気が崩れて一日寒々しい日になる模様ですが、それよりも来週のバレンタインデー寒波が強烈そうです。やはりまだ2月というところが見える一週間になるのでしょう。

 さて、公正取引委員会がスマートフォンのOSについて実態調査をおこない、その報告書を公表しました。本文は、157ページ、PDFで14MB超という大部の著作物ですが、概要版はパワーポイント風資料26ページで少し読みやすくなっています。
 それによると、スマホは今や消費者にとって必需品であり、スマホアプリの競争の実態把握は、競争環境を整備する観点からも非常に重要なので調査を実施したとのことで、国内市場はアップルとグーグルの2強による寡占状態にあり、競争が十分に行われていないと指摘しました。そのうえで、「競争制限的な行為が行われた場合には、独占禁止法の執行による違反行為の排除が有効」と述べつつ、「独占禁止法違反行為を未然に防止」、「問題となり得る行為の改善を促すような競争政策上の対応」で補完することが有効、との見解を示しています。
 公取委の見解は見解として、消費者はスマホ市場に「公正」な競争など望んでいるんでしょうか? 少なくとも私は、必需品であるからこそ、競争よりも安定を、冒険よりも安心を、画期的な取り組みよりも安全なシステムを求めたいと思います。そのためには、現状の寡占状態は悪くないと思いますし、そもそも1社独占ならともかく、2台巨頭がしのぎを削っており、いつでも乗り換えが可能な状態であるのですから、それで競争は成り立っていると思います。第一、どちらも海外の企業なのに公取委が物申して振り向いてくれるとはとても思えません。万一それで独禁法違反で告発してiOSでもアンドロイドでも、一時的にでも使えなくなるような自体になったら、それこそ暴動の一つも起きかねないんじゃないでしょうか。何でもかんでも競争に駆り立てればよいというものではなく、もはや社会インフラとして欠くことができない存在なればこそ、安全で安定した稼働こそが下手な競争による不安定感より求められるというものでしょう。
 そんなに競争原理を導入したいのなら、まずはNHKとそれを守る放送法にこそ提言を寄せてどうにかすべきではないでしょうか? 受信機を買っただけで受信料という謎システムを独占する権利を有するなど、明らかに競争阻害そのものではないかと思うのですが、公取委の見解を聞いてみたいものです。

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