かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

フィギュア世界大会、やっぱり最後まで見ておかないと、何が起こるかわかったものではないのですね。

2009-10-19 22:40:40 | Weblog
 昨日、実家から帰る直前までフィギュアスケート・フランス大会の男子フリーを観ていたのですが、結局、織田信成選手の後、ショートプログラム1位通過のトマシュ・ベルネル選手の滑走を三分の1くらい観て実家を出ました。そのときは、これは織田選手の優勝はないな、と思ったのですが、あとからふと気になってニュースを検索してみたら、あれれ? 織田金メダル! って出てるじゃないですか。確かに織田選手の滑りはお見事の一言で、表現力豊かな演技と安定感抜群のジャンプや滑りで魅了されましたが、次に出てきたベルネル選手の滑りは、冒頭の4回転-3回転で完璧に決めて見せたところなど、ジャンプの回転の切れが鋭く、スピードに乗っていて、それでも実に優雅に舞う感じでもあって、少なくとも私が見ている間はもう次元が違うというか、残念ながら織田敗れたり、と観念するより無いほどの出来に見えました。それでいて、最終的には10点以上差をつけられての2位になっているのですから、私がテレビの前から立ち去った後で、よほど酷いミスがあったのでしょう。勝負事の世界ですからそういうことも得てしてあるのでしょうし、今回は織田選手に勝利の女神が微笑んだ、ということなのでしょうが、あの完璧すぎるほどの神がかりな立ち上がりがどう崩れたのか、実家を出るのをあと数分遅らせて観ておけば良かった、とちょっと後悔しています。

 まあ今更仕方ないことですので、ここは見事逆転優勝を果たした織田選手のタフネス振りを素直に称えておきたいのですが、それにつけてもテレビ局の過剰な演出振りには閉口させられました。フィギュアは確かに華やかで絵になるスポーツなのでしょうが、プロレスじゃないんですからもっとエレガントに美しく見せられないものでしょうか。本放送直前のィギュアスケートグランプリシリーズ2009 フランス大会 みどころ」なんて、見れたものでは無かったです。あと演技後のスロー再生画面に協賛メーカーの紹介をかぶせるなんて言語道断! いかに日本人選手でもなく、優勝に絡む人ではなかったとは言え、じっくり振り返りた買った部分もあったのに、全くそれを観ることができませんでした。日本人選手の扱いを贔屓するな、とまでは申しませんが、もう少し他国の選手の演技にも敬意を払って放送してもらいたいと切に願います。

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実家の父がすっかり機械音痴になっているのを見て、自分の30年後を想像してしまいました。

2009-10-18 22:41:04 | Weblog
 今日は所用で枚方の実家に帰りました。父が携帯を新しくしたのですが、どうも使い方が判らずに難儀していたので、それを何とかするために出向いたのです。結局、設定が簡単モードになっていて、直したい部分が省略されていたので、とりあえず簡単設定を解除し、いくつか設定を直して、元の簡単モードに戻して、解決、とは相成りました。父はもともと東大阪至近の町工場で長年旋盤一筋に鍛え上げてきた技術者で、新しいものに目が無く、安月給にもかかわらず、テレビなども近所で一番最初に買ってきたりというような性格を持った御仁ですが、その父にしても、最近のテレビやビデオ、携帯やデジカメなどの操作には戸惑うことの方が多いようで、うまく思うように動かなくなったり異常をきたした時は、私が出張ってそれを修復したり操作を教えたりするようになっています。もちろん私もさわったことも無い携帯の操作などわかるわけも無いのですが、マニュアルを見て当該の機能を探してその通りに操作するくらいは出来ますので、何とか父の要望をこなすことが出来ています。つまり父もマニュアルを読めば何とかなるとは思うのですが、今の携帯のマニュアルは分厚くて字も小さくて必要な機能を探し出すにもいまいち使いにくいところがあり、このままこれを、父に読め、というのはかなり無理なところがあります。携帯の機能がそれだけ増えてしまったのだからしょうがないところもあるのでしょうが、父のようなかつての技術者すら戸惑わせるような代物は、技術者ではない仕事をしてきたヒトなどには、もっとまごつかせる代物になっているのではないでしょうか。それこそもっともっと必要な機能を絞って、お年寄りにも使いやすいものになればよいと思うのです。かつてはそういう方向性の商品もあったように記憶してますが、もう今はそういうのは出ていないのでしょうか。
 一方、私は現時点でPCもデジカメも携帯もそれなりに使うことが出来ており、その操作に戸惑う、ということはあまりありません。父が旋盤に対して理解していたほどにそれら機器類を理解し、使いこなしているかというと少々心もとないですが、まあ無難に使うくらいのことは出来ていると思っています。そんな私は、たとえば30年後の、現在のデジタル機器類の進化形を手にしたときに、今の父が携帯などに感じている戸惑いと同じ状況に陥るのか、はたまたそれなりに使いこなすことが出来るのか、少し考えさせられるものがあります。現に今でも、たとえばネットで、私はブログやメールはそれなりに使いこなし、ホームページも一応は作ることが出来ますが、一方でSNSとかRSSとかTwitterとかはほとんど利用出来ていませんし、その価値や存在意義なども理解もできていません。そういう意味では既に周回遅れになりつつあるのかもしれないわけで、それがだんだん積み重なってくれば、いずれそのうち、ネットとは複雑怪奇な代物なり、と溜息をつく日が来無いとも限らないわけです。といって今更それらを理解しようとか使ってみようとかして、少しでも追いつこうとする意欲は全くもってないのです。私はなるだけ未来の科学技術の進歩を観てみたいと思っておりますが、自分の身近な部分で既についていけなくなっているのだとしたら、そんな未来の科学技術は全く理解の及ばない魔法同然のものになって、観てもしようがないものになっていたりすると哀しいんじゃないか、と想像してしまいました。願わくば未来の技術はもっとお年寄りに優しい形に進化してくれておりますように。

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15 五分間の攻防 その3

2009-10-18 10:00:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 あと5分!
 榊は、もう何度見たか判らない時計をもう一度見直して、残り時間を確認した。
 拳銃の弾丸は残り五発。
 あわやという場面でひたすら撃ちまくり、何とか無難に弾丸も入れ替えて、ぎりぎりここまで無事に来た。
 あと一分につき一発だけ撃てば、ちょうど足りる計算である。
 だが、はたしてそれで凌ぎ切れるだろうか?
 榊は回りに光る怪物達の目を意識して、少しくじけそうになった。
 やはり公園の中だけでは、逃げるにも限度がある。それでも何とか凌いだ榊の力量は称賛に値したが、その幸運もそろそろ鉱脈が尽きようとしていた。
 それは、突然目の前に割り込む形で訪れた。漆黒のリムジンが、無灯火のまま榊のプジョーの前に躍り出たのだ。こちらも少しでも怪物達の目を逃れるように、無灯火のまま全力疾走している。榊は必死に急ブレーキを踏み、ハンドルを切って衝突を避けた。
 タイヤの悲鳴が夜のしじまを破り、プジョーは辛うじて大破することを免れた。と、榊の後方を塞ぐように、また黒塗りの車が二台止まった。その車から、わらわらと榊を凌ぐような体の大きな男達が現れて、プジョーを取り囲んだ。
(何者だ? 夢魔には見えないが……)
 榊がアイドリング状態で様子をうかがっていると、前に止まった一台の後部ドアが開き、一人の老人が降り立った。真野昇造である。
「榊はん、ご苦労なこっちゃな」
「真野さん、ここは危険だ、早く避難しなさい」
 榊は、夢魔達に何時襲われるかと気が気ではない。だが、真野はそんな恐れは微塵も見せないまま、榊に言った。
「榊はん、儂の孫は死んでしまいましたわ。もう生き返って来ぃしません」
「一言申し上げておくが、麗夢さんのせいじゃない。佐緒里さんが、自ら命を絶ったんです。およそ、我々には信じがたい方法でね」
「そないなことは承知してま。結果は残念やったけど、麗夢はんは充分儂の期待に応えて下さった。感謝してます」
「なら、早く避難なさい! 私と反対方向に行けば助かる確率も上がる」
 榊は懸命に目の前の真野に訴えた。だが、真野は黙って大阪城を振り仰ぐと、榊に言った。
「えらい大きゅうなってしもうたが、あれも儂の孫です。佐緒里なんです。幾ら榊はんでも勝手なことはして欲し無いんですわ」
「勝手なことと言うのは何ですかな?」
 榊は不穏な空気を周りから感じて、緊張を新たに高めた。
「ゆうてますやろ? あれは儂のかけがえのない孫なんです。あんたらどないかしたろ思てはんのやろうけど、そうはいきません。まずはそのお嬢さん方を、こっちに頂きましょうか?」
「真野さん、あなた一体何を考えて……」
「折角生き返った佐緒里を殺そうなんていう奴らは、許せませんのや!」
 真野の叫びを合図に、男達の包囲網が一段と縮まった。もはや無事切り抜ける術はないらしい。榊は覚悟を決めると、アイドリング状態を保ったままプジョーから降りた。
「ずっと逃げ回ってばかりいたんで、ストレスがたまっているんだ。時間も惜しい。悪いが、手加減はせんぞ」
 腕まくりした榊に、取り囲んだ男達は失笑をもらした。
 警察官として多少腕に覚えはあるらしいが、こちらは目の前の男よりはるかに若くて体も大きい。訓練だって充分に積み、戦いには自信もある。昼間は妙な坊主にしてやられたが、この初老のひげ面に負けるなど、一対一でもあり得ない。ましてや今は、こちらは10人もいるのだ。万に一つも負ける事はない。
 少なくともそれから5秒間は、まだ男達はそう信じていた。
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15 五分間の攻防 その2

2009-10-18 09:45:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 ケンプは、円光を上に貼り付けたまま、城の北側、おもいでの森、と名付けられた木々の連なり目指してドラコニアンIIを走らせていた。同じ頃、ハイネマンは天守閣から見て東北にある野球場へ、モーリッツは南東玉造口の外側にあるにおいの森へ、ヨハンは南西の駐車場へ、シュナイダーは同じく北西の京橋口から外へ出て、距離を取ることになっていた。こうして、ほぼ等距離で五方向から囲い込み、鬼童によって若干の改造を加えられた対精神波防御システムをリンクさせる。それも、隣同士を繋ぐのではなく、ケンプのドラコニアンからは、においの森にいるモーリッツと、南西の駐車場にいるヨハンとに直接リンクすることになっていた。
 お互い両隣をおいてその向こうとリンクしあう形で直線を引くと、ちょうど五芒星の形になる。
 これは、ソロモンの印として世界的に知られ、地のエレメント、繁栄の象徴と崇められる聖なる形だ。また、この日本においても安倍晴明のシンボルとして、「晴明桔梗」の名が付いている不思議な文様である。この形を大阪城天守閣を中心に出来るだけ美しく描き、この五芒星の上に円光の法力を載せようと言うのが、鬼童の作戦だった。
 今、ケンプのドラコニアンIIに搭載されたナビゲーションシステムには、大阪城を中心とした半径一キロの地図が描かれている。その中に巨大な五芒星が白く浮かび、小さな五色の光点が、それぞれの頂点に向けて移動しているのが映っていた。今のところ止まったり後退したりしている様子はどの光点にも見られず、順調に作戦は推移しているように見える。ケンプの車両も、現在その前を遮ろうという化け物の姿は見られなかった。
 榊がうまく立ち回ってくれているらしい。
 ケンプは恐らくもっとも困難な役を引き受けた年少の友人に感謝しつつ、ひたすら北へとひた走った。目標到達まで、後少しである。
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15 五分間の攻防 その1

2009-10-18 09:30:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 大阪城公園は、天守閣を中心に、総面積106.7ヘクタールを数える広大な敷地を誇る、大阪でも有数の公園である。だがそれも、大阪城の堀で幾つかの区画に分かれており、また1,200本の梅を植えた梅園や、三千人収容の野外音楽堂など、色々な施設が敷地内に散在して、自由に走り回れる空間はそれほど多いわけではない。このまま公園の外に脱出すればまだ行動の自由がきいたかも知れないが、麗夢がシェリーの夢にいる間は、大阪城から離れるわけには行かなかった。物理的に離れすぎると、万一の場合、麗夢の精神が自分の身体に戻ってこられなくなるかも知れない。そう鬼童から脅された榊は、とにかく必死に公園内を逃げ回るより無かったのである。
 運転する車は、持ち主に似合った可愛らしいボディーだが、そのポテンシャルは到底外観からは伺えないハイパワー振りだ。と言って、助手席と後部座席に眠れる美女達を抱えているとあっては、そうそう無茶な運転も出来ず、榊は思わず舌打ちをしながら、必死にプジョーのハンドルにしがみついていた。
(せめて武器が使えたらまだ良かったのだが……)
 普通の車にはない色々な計器やスティック類を見ても、それが扱えるとはとても思えない。一応は操作を手短に聞きはしたが、もともとボタンが3つ以上付いている機械を自在に操作できる程器用ではないのだ。第一搭載された特殊兵器は、その殆どが既に弾切れ状態に近い。つまり、たとえ榊にそれが扱えたとしても、もう役には立たないと同然なのである。
 唯一榊にも扱えそうで、あの化け物どもに効果が期待できそうなのは、麗夢に預けられた拳銃である。
 予備弾倉も三つ別に持たされたが、ハンドルにかじりついたままの現在の状況で、はたして弾の入れ替えなど出来るだろうか。いやそれどころか、撃つことすら怪しいのではないか? 
 こんな状況で頑張るには、ひたすらプジョーを走らせ続けるしかない。
 周囲に血走った視線を送り、不意打ちされることの無いよう気を付けながら、アクセルとブレーキを次々と踏み代える。クラッチを頻繁に繋ぎ代え、けして直線で走らないようハンドルを回し続ける。榊は、これまで培った運転技術の全てをこの瞬間に注ぎ込んで、走り続けた。
 あと15分。
 鬼童と打ち合わせしたタイムリミットまで、榊は頑張るしかない。
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台風の上陸地点がちょっとぐらい違うくらいで何でそんな争いになるのか?

2009-10-17 22:16:41 | Weblog
ふと気がつくと、アクセス数のうち、閲覧数が10万を超えていました。まあ半数以上はグーグルボットとかの検索エンジンが動かしている情報収集ロボットであって、本当に拙ブログをご覧いただいている方はずっと少ないわけですが、とりあえず通過点として一つの大台に達した、というのは、一応記録しておいていいように思います。といって、何か特別なことをやろう、ということも無いわけですが。まあ今月は待望のコミックス「ドリームハンター麗夢XX 蒼の機関騎士」が発売になるわけですし、出来たらそれに絡めて何か考えたいな、という希望はあります。まずは無事発売されることを祈るばかりです。

 さて、ついこの間大騒ぎしたのが懐かしい限りですが、台風18号の上陸地点を巡り、気象庁と民間の気象予報会社ウェザーニューズ社とで争いが起こっているんだそうな。事の発端は、気象庁が台風上陸の早朝午前5時過ぎに「愛知県の知多半島付近に上陸」と発表したのに対し、ウェザーニューズ社が1時間前に「三重県志摩市に上陸した」と、携帯電話サイトの登録会員にメールを送り、公式サイトにも掲載したという話。ウェザーニューズ社はその後も「伊勢湾を通過」「知多半島に再上陸」といった情報を発信し続けたんだそうです。
 気象予報はずっと気象庁が独占していたのですが、平成7年に自由化され、ウェザーニューズなどの民間企業が参入してきています。ただ災害現場で無用な混乱を招く可能性があるとして「防災情報は一元化が重要」とのことで、予報業務の許可条件には、「台風の進路等に関する情報は、気象庁の情報の解説の範囲に留める」と記されているんだそうな。
 今回の同社の上陸情報が、果たしてこれに抵触する「台風の進路等に関する情報」に当たるのかどうか、が問題とのことですが、気象庁は台風の上陸情報、現在位置も「進路等に関する情報」と判断したんだそうです。
 うーん、正直、あれだけでかい台風になったら、津に上陸しようが知多半島に上陸しようが大して違いがないというか、そもそも台風上陸って一体何なの? という気がするのですが、どうなんでしょう? 定義では、台風の中心が海岸に達したところ、ということだそうですが、台風ってそもそも真円じゃないのに、その中心といわれてもなんだかなあ、という気もいたしますし、災害との関係で言えば中心がどうこうより暴風圏の範囲や強い雨雲がいる場所の方が重要だと思いますし、正直、そんなことで争うなんて不毛だと思うのです。第一、ネットではアメリカ海軍の台風情報 http://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html もあって、その気になれば簡単に一般のヒトでも気象庁とは違う台風の進路予測情報を入手できるわけで、気象庁が考えているような一元化などハナからありえない話です。私などは、台風のときはその両方を見比べて、当たった、外れた、などと楽しませてもらっていますが、今回の18号だって、上陸直前の予報ではアメリカ海軍の方が進路が結果的に正しいところを差していたと記憶していますし、そんなに一元化をしたいなら、まずはとにかく予報を外すな、と少々ごねてみたくもなります。
 この時代、いろんな情報がいろんなソースから実に容易に集められるのですから、互いに切磋琢磨して少しでも正しい情報を出し、信用を勝ち取って行くことこそが、ユーザーの望む姿なのではないでしょうか? 気象科学のプロ集団であるはずの気象庁がそんな官僚思考していたら、信用を醸成することは難しいんじゃないか、と思いますよ。

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新幹線500系がついに引退ですか。東海道線も少し寂しくなりますね。

2009-10-16 22:19:27 | Weblog
 新幹線500系のぞみが来年春で引退、16両編成から8両編成に改造されて、こだまとして新大阪-博多間での運用になるのだそうな。
 500系デビューのときは、新幹線初の300キロ走行にあの先鋭的でスマートな独特の形状がいかにも未来的で実にかっこよく、今でも新幹線に乗るときは、500系を観てみたい、と思いつつ乗ってたりしたものですが、時の趨勢にはかなわず、とうとう引退してしまうのですね。500系には多分3回くらいしか乗ったことが無いのですが、300系があんまりかっこよくなく、高速走行するとなんだか君が悪いほど揺れたのに比べて、500系は更に高速なのに安定感のある走りをして見せたのに、これぞ新幹線、と満足した記憶があります。残念ながら、空気抵抗を減らすために先細りに形作られた鼻が長すぎて座席数が確保できず、営業的には非効率とされたがゆえに、数も余り作られること無く、すぐに700系に主力の座を奪われてしまいましたが、ある種の憧れを持って観ていられるメカとしての存在感は、700系を圧倒していたように感じます。
 今は更に新世代のN700系が運用されていて、何年か後にはリニアモーターカーなんてのが東海道を走る時代も来て、そんな頃には500系も0系と変わらない産業遺物として博物館でしか見られなくなるようになったりするのかもしれませんが、21世紀の息吹を感じさせてくれたたぶん唯一の乗り物として、記憶に残るような気がします。
 しかしまあ、香川県の琴電で昔の阪神電車の車両が使われていたりして、昔々の電車はそれこそ何十年も使い続けられたりもするのに、新幹線というのは寿命が短いですね。これも高速走行という機械にとっては過酷な条件で毎日使い続けられたが故の宿命でしょうか。願わくばJRには、次の新幹線、あるいはリニアで、また未来への夢と希望を感じさせてくれるような車体を開発して欲しいです。

 ・・・とりあえず、11月末にまた鹿児島まで行く用事があるので、そのとき往復のどちらかは無理やりでも500系に乗れるように調整してみようかな?

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精神疾患と遺伝子の関係がまた一つ明らかに。

2009-10-15 21:40:11 | 夢、易占
 昨日は眠くて眠くて、酔いもあって全くまともな思考状態ではありませんでしたが、案の定テキストが乱れていましたね。一応これは、と思うところだけ直しを入れましたが、まあ一年のうちにはこういうときもあるのだということで、ほぼそのままにしておこうと思います。

 さて、精神疾患の一つ、統合失調症や注意欠陥多動性障害の発症に関係している遺伝子を新たに特定したとの報告が、岐阜薬科大の研究グループから発表されたとのことです。『この遺伝子は細胞の成長や分化に関与し、細胞増殖因子「HB―EGF」と呼ばれる』なんてニュースだけ読んでいると、細胞増殖因子と遺伝子がごっちゃになっているようですが、細胞増殖因子は細胞の受容体にくっついて、その細胞のある特定の遺伝子を活性化させるシグナルを送り込んでくるモノであって、遺伝子そのものではありません。そのHB―EGFについて、マウスを使って、前脳で働かないようにした、もしくは前頭葉から取り除いた、とここでもマスコミ各社で妙な解釈がされているようですが、多分 siRNAでも使って、関与する遺伝子を不活性化したのでしょう。マスコミの受け取ったニュアンスからしたら、受容体の方を止めたんでしょうか? ちなみに、 siRNAについては拙著「ドリームジェノミクス」をご参照ください、という宣伝と揚げ足取りはこの辺にして、ようはこの「HB-EGF」だけ働かないようにしたマウスを作ってみたら、正常なマウスと比べ、仲間同士で接触する頻度が約3割減るなどし、更に統合失調症の薬を投与するとそれが改善したのだそうです。この結果から、その機能の喪失が、社会性低下や記憶障害、多動性行動など幅広い症状の発症に関与しているとみられる、という結論です。これを元に、この種の精神疾患の発症メカニズム解明や新薬開発につなげたい、という研究者のコメントがありましたが、何しろまだマウスでの実験段階であって、安全性評価とかも一筋縄ではいかないでしょうし、ヒトに有効な薬の開発までには恐らく随分と時間がかかることになるでしょう。ただ、HB-EGFはガンの増殖にも深く関与する因子としても知られていて、これを標的に抗がん剤を作ろう,なんていう動きもありますから、多方面からのアプローチがあれば、案外早く有効な治療薬が生まれてくるかもしれません。いずれにしても、脳科学や遺伝子工学の発展に伴い、精神疾患もその原因が少しずつ解明されてきているわけで、心と脳の関係を解き明かすというフロイトの夢が、100年越しに実現しつつあるのではないでしょうか。早く夢もそういう俎上に乗ってきて欲しいものです。

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社民党って結構まともな政党だったりするんでしょうか?

2009-10-14 22:40:33 | Weblog
 10月人事でヒトの出入りがあり、今日はその歓送迎会でした。けして強いわけでもないのに結構飲んでしまって、今、まさにへべれけの状態です。今日のブログ、後で読み返したら、支離滅裂でわけわかんない状態かもしれませんね。なにせ今現在まともに思考できませんから。

 さて、例によってニュースを見てましたら、社民党党首が、民主党がぶち上げた「官僚は国会で答弁すべからず」という公約に対し、異議を唱えているとか。
社民党といえばわけのかからないことを言いっぱなしに言い立ててそれでよしとする困った存在と思っておりましたが、ここ最近、民主党政権に入閣してからは比較的まともな考えを披露しているように感じます。ひょっとしたら、立場がヒトを作る典型なのかもしれません。

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羽根の無い扇風機が風を生み出すという不思議。

2009-10-13 21:48:37 | Weblog
 東京から帰ってきて何より驚いたのがこちらの寒さでした。出かけたときは、早朝とは言えさほどの寒さを覚えなかっただけに、この帰宅時の寒さは衝撃的でした。ほんの数日しか離れていなかったのに、いきなり1ヶ月余り気候を早送りされたような錯覚に陥りそうです。それだけ東京は暖かだったのか、はたまたこの田舎が格別に寒いのか。こうしてみると、あんまり何日も遠出するのも考え物ですね。

 さて、そんな寒さがいや増す今日この頃に逆らうようなニュースを見ました。いわく、『羽根の無い扇風機』だそうですhttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/13/news099.html。メーカーは、吸引力の落ちない唯一つの掃除機、としてひところよく宣伝していたdyson社。その宣伝文句の適否はともかくとして、今回のこれはなかなかに斬新なデザインから本当に風が送られてくるのか、にわかには信じがたいところが、いかにもこの会社の製品だな、という感じがして、ちょっと現物を見てみたい気にさせられました。なにせ、樹木の幹の様な棒の上に丸い輪っかが乗っかっているだけの構造で、これでどうして空気を動かし、風を作り出すことが出来るのか、興味津々です。風を生み出す原動力は、この幹部分に組み込まれたモーターによるのだそうですが、もちろんモーターだけで空気を動かすことはかなわないでしょうから、何か細工があるのでしょう。掃除機で培った技術でも応用してあるのでしょうか? そうして生み出した空気の流れを上の輪っかから吹き出すと、実に不思議なことに、吹き出した空気の15倍もの空気の流れを生み出すことが出来るのだそうです。その秘密が上の輪っかにあり、ちょうど飛行機の翼のような断面を持ち、少し傾斜がつけてあってちょうど円錐を途中で切り取ったような形をしているために、流体力学的に周りの空気にも働きかけて、風を作り出すことが出来るのだそうです。どうもニュースを読んでいるだけではどうしてそうなるのかにわかには理解しがたいですし、本当にそんなことが出来るのか信じがたいのですが、わざわざ販売するくらいですから、それなりに風は作り出せるのでしょう。
 さて、回転するブレードが無く、安全であることが売りの一つになっていますけど、騒音の程はどうなのでしょう? 巨大な羽根を回さずに済む分静かになっているのか、はたまた胴体のモーターを高速回転させる分、掃除機のような騒音を撒き散らす構造になっているのか。静かでかつ大容量の空気の流れを作り出せるのなら、PCの冷却ファンの代わりにも出来そうなものですが、実際のところはやはり現物を観てみないとなんともいえませんね。大阪・日本橋とかの電気屋さんで実物を展示してくれないものでしょうか?

 
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無事帰ってきましたけど、色々と小面倒なことが続出して参りました。

2009-10-12 21:43:38 | Weblog
 東京から無事帰還しました。それにしても新幹線は早い。午後5時に東京駅を出発したと思ったら、9時にはうちにたどり着いていました。わずか4時間。ヘタに近畿圏を動き回るより短い時間で移動が出来そうな按配です。本数も多いし、一昔前に比べたら明らかに便利になっているように思います。これでもう少し安ければ言うこと無いのですけれど。

 さて、今回の4日間に渡る東京でのお仕事は、基本的に大成功だった、と自賛しているのですが、その一方では、小さな錯誤の連続でほとほと己に愛想が尽きた感もある4日間でした。初日、新横浜から横浜線で町田まで移動し、小田急線に乗り換えて明治大学に行った時も、まず一本早く乗ってその分町田で乗り換え時間の余裕が取れるのがあったのにもかかわらず、よく表示を見ていなかったために逃してしまいました。また、町田の乗換えがあんなに手間取るとは調べが足りませんでしたし、あんまりあわてて小田急に乗ったために、当初乗る積もりだった急行ではなく、各駅停車に乗車してしまうミスをやらかしました。まあ逆方向で無かっただけマシでしたし、結果的には余り時間のロスは無かったので問題にはならなかったのですが、予定していた行動が出来なかった、というのはなんとも今回の仕事の行方を暗示しているような感じがしてなりませんでした。
 2日目、神田で宿を取ったのですが、そこから銀座・三越本店前の仕事場所まで徒歩で移動しようとして道を間違え、全く別の方角に5分ほど歩いてしまいました。途中で、太陽の向きと移動している先がずれているような気がして改めてあたりを精査し、何とか遅刻を免れて事なきを得ましたが、あのまま疑いもせず進んでいたら確実に道に迷っていたところでした。全く、己の方向音痴にはあきれ返るばかりでした。
 3日目、宿を南千住に替えて今度は地下鉄日比谷線で北千住に行き、半蔵門線に乗り換えて三越前を目指そうと思っておりましたところ、北千住駅の構造を良く知らず、これも表示を良く観ないままあわてて電車を乗り換えたら今乗ってきたばかりの日比谷線で、結局無駄な十数分を過ごして、上野で銀座線に乗り換えることになりました。
 そして今日。朝、ホテルで着替えをしているときにたまたま右足の小指をぶつけ、途轍もなく痛かったのですが時間も無かったのでそのまま靴下はいて仕事に出ましたところ、一日中ジンジンと痛んでなりませんでした。帰宅してから屈した縫いでみると、小指がはれ上がって爪のところが内出血しておりました。
 他にも、ホテルのルームキーが出かけようとするたびに行方不明になったり、といっても大抵テーブルの向こう側に落ちていたりしていただけなのですが、その種の細かいささやかな、でもそのときは重大極まりない障碍が数え切れないほど発生いたしました。
 まあこうして仕事を終えて無事帰ってきたということを考えればそう気にすることも無いのかもしれませんが、いつかそのうち取り返しのつかないことをやらかしそうな気がして、その前にしっかり戦訓分析やって、未曾有の事態を未然に防いでおきたいな、と思うのです。

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あと1日・・・。保つかな? 気力に体力(苦笑)

2009-10-11 20:45:13 | Weblog
 東京仕事2日目。銀座三越本店前という絶好のロケーションでひたすら売り込みを計る1日が続きます。基本的にとにかく立ちっぱなしで声をかけ続け、必要に応じてお客様に説明したりしかるべき場所に誘導したりするというなかなかハードな内容で、コミケに参加するよりも余程体力がいるように感じます。ただ立っているだけなのですが、仕事の終わり頃にはすっかり足が痛くなり、ふくらはぎがぱんぱんになって、喉もガラガラになると言う按配になりました。あと1日、なんとかこなして無事帰宅したいですが、これだけ仕事だけしてホテルと仕事場の往復しかしない東京出張なんて初めてなんじゃないでしょうか。まあ仮に時間があってもこんなに疲れては秋葉原をそぞろ歩くなんてとても考えられないですから、それはそれでよいのですが、この反動が奈良に帰ったあとから襲って来はしないか、と少々心配です。
 明日も帰りはのぞみ号です。できればまた帰りも小説を書くなり何らかの活動をしながら帰りたいですが、疲れて眠ってしまうかも知れないのが心配ですね。
 
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14 シェリーの夢 その3

2009-10-11 00:00:01 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
「ど、どうして私をそんなにかまうんです……」
 私は涙目のまま、まだ網に歯を立てているお姉さまに問いかけた。
「私は! 貴女と出会ってやっと私に欠けているものがなんなのか、判りかけてきたのよ!」
「だから、私を取り込もうと?」
「違う! なぜだかまだ判んないけど、貴女の存在がここで消えてしまうことが、私には許せないの! 貴女が貴女であること自体が、私にはとっても大事な事なのよ! 貴女の今のデータをぜーんぶ私のものにしても、貴女を理解したことには多分ならない。だって、そうしたら貴女には未来がなくなってしまうもの。私は、これからもずっとずっと未来まで、一緒に色んなお話をして、一緒に色々なことを体験したい。もっと色々なことを教えて欲しいし、私も教えて上げられるものは教えて上げたい。いいこと? 色々言ったけど、結局私は貴女が大好きなの! 貴女と一緒にいたいのよ! だから、ここで諦めるわけにはいかないのっ!」
 クスリ。
 何故か私は、危機一髪な事態も忘れて、思わず微笑んでいた。お姉さまの言うことは随分自分勝手だけれど、その言葉はうれしくもあり、恥ずかしくもあり、でもやっぱりうれしさの方が大きくて、私の顔は自然にほころんだのだ。そう。一日振り回されっぱなしだったけど、最後は喧嘩しちゃったけど、それでも確かに楽しかった。この人の側にいると私の心まで華やいでくる。色んな人と出会ったけれど、こんなに心地よい明るさは私には初めてだった。この人が私を必要としてくれるように、私にもきっとこの人が必要なのだろう。
「何がおかしいのよ?」
 むくれた顔が少し赤くなっているのがけっこう可愛らしい。私はにっこり微笑んで、お姉さまに頭を下げた。
「ごめんなさい。でも良かった。お姉さまが命の大切さを判らない人じゃなくて」
「今でも判らないわよ。公園で言ったことは私の今の本心」
「え?」
「でも、これから学ぶのよ。きっとそこに、私の捜し物があるはずだから」
「うん。私もそう思う」
「じゃあ、諦めないで!」
「うん!」
 私は大きく頷きながらも、実はお姉さまはもう気づきはじめたんだと思った。私だってまだ子供だし判らないことだらけだけど、きっと命というのは、未来を感じるためのただ一つのパスポートなのだろう。生きている限り、私達は否応でも色んな事を見聞きし、体験し続けることが出来る。その積み重ねが命の重みになるに違いない。
 ……ただ問題は、その重みをものともせずに刈り取ろうとする化け物が、今すぐそこに迫っていることなんだけど……。
 無言・無表情にひたすら綱引きを演じていた化け物少女が、ぐいと一段と力を込めて引いた。私達は必死に踏ん張ったが、もう堪える余力もない。私達はあっという間に引き寄せられた。
「シェリーちゃん!」
「お姉さま!」
 私達は互いを呼び合いながら、一直線に化け物に向かって飛び、今度こそ駄目だ、と思ったその時。
 青白い光が目の前を遮った、と思う間もなく、私の身体がオレンジの塊に捉えられ、いきなり横っ飛びに飛ぶ方向が変化した。呆気にとられた私の身体が、ゆっくりと床に降ろされる。網がはらりと身体から解け、私は自由の身になった。
「あ、あぁっ」
 私は驚きの余り声が出なかった。腰まで届く碧の黒髪、あどけなさが残るのに、時々すごい年寄りのような英知が宿る端正な顔。ひさしぶりに見るそのお顔は、全く代わらない笑顔で私を見下ろしていた。
「間一髪だったわね、シェリーちゃん」
「はぁっ、まさか貴女に助けられるなんてね、麗夢ちゃん」
 隣で足を投げ出し、絡みついたロープをほどきながらお姉さまが溜息をついている。
「私こそ、貴女を助けることになるなんて思いもよらなかったわ。でもありがとう。貴女がシェリーちゃんを守ってくれなかったら、きっと間に合わなかった」
「ふん! 当たり前でしょ」
 ぷいと向こうを向いたお姉さまに、麗夢さんは軽く微笑んで手を差し出してくれた。
「ありがとう」
 私は遠慮なく手を出したとき、初めて麗夢さんの格好に気が付いた。ビキニの水着のようなピンクと赤の衣装に、肩と膝だけ赤い硬質のつやつやしたものを付けている。額には青い大きな宝石をはめ込んだ赤いティアラを飾り、手首にも、同じ様な青い宝石入りの赤いブレスレットをはめ、反対の手には、フロイト城の装飾品にあるような、古風な感じのする長い剣を持っている。まるでおとぎ話から飛び出してきたような、女戦士の姿。私が目をぱちくりさせて見つめているのに気が付いたのか、麗夢さんは私に言った。
「あ、これ? これは私の夢の中の戦闘衣装よ。どう? 似合うでしょう」
 立ち上がった私の前で、麗夢さんは片手を頭に上げ、モデルのようにポーズを取った。
「グゥワルギャウゥウ」
 その隣に、オレンジとグレーの壁がぬっと現れた。よく見ると、人の背丈を優に超える巨大な猫と犬だ。でも、恐ろしげな顔の割に、恐怖は覚えなかった。何となくその雰囲気を知っている気がしたからである。
「あらあら、アルファ、ベータもシェリーちゃんと会えてうれしいんですって」
「ア、アルファにベータ?!」
 私は今度こそ仰天してその巨体を見上げた。でも二人の身体って、私でも掌に載せられそうなくらい小さくなかったっけ。
「夢の中ではね、悪い奴をやっつけるためにこの子達はとっても大きくて強くなれるのよ」
 にっこり笑った麗夢さんは、ようやく衝撃から立ち直った化け物に振り返って口調を改めた。
「さあ、いい加減この悪夢から目覚めてもらうわよ、佐緒里さん」
「またしても邪魔するのか、麗夢!」
「貴女が人を傷つけたり、人の夢を奪おうとする限り、私は何度でも貴女の前に立ちはだかるわ。覚悟なさい!」
「覚悟するのはお前の方だ。今度こそ障碍は排除する」
「ふふっ、そううまくいくかしらね」
「完璧だ。失敗はない」
 化け物のその言葉が合図だった。さっき化け物が現れた背後の扉がまた開き、そこから、恐ろしい魔物が次々と吐き出されてきたのである。
「ここで勝つ必要はないのだ。ただお前を足止めすれば、私の勝利は確定する」
「物事は、そう計算通りには行かないって事、教えて上げるわ!」
 麗夢さんはそう言いきると、思い切り剣を振りかざした。途端に剣がまばゆく光り輝いた。力をためたアルファ、ベータが飛びかかっていく中、麗夢さんも光り輝く剣を手に、目の前の化け物達に突っ込んでいった。
 
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痩せすぎより太った方が長生きできる、というのは理解できない訳ではないのですが・・・

2009-10-10 21:27:47 | Weblog
  今日は1日ひたすら立ち仕事で、声を出し続けておりましたら、喉は痛くなるし足はもう棒のようで、とまるで月並みな言葉しかでないくらい疲れました。明日明後日も同じ仕事が続きますが、はてさて、こんな調子で身体が持つでしょうか、と軽く泣き言の一つもでそうなへろへろな様子ですが、早く寝てゆっくり休んで、少しでも明日は元気に働きたいところです。
 
 さて、40歳の人の平均余命は、太りすぎの人より痩せた人が6年も短くなる、という研究結果が、東北大学から発表されたそうな。これは、宮城県内の男女約4万4千人を平成7年から18年まで追跡調査して分析した結果とのことで、その際肥満度を表す基礎数字として用いたのが、BMI指数というもの。これは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字で、22を標準とします。例えばここ(http://www.ahv.pref.aichi.jp/taikei/chap1_nn.html)では、性別、身長、体重を入れてやれば面倒な計算を片づけ、判定もしてくれたりしますが、ちなみに私は身長1.71m、体重62kgで、BMI21.2の標準と出ました。
 まあそれはともかく、こうして出した数値を元に調査してみると、
「太りすぎ」が最長で男性40・5年、女性47・0年。「普通」が男性38・7年、女性46・3年、「肥満」が男性37・9年、女性44・9年、「やせ」が男性33・8年、女性41・1年の順になったとのこと。
 なるほど、痩せすぎは体に良くなさそうだな、と言うのはまあ判ったわけですが、この報道記事を見てみる限り、太り過ぎと肥満のどちらが太っているのか、私には判りませんでした。東京の電車の「今度」「次」に匹敵する分かり難さだと思うのですが、ひょっとしたら判らないのは私だけで、普通に読めばどちらがより太っているのか判るものなのかも知れません。
 まあ平均余命の並びからすれば、多分太りすぎは軽肥満、肥満は重度の肥満なのではないか、と推測されるのですが、出来ればはっきりその辺りは明記して欲しかったと思います。
 さて、問題は、これが宮城県人だけに適応できる話なのか、日本人全体にある程度普遍性を持って言えることなのか、です。食生活、気候風土、交通機関の発達度、仕事環境などで生じるストレスの強さなど、宮城と奈良ではかなり大きく違うのではないか、と思うのです。また、宮城県民の遺伝子と他の日本人の遺伝子に違いはないのか、とか、多分寿命なんて言うのはそれら非常に多くの要因が絡んでいるのではないかと想像されるわけで、単純に太りすぎの人は長生き、というのはどうかな? と言う気もいたします。
 まあBMI指数自体、内臓脂肪とかを全く考慮しないので、筋肉質のヒトとメタボなヒトが同じ数値になりかねないというかなり乱暴な所もある数字なので、大学の発表だからと言っても話のネタ程度に聞いておくのが今の段階では良いのかも知れません。出来れば是非もっと詳細かつ複雑なファクターを多次元で組み合わせ、理想的な長生きの秘訣を解き明かして欲しいと思います。

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今の新幹線って、座席横の壁面にサービスコンセントがついているんですね

2009-10-09 23:54:05 | Weblog
 今日は朝5時から起きて関東方面にでかけました。本当ならもっとゆっくりしたかったのですが、午前中に明治大学農学部のとある先生と話があって立ち寄る必要があり、その時間を確保するために、普段まず滅多に乗らない新幹線のぞみ号に乗車した上、新横浜駅から横浜線に乗り換え、町田で小田急線に乗り換えて、大学まで参りました。途中町田でJRから小田急への乗り換えがあんなに距離があって結構な時間が必要というのを計算に入れておらず、慌てて走ったり、電車が遅れて約束の時間に間に合うかやきもきしたり、というような、要約すれば焦りに焦って駆け続けました。まあおかげで何とか時間ぎりぎりに大学にたどり着き、先生とも大変有意義な話が出来ましたので、結果オーライ、ということで安堵いたしました。
 
 ところで今日は普段やらないこととして、iBOOKを持っていくことにしました。ノートパソコンとしてはもう骨董品と言って差し支えない老体で、ハードディスクだっていつ止まるとも知れないし、そもそも処理が遅いし重いしバッテリーもトウの昔にへたってACアダプタ無しではまともに動かないし、OSもソフトも古すぎてサイト一つ満足に見れなかったりするし、でほとんどお荷物でしか無いのですが、少なくともメールをチェックしたり、こうしてブログを更新するくらいは出来ますので、そう言う用途だ、と割り切って使えばまだまだ現役で使えないこともないのです。今回は4日間と少し長期のお出かけになりますし、たまには持っていこうか、と思い立ったのですが、新幹線の中で早速役に立ってくれました。今ののぞみは、N700系だけなのかも知れませんが、普通車でもサービスコンセントがあり、このiBOOKでも利用することが出来ました。無線Lan装備はないのでネットは出来ませんでしたが、冬のコミトレで出す予定の新刊のうち、妄想畜様との会話で盛り上がった後日譚の部分を半分くらい書くことが出来ました。これはテキストエディターを使うだけなので重さを感じることはまずありませんし、ネットに繋げるのが理想ではありますが、うろ覚えの具体的な数字などの情報は後から調べて追加したらいいので、致命的な欠陥にはなりませんでしたし、十分役に立ってくれたと思います。唯一の誤算は新幹線で軽く車酔いした事です。寝不足などもあったのでしょうが、久々に車酔いを経験して己の体力の減退を改めて痛感させられました。明日から3日間は東京・銀座でお仕事なのですが、果たして無事こなしきれるかどうか。少々心許なくなってきました。

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