7月10日、三重県で47例目、鈴鹿市民としては初となる、新型コロナウィルス感染症の陽性患者が確認されました。現時点で、三重県からは接触者調査を行い、接触のあった医療機関の11名の方全員にPCR検査を実施、結果はすべて陰性だったというところまで公表されています。感染者が見つかったということについて、慎重に考えて対応する必要があると思いますが、一方で、感情的に物事を考えすぎることも避けたほうが良いと思います。
7月8日には鈴鹿市議会の新型コロナウィルス対策特別委員会が開かれ、そこで重症者受け入れの病床は24床で現在はすべてに空きがあること、軽症者の受け入れ先についてスポーツマンハウスだったのですが、宿泊予定者の振り分けなどをしながら、東京で行われていたように県内の宿泊施設を利用するという方針が説明されました。医療体制について考えると、現時点で余力がある状態で、ひっ迫しているわけではないので、その点で過剰に不安になることはないのかと考えます。
だからといって、自分自身は楽観的に物事を考えているわけではありません。新型コロナウィルスが存在しながら生きていく今、感染症のリスクのことを踏まえながら、極端な行動を取らなくても生活を継続することを考えることが大切と考えています。
今回の事例について、感染者の方は7月1日から2日にかけて公共交通機関を利用し、一泊二日で東京を訪問、その際、接待を伴う店等を利用し、その店で接触した方が陽性で、そこで感染したものと考えられているということです。そして、4日に医療機関Aを受診、6日に 発熱、8日に帰国者・接触者相談センターに相談、9日に PCR検査により陽性が確認されたという流れです。東京から帰宅後、近所への買い物のため、自家用車で数回外出していたということで、ここでの行動がどのようなものだったかということは、今後、三重県・保健所などの調査でわかってくるのではと思います。
言えることは、感染者が継続して見つかっていて、その数も増加傾向の地域との間の人の移動、往来は感染拡大のリスクが大きいことが明らかだということでしょう。これについては、鈴木英敬三重県知事も7月3日に不要不急の移動を控えることを発信されていらっしゃいましたし、昨日も発信されています。
私たちが今とった方が良い行動は、感染者が広がっている地域への不要不急の行き来を控える、もし必要があり行き来する場合は感染リスクの高い行動は控える、感染拡大地域から鈴鹿に戻ってきたら2週間は感染予防の行動に十分配慮して生活すること、そして移動をしない場合も、手洗いの励行やマスクの着用など、新しい生活様式を意識をして生活するということでしょう。ウィズコロナの中で生活することがよりはっきりした今、国や県はもちろんですが市についても、リスクコミュニケーションに配慮した情報の公開と、科学的な知見を踏まえた取り組みが重要になると思います。
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