奈良市の今朝の最低気温はー1.3℃、昼の最高気温は14.2℃、五條市の今朝の最低気温はー3.8℃、昼の最高気温は12.4℃でした。今朝の冷え込みも強烈でしたが、昼間は久しぶりに暖かな、春の到来を思わせる好天気に恵まれました。相変わらず風は北ー北北東からの冬の季節風らしい方角から流れてきましたが、昨日一昨日と異なって風は弱めでしたし、なにより日差しの強さが勝った感じがしました。明日もまた一段と良い天気になり、気温も負けじと上がるようです。明日の日中は外出していても防寒具はいらないかもしれませんね。
さて、アメリカ国防総省麾下の国防高等研究計画局(DARPA)で、戦闘機F−16を改造して人工知能を搭載した試験機「X−62A」を開発、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地にて、複数回の試験飛行を実施して計17時間以上飛ばしているとの情報を公開しました。年のため、非常時対策にパイロット同乗で飛ばしたとのことですが、単に飛ばしたり離着陸したりというだけでなく、模擬戦闘試験もして、ドッグファイトもやらせてみたのだそうです。このように、AIを「戦術航空機で利用」した事例は、これが初めてとのことでした。
飛行中の自動操縦は既にかなり前から旅客機で実用化されていますし、離陸はともかく、着陸はほぼ自動化可能な技術レベルにあるようです。今の所離着陸はパイロットの手動で行われているそうですが、それでも今やパイロットが手動操縦している時間は、1フライト平均10分を切っているという話も見たことがあります。とは言え、結局これらは定形の動作をこなしているに過ぎず、模擬戦とは言え実際に戦闘機動を自動化するような複雑なことは、これまではフィクションの世界以外でできそうになかったはずでした。それが今やついに現実がフィクションに追いつきつつあることを、如実に示しているように感じます。こうしてヒトが乗らないようになれば、空中機動で生じるGもヒトの限界ではなく機体の限界まで振り回せますし、パイロットを消耗する心配も無くなります。その事自体に感じる不気味な感じは拭えませんが、いずれそれが当たり前になる時代が来つつあるのかもしれません。
しかし、SFがかくも現実化しつつあると、色々そのうちできるんじゃないかと期待の一つもしたくなって来ますよね。ワープとか転送とか波動砲とか?