鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

県議戦終盤に思うこと

2019年04月05日 15時05分38秒 | Weblog

4月7日投開票日となる三重県知事・県議会議員選挙も、選挙運動の期間があとわずかになりました。いろいろと事務所で作業をしていると、遠くから選挙カーの声が聞こえてきます。市役所に用事で行くことがあったときも、期日前投票を行う方も多く、最終的な投票率がどうなるのかと気になるところです。

鈴鹿選挙区では、4議席に対して現職3名と新人3名の6候補が選挙戦を戦われています。それぞれの方々について、地域での活動やその他の活動、市議会での活動や実績などから、自分なりに考えることはあります。そして、その中でも県議会にいて頂きたいと考える方は複数いらっしゃいます。また、鈴鹿という地域や党派などに関わらず、他市町においても市議から県議にチャレンジされる方、県議としてがんばっていらっしゃる方々と、太くはありませんが交流させて頂いており、ぜひ県議会の場でがんばって頂きたいと思っています。

自分が候補の方々に期待したいことは、県道の補修や信号機の設置、停止線や横断歩道などの塗装などの、権限や予算を市町に移譲するなど、それぞれのまちの事情に応じて、改修などを行いやすくするようにして頂きたいということです。もちろん今の時点でも、相談させて頂いたりする県議の方々が、地域の方々の声も踏まえて、県の担当と話をするなど動いて頂いていることも知っています。

しかし、予算が県全体で考えられる中では、その順番などなかなか難しい部分があり、事業に取り組めていないものもあります。そのようなことについて、身近な議会で議論し、必要度の高いものは、そのまちの行政と議会の責任で取り組むようにすることは、必要だと考えています。また、東京都府中市で行われているような、道路の包括的維持管理について考えたとき、塩浜街道を例に挙げると、県道と市道をあわせてエリアとして考えてはどうかと思います。そのこととあわせて、税の分配の不均衡を是正して頂いて、鈴鹿の地域活性化にもつながるように取り組んで頂ける方を期待しています。

また、全県的な視点からものごとを考えて、意見を述べたり、行動して頂ける方を期待しています。

いくつか考えるところを挙げます。

学校現場で公務支援システムの導入がありますが、先生方の異動があっても、システムの違いに混乱がないように、本来このようなシステムは三重県で共通のものにしたほうがいいのではないでしょうか、このような点に取り組んで頂きたいと思います。また、部活動とのバランスや、地域課題解決も考えたカリキュラムなどの検討も期待したいと思います。

また、近隣の市町との関係が必要な地域医療について、県レベルでの議論や調整ということも取り組んで頂きたいと思います。鈴鹿市では、夜10時以降の子どもの夜間救急医療体制がしないで完結しない形になっていますが、これは、県の計画の中で津の三重病院と四日市の総合医療センターに、小児科医が重点的に配置されるという考えがあるためです。鈴鹿市政の中で市議会も含めて議論をすることは前提として、このような点について、人口20万の鈴鹿はどう考えるのか、真摯な議論を県政の場でお願いしたいと思います。また、鈴鹿市と亀山市で医療圏を形成することにもなりますから、このような点について、自治体同士だけではなく、県からの視点で取り組んで頂きたいと思います。

紀北町で都市圏の建設残土投棄の問題がありますが、人口減少の影響など南勢の問題も同じように、鈴鹿とのつながりから考えて頂きたいと思います。県の北勢には、県南部から仕事の関係などで転居し、そこに住む方も多いと思います。その方々が繋がりを感じて暮らすことが、人口減少下でも県南部地域が続いていくための要素になると思います。また、自然環境は全県民の財産という考えもあるのではないでしょうか。そのようなことも思いをはせて頂ける方を期待します。

災害について、南海トラフ地震の被害想定と対策は多くが語られますが、気候変動への適応という観点からも、長期的な視点を持って考えて頂ける方を期待します。昨年は、伊勢湾台風クラスの台風の危機が語られました。今後、このような台風が毎年発生する可能性を考えると、相応の対応を考える必要が出ると思います。海岸線の工事については、長期の環境への影響も考えなければ、漁業にも影響が出る可能性が高くなります。そのようなことと、災害対策を関係させて、県としてあるべき災害対策を検討できる方を期待します。気候変動については、白子の県水産研究所などで水温が高くても生育できる海苔品種の開発や、高温に対応できる米品種も開発されたりもしていますが、気候の変化に適応した農業のあり方も大きな課題になると考えますので、このような点にも関心を持って頂ける方を期待します。

いろいろとありますが、基本的に財源のことをきちんと考えられるということは大前提です。財源を考えずに、あれもこれもと耳触りのいいことばかりでは、いかがなものかと考えます。その点を覚悟を持って考えていらっしゃるのかは、いろいろな政策を語る前に重要な点だと思います。

みなさんはどのような方を期待されるでしょうか。いま一度、選挙公報や、候補者の方のホームページ、議会の議事録などに目を通して考えて頂くことも一手だと思うところです。

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