鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

総務委員会を傍聴

2012年06月26日 18時17分15秒 | Weblog
午前中は総務委員会を傍聴していました。
防災行政無線の契約に関する議案の議論を聞くことが目的でした。傍聴の感想は、議員側からの質問に対する執行部側の答弁は、無理があるように感じましたし、随意契約の受注者側に依存という姿勢がぬぐいきれませんでした。

例えば、今回260メガヘルツ帯で同報無線を整備するにあたり、鈴鹿市のシステムで採用する予定の音声コーデックの手法による音声以外のチャイム音などの再生状態について、鈴鹿市が初めてのものであるにもかかわらず、なにも実証をしているわけではないということがありました。ということは、もし不具合が出た際の調整などの作業についてのコストは、発注者の鈴鹿市が負担するのか、受注者の側が負担するのか、その点を整理しなければ問題になるのではないかと考えます。

また、建設後のランニングコストについて、議案質疑の際に取り上げられた際は算出していなかったという答弁でしたが、委員会では約1000万円と答弁が出ました。が、260メガヘルツ帯とFM波でするものとの割合については算出していない。など、議案提出と3億8640万円の税金が投入されることに対して、真摯に取り組んだのか疑念を感じさせるものでした。ちなみに、内訳では約1億円が市の負担、残りは国庫負担となっています。

委員会の採決では、賛成5反対2ということで議案に賛成の流れになりました。討論では、委員会として市内業者に関することなどを意見として付与してはどうかという意見が出ていました。
委員会が終わって思ったことは、契約書を持ってきたのは執行部ですが、それにハンコを押すかどうかは議会が責任があるわけで、契約書の中身をしっかり吟味しなければいけないのではないかということです。その上で、契約書について意見を付与することが大切だと思います。

話は傍聴していた状況になりますが、今日は議員の傍聴席ではなく、市民の傍聴席で委員会の議論を聞いていました。理由は以下の内容があったので、途中で退席するかもしれなかったからです。
しかし、市民の傍聴席で聞いていて感じたのは、�やっぱり机がほしい、�議案文だけでも資料があるといい、�執行部の後ろではなく、議員も執行部も見ることのできる横がいい、といったことです。あくまで個人の感想ですが。それと、本会議場の傍聴席は議員の後ろなのに、委員会室は執行部の後で傍聴ということも、議員の立場だからでしょうか、少し奇異に感じられました。


さて、実はライブイン愛宕の実行委員会もほぼ同時刻にあったのですが、傍聴とはいえ委員会を聞くことは公務と考え、実行委員会への出席は連絡してお断りさせていただきました。そのぶん後日、愛宕公民館に行って流れを聞かなければというところです。

夜はライオンズクラブ例会で商工会議所にいます。
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卵子老化

2012年06月26日 14時56分04秒 | Weblog
NHKスペシャルの「産みたいのに 産めない~卵子老化の衝撃~」を見ていて、不妊という課題に取り組んだ番組で、参考になった一方、いろいろ考えることがありました。
年齢が上がると卵子も同じように老化し、それにより妊娠しにくくなることが、番組のメインテーマでした。そこにどう社会として向き合っていくのか、個人としてどう考えるのか、少子高齢人口減少社会となった今の日本社会、地域社会としての鈴鹿市は目をそらしてはいけないことだと思います。

フランスなどでは、卵子は新しく生産される精子と違って、高年齢になっていくと身体と一緒に老化していくので、それに伴って妊娠しにくくなることが広く知らされているそうです。そして不妊治療も42歳までは全額補助され、そのかわり夫も治療に同席を求められ、それ以降になると補助はなしということです。日本は年齢制限はなく、その代わり、補助は一部ということです。

考えると、男性も女性も身体が老化すれば、相応にいろいろなものが老化し、身体的な力もなくなっていくのは、自然の摂理といえるのではないでしょうか。その自然を謙虚に受け止めてこなかった面もあることを、今の社会に関わる私たちは考えないわけにはいけないと思います。

自分の考えとしては、20歳から30歳くらいの間に出産し子育てをしていく。そうしてある程度子どもが手を離れたところから仕事につきキャリアを重ねることができる世の中のしくみを考えるべきだと思っています。もちろん、男性も女性も同じようにです。

それは、親、大人からだけの視点ではなく、子どもの視点から考えてもです。
そのことは、小学生の頃にお世話になった恩師の方が、ご自分の経験から「自分に馬力のあるときに子どもをつくったほうがいいぞ。自分が歳をとってからだと、相手をしてあげきれなくて後悔している。」という話をしていただいたときから考えていることです。
自分が若いということは、自分たちの親もまだ元気ということで、子どもを預けてみてもらうことも考えられる。そのうちに子どもが自分でいろいろなことをできるようになれば、自分たちも仕事だけでなく、いろいろな社会活動にエネルギーをもって関わることができ、それとともに子どもも成長していくことで、社会を豊かにすることができるのではないかと考えます。

話を番組の感想に戻すと、若干、女性擁護の視点が強すぎるのではないかと気になりました。
たしかに身体的に妊娠しにくいなど、どうしようもない理由で不妊治療する方もいるでしょうし、仕事などのキャリア形成での社会的な理由もあるとは思いますが、果たして、すべての方がそれかといえばそうではない部分もあるのではないでしょうか。仕事に没頭したり、いろいろなレジャーなど余暇活動などにはまったり、恋愛についても結婚や出産について後回しにした結果、身体的に若い時期が過ぎてしまった人も多いのではないかと思います。そのような部分も含めて社会の責任とするのであれば、すこし問題のある考え方ではないでしょうか。その点についての考えが出ていなかったことは、卵子の高齢化の課題について、客観的な視点が欠けているのではないかと思いました。

また、芸能人の方々などの高齢出産や、それに伴う障がいを持った子どもの出産に対して、メディアも感傷的な取り上げ方が多く、それが、高齢出産に対する意識を容認しやすい社会状況を作っていた部分もあるのではないかと思います。政治家の方でかなりの高齢出産に臨んだ結果、子どもさんに大きな障害があったということがありましたが、このことは決して美談ではないと思っています。

重ねて書きますが、自分の考えとしては、20歳から30歳くらいの間に出産し子育てをしていく。そうしてある程度子どもが手を離れたところから仕事につきキャリアを重ねることができる世の中のしくみを考えるべきだと思っています。同時に、20歳から35歳くらいまでの出産に対しての支援を手厚くして、その年代での出産を増やすこともありだと思います。

地方自治体としての鈴鹿市で、どのような取り組みや考えができるのか考えていきたいと思っています。
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