日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本。国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

障害者に対してだけではない、高齢者を邪魔者と見做す危険な風潮

2016-07-29 10:12:13 | 高齢化
障害者など生きている意味がない、と勝手に思い込
み植松容疑者は大量殺人を行った。

この背景には、障害者や高齢者等の社会的弱者に
対し、多額の財政支出をすることに対する反発があ
る。

政府・財務省は財政危機を喧伝し、それを口実に税や
社会保障費等の国民負担を増加し続けている。

しかし、問題解消の目途がたたず、若者層を中心に高
齢者や障碍者に多額の社会保障負担をすることへの
反発が強まっている。

特に高齢者に対しては、財政の多くが高齢者向けに使
われている、という口実を持ち出し、高齢者向け支出を
減らせないのは選挙に対する高齢者の影響力が強い
為であり、高齢者の選挙権を制限すべきだというよう
な極論を唱える者もいる。

これらの発言は、政府・財務省が意図的に高齢者に対
する若者層の反発を助長することで、抵抗の多い高齢
者向け社会保障費削減をねらったプロパガンダの成果
である。

マスコミや御用学者を通じて長期間意図的に世代間対
立を煽った結果、無駄に生きて税金を浪費するだけの
高齢者は死んだ方が社会の為だと本気で考えている
少し足りない者も無視できない数に上っている。

今回は障害者施設で発生したが、同様のことが高齢者
用施設で発生しても何ら不思議はない。

既に、多くの虐待事例が高齢者施設で発生している。
高齢者を尊敬すべき者ではなく、社会の邪魔者とする
風潮が改まらない限り、日本はますます殺伐とした社会
に変貌していくことになる。

小手先の財政削減を実現する為に世代間対立を煽った
財務省の責任は大きく、組織として解体されるに値する。

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借金の何たるかを知らない者が日本の借金を語る愚

2016-07-28 11:03:07 | 財政
日本政府は戦後最長の年限となる50年物の国債発
行を検討している、というニュースが流れた。

早速テレビ番組でコメンテーターが、格付けが下がる
とか大幅な円安になると騒いでいる。

彼らの発言を聞いていると借金は悪であるという観念
に凝り固まっているように思える。

健全な社会人として親の敷いたレールを脱線すること
なく、学者や官僚、エリートサラリーマンの道を順調に
歩んできた彼らにはそもそも借金というものが理解で
きない。

彼らの知っている借金とは住宅ローンぐらいである。そ
して彼らが借金としてイメージするのはサラ金や闇金等
である。

収入の範囲で借りることが最も重要な住宅ローンや、日
々の生活に困った者や遊び人が利用するサラ金を基準
に判断すれば、国がこれ以上借金を増やすことはとんで
もないことである。

しかし、借金の大部分は事業用資金である。開発費用や
設備資金等の借入は、現在の収入から判断すれば過大
であっても、その投資で新規に得られる収入で返済できる。

運転資金は原則的には返済に見合う資金を回収する迄
の立替資金として借入されるものであり、継続的に借入
が存在したとしても、理論上は都度回収し再貸出しされて
いるものである。

国の借金もまた同じ性格を持つ。借金をすることにより社
会構造を変えれば、社会も良くなり税収も増加する。

借金が増えることが即悪いことというわけではない。要は
何をするために借金を活用するかである。

現在は史上例の無いマイナス金利の時代であり、投資家
は有利子の安全な運用先に飢えている。

国が政策実行の為に資金を必要とするならば、固定金利
で超長期債を発行するのは合理的な行動である。

50年債と言わず1世紀債であっても売れる可能性がある
なら、今超長期債を発行すべき時期である。


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安楽死は自分の命に対し言及すべきもので、殺人の口実ではない

2016-07-27 10:02:04 | 社会
神奈川県相模原市の障害者施設で入所者19人が
死亡し26人が重軽傷を負った事件で、逮捕された
元職員の男は「障害者は生きていてもしょうがない、
安楽死させよう」という発言をしていたらしい。

この発言をした後この元職員は措置入院をさせられ
ており、異常があるとの判断を受けた。

今回の事件を異常者が犯した異常犯罪として、考える
風潮があるが、事実はそうではない。

日本社会全体に弱者に対する差別意識が蔓延し、
安楽死という名目でそれを正当化しようとする風潮
がある。

ためしに「高齢者 安楽死」で検索してみればいい。
ごく普通と思われる若者が「貯金もなく税金を食いつ
ぶすだけ もしくは若者の仕事を取るだけの高齢者
は安楽死の方がいいと思います。」というようなことを
書いている。

著名人では小林よしのりが「国民としての役割を果た
し終えて、若者の迷惑にしかならない老人は安楽死す
るのが一番いい」と堂々とし主張している。

他にも、元医療従事者と称する者が「老人はそこまで
して生きたいのか」と社会に迷惑しかかけない高齢者
は安楽死を合法化すべきと主張している。

これらの文脈では安楽死という言葉を別の言葉で置き
換えても何ら違和感がない。

曰く、「国民としての役割を果たし終えて、若者の迷惑
にしかならない老人は死んでもらうのが一番いい」

このように、社会に財政的負担と迷惑しかかけないよ
うな障害者や高齢者は安楽死させてもいい、と考えて
いる者は決してごく稀な異常者だけではないことがわ
かる。

私自身、安楽死を否定する立場ではない。しかし、安
楽死というものは他人の命について言及すべきもの
ではないと考えている。

安楽死というものはあくまでも自分の命について意思
表示すべきものである。

これ以上生きて苦痛を味わうよりは安らかに死にたい。
これが安楽死を選択する唯一の動機である。

他人が社会の邪魔になるから安楽死させるべき、とい
うのは安楽死を検討する動機であってはならない。


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阪神が弱いのは、やはりフロントがアホだから

2016-07-26 10:30:29 | スポーツ
鳴り物入りで金本監督を迎え、シーズン前には大い
に盛り上がっていた阪神タイガーズが冴えない。

最下位に低迷し、ファンの多くはもう今シーズンをあき
らめている。

最初は元気がよく、夏にはもう優勝の望みがなくなる。
何度このような光景を見たことだろう。

新監督も就任前は大いに期待されマスコミにもてはや
される。しかし、成果をあげられず夏にはマスコミやフ
ァンから袋叩きにあい、シーズンが終われば解任され
る。

何度も繰り返されるこのような失敗の原因を求めると
すれば、監督やコーチにその責任を負わせるのはフェ
アーではない。

勿論、そのような体たらくを毎年繰り返す阪神の現役
選手に責任があることは否定できない。

しかし、適切な監督やコーチを選任できず、せっかく採
用した監督・コーチの働く環境を支援できないフロント
経営陣に最大の責任がある。

阪神というチームや選手の欠点を認識し、それを改善
するに最もふさわしい監督やコーチを選ぶのは経営陣
の仕事である。

監督やコーチによる変革に選手が抵抗するなら、全面
的に監督やコーチ陣を支援するのもフロントの仕事で
ある。

阪神というチームの過去の監督選任を見ていると、チー
ムの弱点を分析し改善方向を考えているような一定の
方向性は見当たらない。

その場その場で場当たり的に監督を選んでいるとし
か思えない。しかも、成績が悪化し監督と選手の間に
溝が入った時に、むしろ監督の足を引っ張るようなこ
とすら行っている。

これでは、阪神というチームはたまには優勝するかも
しれないが、常時強いチームに生まれ変わることは期
待できない。
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政治家小池、官僚増田、タレント鳥越の勝負なら小池が勝つべきだろう

2016-07-25 10:52:55 | 政治
いよいよ、東京都知事選挙まで1週間を残すだけ
である。

誰が勝つかは東京だけでなく地方でも注目を集めてい
る。

今回の有力候補者はその対比が明確であり面白い。

小池候補はその立候補の過程から政治家そのもの
の対応である。舛添の退陣をチャンスと捉え、都知
事への立候補を決定した。しかし、自民党都連が自
分を推薦しないと見るや、直ちに立候補を表明し裏
工作による圧力を受ける前に既成事実をつくってし
まった。
さらに、自民党除名のリスクを冒しても自分の意思を
貫く行動は政治家そのものである。

一方増田氏は対照的である。自らは立候補の意思を
示さず、自民党からの要請を受けた後も、区長会や市
村長会の推薦を求め、それがあってようやく重い腰を
上げた。正に官僚そのものという対応である。自分の
意思ではなく他から推戴され出馬するという、古き日本
の指導者のあるべき姿をなぞっている。

官僚的なうさんくささを感じるのは私だけではあるまい。

鳥越氏は野党統一候補として立候補した過程、知名
度頼りの選挙戦術を見てもタレント候補そのものであ
る。
政策面での具体性には乏しく、知名度を活かしボロを
出さないという戦略に終始している。
そもそも政策の全く異なる野党共闘という馬に乗り、具
体的な政策など遂行できるはずもない。

東京のような伏魔殿というべき巨大な官僚組織に切り
込むことができるとすれば、候補者の中ではしたたか
なことで有名な政治家小池百合子しかあるまい。



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