ルリの鳥見日記

万年初心者バードウォッチャー、ルリの怪しさ大爆発の鳥見とラーメン食べ歩きの記録です。

麺処 銀笹(東京都中央区銀座)

2010年12月10日 17時09分39秒 | ラーメン
今日は割とあっさりしたラーメンが食べたいということで新橋駅から
少し歩いた所に最近オープンしたという「麺処 銀笹」を目指しました。

開店5~6分ほど前に店の前に着いてそのまま開店を待ち、店内の券売機で
銀笹白醤油らーめん(800円)と味付け玉子(100円)、更に
再度メニューの鯛飯(300円)の食券を購入してカウンター越しに
厨房内の店員さんに渡し、テーブル席で待ちました。

出て来たのは魚介系をベースに動物系を合わせた、かなりあっさりしたスープに
中細縮れ麺が入り、チャーシュー、鯛つみれ、水菜、メンマ、味玉、糸唐辛子が
乗った一杯で、写真左上の小皿には更に薬味としてアオサ海苔と揚げネギが入ってました。

和食出身の店主が作っているとあって、スープは非常に繊細な味わいで、
味の主体はあくまでも昆布、鰹節、煮干で、その上に白醤油特有の香りが加わり、
動物系素材はそれらを陰で支えているといった趣です。
ただし、麺に一工夫が欲しいなと思わないでもありません。
麺自体が手抜きって訳じゃないです。スープの持ち上げも悪くありません。
しかし、スープの素晴らしさが際立っているが故に気になってしまうのです。

チャーシューはほろほろと崩れるように柔らかく、味の染み具合も過不足なく、
炙ったことによる香ばしさが丼の中で主張し過ぎないのが好印象です。
メンマもスープの味を邪魔しない程度の味付けで歯応えも柔らか過ぎず固過ぎず、
実に良いところをついて来てます。鯛つみれは中にダイス状にカットしたヤマイモ
らしいものが入っていて、鯛の味だけでなく、しゃりっとした食感も楽しめます。
その反面、追加トッピングで頼んだ味玉が妙に濃い味付けで丼の中で浮いていたのが
残念なところです。おそらく、最近流行の濃厚な豚骨魚介系のスープであれば
まだ違和感を感じなかったとは思うのですが・・・。

麺を食べ終わった後のスープは店員さんのお勧め通り、丼の左の注ぎ口から鯛飯に注いで
鯛茶漬け風にして食べましたが、これが素晴らしく美味かったです・・・っていうか、
このスープはもともとラーメン用ではなく茶漬け用ですか?って聞きたいくらい・・・(笑)。
鯛のほぐし身もケチケチしておらず、ラーメンの〆にしてはあまりに上品かつ絶品です。
鯛飯を頼まずに麺だけ食べていたら物足りなさが残ったかもしれません。
この“鯛茶漬け”まで食べて初めて、この店の味は完結するのでしょう。

全体的にはまだまだ流行っている濃厚さとかジャンクさを売りにしている店とは
明らかに一線を画している、徹底的に研ぎ澄まされた繊細な味わいだと思いました。
が、この味は現時点ではマニアック過ぎる気がします。一般的な淡麗系よりも
更にあっさりしていて繊細な味なので、濃いめの味に慣れきってしまった人には
物足りないでしょう。あっさりめの味が好きな人か、あるいは色々な味を
“これはこれで・・・”と楽しめる人には向いていると思いますが・・・。
コメント
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