鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

「健康」に目を向けてはどうでしょうか

2020年07月15日 01時25分24秒 | Weblog

 1月以降、新型コロナウィルスの感染拡大が問題となって以降、感染症の症状などについての情報や、ワクチンや治療薬のこと、PCR検査、感染予防対策などなど、テレビなどのメディアでは不安を掻き立てるような情報の切り取り方や口調で連日報道が行われています。ネットを見れば、科学的な分析の上の記事から、専門家といえども個人の主観による記事、そして眉つばではと思われる記事まで、膨大な情報が流れています。

 ウィズコロナの時代、ワクチンの開発が完成するか効果的な治療薬がはっきりするまでは、新型コロナウィルスと何らかの形で折り合いをつけて生活することになるでしょうから、健康であることの重要性、健康であることを個人が意識することの重要性は、より高まっているのではないでしょうか。

 ですが、健康であることについての情報はあまり見かけないように思います。それも誰かの力によって健康でいられるようにするという視点ではなく、自分自身が健康であるように生活するという視点からのものです。ワクチンや治療薬も大切なことと思いますが、自分自身の免疫力や病気に対する抵抗力、体力がまず大切だと思います。

 健康について考えると、身体だけでなくメンタルも重要になります。3月以降これまで、「感染しない、感染拡大をしない」ということ以外、健康に関することにどれだけ注意が向けられていたでしょうか。取り上げられていないことはなかったにしても、他の情報に比べて微々たるものだったのではないでしょうか。

 身体面については、身体を動かすということですから、高齢者のフレイル予防やコロナ太り対策のような形で取り上げられていましたし、私たち自身もある程度は意識していたのではないかと思います。それでも、私たちもなるべく自宅で過ごしていた期間、子どもたちの長い休校期間は、体力の低下を伴っていたと思います。およそ半年間の運動不足の影響を私たちが乗り越えられたのは、ある意味、それまでの活動による貯金を使っていた、貯金があったからではないでしょうか。

 そう考えると、新型コロナウィルスの感染が全国的に広がり、鈴鹿市においても感染事例が頻発すると仮定すると、そのような事態になる前に体力の貯金をすることを考えたほうが良いと思いますし、自治体の施策で体力作りにつながることについて、できるだけストレスなく行えるようにする必要があると思います。

 もうひとつの健康、メンタル面、心の健康のためには、社会の中に存在しているいろいろなストレス要因や不安にどう向かい合い、それらに飲み込まれないようにするにはどうすればいいのか、そのことを考える必要があると思います。そのためには、緊急事態宣言が終わり、新しい生活様式といわれるものの中で生活するようになった今、この期間の中でも、心が不安にとらわれないようにすることが大切だと思います。しかし冒頭でも書きましたが、いまメディアなどで流されているのは不安を掻き立てる情報がほとんどで、それは社会に不安を充満させていると思いますし、それがインターネット、SNSなどで増幅されながら渦巻いていると思います。

 また不安につながる要素として、PCR検査が行われる数は現時点で限られていて、どれだけの人が感染していないかが定かでないまま、新しい生活様式といわれる考えのもと、感染拡大の抑制のためといえば聞こえはいいですが、誰もが感染している可能性があり、誰が感染しているかわからないという前提で、いろいろな対策が考えられ、子どもたちから高齢者までそのもとで生活しています。これは一見安心できているようで、実際は日々ストレスを少しずつためているのではないかと危惧しています。

 このような形で社会に充満している不安やストレスは、社会の中でつくられたものであり、自分の力だけではどうすることもできないものがあります。であれば、社会として意識して不安やストレスを低減するように考えることが必要だと思います。そのためには、科学に基づいた情報を適切に公表することと、その際に、それによる心理的な影響にも配慮することが必要で、個人の心理面と社会心理とを考える必要があると思います。

 感染予防は、モノや仕組みに頼る前に、心身が健康であることが大切なはずです。健康であることを当たり前と考えて意識しないでいると、いざという時に健康な状態でいられず、感染リスクを高めてしまうことになります。いま一度、健康に生活することを、身体的な活動と心の活動の面から考えていくようにしてはどうでしょうか。鈴鹿市に投げかけたいと思います。

 

 


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