8月に入った初日、休日出勤の代休が溜まっていたのでそれを消化するために一日休みを取り、今日から封切られた「るろうに剣心・京都大火」を観に行ってきました。
まず、2時間余りの随分長い映画でしたが、全体にメリハリが効いてあまりその長さは意識されませんでした。ダレたな、と思ったら激しいアクションが入り、またインターバルがあってまたアクション、の間合いの取り方は、なかなかうまく設計されているように感じました。肝心のアクションシーンも、前作同様疾走感あふれる演出で、華やかで楽しいものでした。この手のチャンバラは、私の知る限りでは、まず萬屋錦之介、高橋英樹や里見浩太朗、松平健、と言った時代劇俳優さん達が思い浮かびますが、中でも剣のスピードとしては「暴れん坊将軍」松平健が疾い、と感じておりました。でも、この映画の殺陣は従来の時代劇の速さとは別次元のもので、それでいて割合に軽さを感じず、時にはひどく打撃が軽いと思わせるシーンもなきにしもあらずでしたが、それはそれで勢いで流してしまう切れ目のない殺陣が印象的でした。翁VS蒼紫はなかなか迫力ありましたし。ただ、日本では到底再現できないだろう、と思っていた部分はやっぱり無理があったみたいですね。実写でどう料理するのか見たかったのですが、サクッと削られて残念感は否めません。あと、葵屋の面々、真っ昼間に忍び装束で歩きまわるのはやめて。あんな目立つ格好でうろつくなどただのギャグですよ。
基本、原作のどのシーン、どのキャラクターを使うのか、ストーリー展開はどうするのか、と言う点にどうしても注目せざるをえないのですが、原作展開と改変内容がくんずほぐれつして進むので、割りと最後までちょっと違う意味でハラハラしどおしではありました。時間があまり長く感じなかったのは、そういったストーリー展開に対する興味も大きかったのではないかと思います。
それにしても、あれだけのボリュームある話をわずか2時間少々に詰め込んだのはさすがに無理があったのではないでしょうか。十本刀はそれぞれ結構魅力あるキャラなのに、ごく一部を除いてほとんどモブと変わらない扱いですし、原作の描写がさらっと流されて軽く平板に語られたりして、どうも感情移入しにくい慌ただしさが目立ちました。9月公開の続編が存在するためか、全体的には消化不良感を覚える流れがちょっと残念でした。これは、来月「伝説の最期」編を見てから改めて全体を振り返って、感想をやり直す余地がありますが、今のところはうーん、・・・という感じです。是非この鬱屈したところを9月には見事払拭してもらいたいものです。
あとは、原作とかけ離れていくストーリーを許せるかどうか、ですね。個人的には別にいいんじゃないの? と思ってはいるんですが、十本刀の扱いだけはもう少し何とかしてあげて欲しいです。これも、続編に期待ですね。
まず、2時間余りの随分長い映画でしたが、全体にメリハリが効いてあまりその長さは意識されませんでした。ダレたな、と思ったら激しいアクションが入り、またインターバルがあってまたアクション、の間合いの取り方は、なかなかうまく設計されているように感じました。肝心のアクションシーンも、前作同様疾走感あふれる演出で、華やかで楽しいものでした。この手のチャンバラは、私の知る限りでは、まず萬屋錦之介、高橋英樹や里見浩太朗、松平健、と言った時代劇俳優さん達が思い浮かびますが、中でも剣のスピードとしては「暴れん坊将軍」松平健が疾い、と感じておりました。でも、この映画の殺陣は従来の時代劇の速さとは別次元のもので、それでいて割合に軽さを感じず、時にはひどく打撃が軽いと思わせるシーンもなきにしもあらずでしたが、それはそれで勢いで流してしまう切れ目のない殺陣が印象的でした。翁VS蒼紫はなかなか迫力ありましたし。ただ、日本では到底再現できないだろう、と思っていた部分はやっぱり無理があったみたいですね。実写でどう料理するのか見たかったのですが、サクッと削られて残念感は否めません。あと、葵屋の面々、真っ昼間に忍び装束で歩きまわるのはやめて。あんな目立つ格好でうろつくなどただのギャグですよ。
基本、原作のどのシーン、どのキャラクターを使うのか、ストーリー展開はどうするのか、と言う点にどうしても注目せざるをえないのですが、原作展開と改変内容がくんずほぐれつして進むので、割りと最後までちょっと違う意味でハラハラしどおしではありました。時間があまり長く感じなかったのは、そういったストーリー展開に対する興味も大きかったのではないかと思います。
それにしても、あれだけのボリュームある話をわずか2時間少々に詰め込んだのはさすがに無理があったのではないでしょうか。十本刀はそれぞれ結構魅力あるキャラなのに、ごく一部を除いてほとんどモブと変わらない扱いですし、原作の描写がさらっと流されて軽く平板に語られたりして、どうも感情移入しにくい慌ただしさが目立ちました。9月公開の続編が存在するためか、全体的には消化不良感を覚える流れがちょっと残念でした。これは、来月「伝説の最期」編を見てから改めて全体を振り返って、感想をやり直す余地がありますが、今のところはうーん、・・・という感じです。是非この鬱屈したところを9月には見事払拭してもらいたいものです。
あとは、原作とかけ離れていくストーリーを許せるかどうか、ですね。個人的には別にいいんじゃないの? と思ってはいるんですが、十本刀の扱いだけはもう少し何とかしてあげて欲しいです。これも、続編に期待ですね。