熊本市を中心とした熊本地震は、まだまだ地震活動そのものがどう推移するのか見えず、その中で、甚大な被害が広がっていることに、一日も早く状況が安定することと、被災された方々にとってより良い方向で復興に取り組めるようにと願うばかりです。
今回、被災地支援にふるさと納税制度を利用しようと考えています。その理由は、支援したい自治体にはっきりと自分の支援意志を寄付金として提供できることがあります。まちを支援することは各種サービスや支援の実施を通じて住民の方々の支援にもつながることと、状況が落ち着いた後の復興局面で、やはり自治体に財源があることが大きな意味を持つと思うからです。
さて、今回の地震被害の報道を見ていて考えることは、支援の面についてだけではなく、やはり、私たち自身の備えについて意識をあらためて持つべきだということです。本当に私たちは、来るだろう大地震に対して心の備えに取り組んでいるのでしょうか。“私”がもしもの際に備えてとるべき行動や、もしもの際にどのように行動するかを、私たちは今考えるべきだと思います。
3日間は家族が食べられる食料は備蓄しているのか、このこともよく言われるように難しいことではなくて、例えば、消費期限の長いパスタをその分量いつも買い置きするようにして、レトルトのパスタソースなども同様にしておくきながら、順次食べてその分補充することで無理なく実践できることでしょう。水についても、ペットボトルだけでなく今は配達されるものもありますから、どちらかを利用していれば、調理用に関して困ることはないと思います。また、飲料用として考えるなら、スポーツを楽しんでいる家庭であれば、スポーツドリンクをいつも買い置きしておくということもあるでしょう。そしておそらく、そのように行動していれば、自然と他の面にも気が配られると思います。
もしもの際の行動について、私の身を守ること、私の家族を守ること、それらを考えることは当然のことだと思いますが、救援の際の助け合い、災害時の防犯、支援物資の分配や、必要なものをどう調達し配分するかなど、やはり、地域社会の中でどのような活動をするのかを考えることも大切だと思います。
被災した時、被災者という立場だけではなく、身近な地域を支援・復興する当事者でもあるという意識を普段からもち、私の身に起こるかもしれないリスクを考え、それはほかの人にも起こり得ると考えて、それにどう向かい合うかを考えておくことは、被災した場合のリスクの低減や復興への力になるでしょう。そのためにはとびぬけたリーダーである必要はなく、日常からそうである必要もなく、ただ、自分の中に覚悟を持っておくことで、非常時の際、とても強い存在となるのではないでしょうか。 また、いろいろなリスクに向かい合う際、一人ではなく、やはり地域のつながりが必要だとなるのであれば、地域活動に参加しコミュニケーションをとるなど、日常の生活の中で少し行動を変えてみることにつなげてはどうでしょう。
書いていることは特に目新しいことでも、特別なことでもなく、よく言われていることです。しかし、どれだけそれが聞かれているのか、届いているのか、それを考えずにはいられません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます