日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本。国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

記事)トランプ政権とグローバル企業の激突、この行方が今後の世界を大きく変えるのタイトルを入力してください(必須)

2017-01-31 10:15:10 | グローバル資本主義
アメリカのトランプ大統領が、イスラム教7カ国からアメリカへの入国を一時的に禁止したことに対し、IT企業各社が続々と懸念を表明している。

現在のアメリカ経済を支える力の源泉はアップルやフェイスブックに代表されるIT企業であり、これらの企業は例外なく世界で活動するグローバル企業である。

これらの企業は国境に関係なく、世界中から自由に有能な人材を雇用し、世界中で自由に事業活動を行い、有利なところに拠点を置く。

これは旧来の製造業に重点をおき、国内で製造し雇用を増やすことが国益に合致すると考えるトランプ大統領の視点とは全く異なる。

トランプ大統領のアメリカファースト主義はグローバル資本主義とは相いれないが、今回の入国制限措置により、その対立が顕在化することになった。

これからが勝負である。大統領権限と議会を裏から操るグローバル企業との綱引きが始まる。

政治とグローバル企業が対立した場合、普通の国であれば必ずグローバル企業が勝つ。しかし、アメリカは世界最大の政治大国であり、経済大国でもあり、世界最大の購買力を持つ。そこの大統領が相手では如何にグローバル企業といえどもそう簡単には勝てない。

トランプ大統領が折れ、グローバル企業に屈すれば、世界はグローバル資本主義支配の極端な貧富の差が拡大する二極分化の時代に突入するだろう。

もしトランプ大統領がグローバル企業の圧力をはねのけ現在の政策を継続するなら、世界はブロック経済化と国家間の対立の時代に突入するだろう。

世界的に拡大したグローバル資本主義と中産階級の安定を両立させる為には世界統一国家しか道はなく、これが誕生するまでの100年間ほどは人類にとっては苦難の時代になるだろう。


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アメリカで売る車はアメリカの工場で作れというトランプ次期大統領の主張は正しい

2017-01-07 11:40:02 | グローバル資本主義
トランプ次期大統領がトヨタのメキシコ工場建設を批判したことで一時トヨタの㈱は暴落した。このトランプ氏の主張に対し日本では、何も知らない者がバカなことを言っているが権力者の言うことなので無視もできない、政治が経済にあまり干渉するのは好ましくないというのが大方の見解である。

しかし、私はトランプ氏の主張を高く評価する。

国境をまたがり、人件費の安いところで製造し、購買力のあるところで売る。これがグローバル資本主義の在り方である。その結果失業の増加、賃金の低下、国家財政の悪化を招き、全世界中で貧富の差が拡大し、二極分化を招いている。

しかし、国境をまたがって自由に移動するグローバル企業に対し、国家は有効な手立てを打てないできた。

今回のトランプ氏の行動は、本人が意識しているか否かにかかわらず、グローバル企業に対する国家の側の反撃である。

世界的なグローバル企業の本拠地であるアメリカで彼らの活動を制約しようとする指導者が誕生したのは皮肉ではあるが、グローバル企業とそれを制約しようとする政治家の戦いがどういう形で決着するかは、今後の資本主義社会を決定づけるものになるかもしれない。


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グローバル主義という幻

2016-06-28 12:02:45 | グローバル資本主義
元々グローバリズムは肯定的に受け入れられること
が多かった。

しかし、イギリスのEU堕胎の国民投票や各国での
移民排斥の動きに代表されるように、グローバリズム
は各国の庶民の間ではその輝きを失いつつある。

客観的に理性的に考えれば、世界のどこでも企業が
事業活動を行い人々を雇用する。苦境にあえぐ移民
が先進国に移民することで、不足する労働力を補い、
彼ら移民も先進国の国民と同様の福祉サービスを享
受することは正しいことであるはずであった。

しかし、その結果自分の職が失われ、自分の負担し
た多額の税金が何も負担をしていない移民の為に使
われるとすれば、心穏やかではいられない。

ヨーロッパ人は人権侵害には厳しく、それが他国の問
題であっても厳しく処断してきた。また、動物愛護にも
熱心である。

世界各地で多くの現地民を奴隷とし虐待を続けてきた
民族の子孫とは思えない変貌である。

この変化は結局のところヨーロッパの国と国民が世界
からの搾取により膨大な富を蓄え、それを甘受してい
たからに他ならない。

あくせくしなくても豊かに生活できたからこそ、理想的
な人権尊重を主張し、動物にまでそれを延長できた
のである。

勃興したグローバル資本主義は経営者や幹部には
白人を優遇するかもしれないが、労働者に関しては
白人に何の配慮もしない。

今、ヨーロッパの白人達は厳しい現実に直面しつつあ
る。植民地搾取で時代に蓄えた富もそろそろ底が見え、
全ての国民を潤すことはできなくなってきた。

アジアの勃興がヨーロッパの地位を揺るがし、大量
の流入する移民が仕事を奪い中流以下の白人を窮乏
化させ、かっては世界を支配したヨーロッパ白人のプラ
イドは維持できなくなりつつある。

生活は苦しくなり、かってのように繁栄を謳歌できな
くなり、中流以下の白人層は余裕を失い、自分達の
利益に敏感になりつつある。

海外生産や移民との低賃金競争で賃金は減少してい
る。しかし、そこからは多額の税金や社会保障費が
とられてる。だが、その税金や社会保障費は自分達
の為ではなく移民のために使われている。

理想主義やグローバリズムよりも、目の前の生活の
方が重要となり、より関心事項となる。いつまでもき
れいごとばかり言ってられない。

死刑廃止を実践し、人権を何よりも重視し、時には人
間より動物を大切にするヨーロッパ人はやがて消滅
するだろう。

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