日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本。国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

信仰の自由は宗教が相対化されていないと成り立たない。EUでの移民増加は社会の危機

2018-11-19 10:01:30 | 宗教
日本のような国から見ると信仰の自由は不変の真理であり世界中で受け入れ
られているかのように見える。しかし、世界では自分の信じている宗教こそ
が唯一のものであることを信じて疑わない者の方が圧倒的に多い。

その生活のすべてが宗教的な規範にのっとって実施されているような者にと
ってはそれ以外の宗教を受け入れる余地はない。多神教であればまだ他の宗
教を受け入れる余地はあるが一神教においては他の宗教を受け入れる余地はない。

ヨーロッパにおいて信仰の自由が一般的になったのは、長く続いた宗教対立と
戦争に加え科学の発展により宗教の絶対性が揺らぎ、宗教とは別の自由・平等
・人権という人間中心の価値観が支配的になり、宗教が相対化されたからである。

欧米が圧倒的な力をもっていた時代は、西欧的な価値観が世界の普遍的な価値観
としてみなされてきたが、欧米の力が減退し相対化されるにつれ、欧米的価値観
そのものも絶対的な価値観としての地位を失ってきている。

特に、近代的な宗教改革を経ないまま現在に至ったイスラム教や、現代に至るも
宗教的教義の絶対性を主張するキリスト教やユダヤ教の一派が影響力を増している。

EU諸国がEUとしての統一性を維持できるのは宗教的価値を相対化しているから
であり、その中に宗教的価値を絶対視するイスラム教徒が増加することはEU的
価値観の崩壊を導くことになる。

人道的な価値観はEUの中核をなすものではあるが、安易なイスラム教徒の受け
入れは混乱をもたらすだけだろう。
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宗教が世界を飲み込み、人類は再び中世を迎えるか

2017-12-13 10:07:46 | 宗教
日本においては宗教はその力を失って久しいため、社会を動かす原動力としての宗教について考えることは少ない。

しかし、世界に目を向けると宗教の影響力きますます大きくなっている。現在世界で発生している紛争は日中韓の尖閣を巡る争いや日韓の慰安婦をめぐる争いを覘き、その大部分が宗教と何らかの関係があり、特にイスラム教のからむ紛争が多発している。

イスラム教はキリスト教のような宗教改革を経験しておらず、イスラム社会においては中世的な社会に西洋の科学がそのまま便利なツールとして導入された為、キリスト教社会のように科学と宗教の深刻な対立を経験していない。

その結果、イスラム教社会では以前として絶対的な神とその神が命じたとされる戒律を絶対視する合理的思考とは距離をおく中世的な宗教感が残り社会を支配している。

イスラム教徒がイスラム教を信じるのは個人の自由であり、それが科学的な世界観と相いれないとしても何の問題もない。

しかし問題なのは、イスラム教徒の人口が他を圧倒して増加し続けていることである。日本や中国等の東アジアや西欧社会の人口が停滞又は減少しているのに対し、イスラム教徒の人口は爆発的に増加している。

世界の命運を決するのは武力や文明の高さではなく人口である。このままイスラム教徒の人口が増加し続ければ、世界はやがてイスラム色に染められることになる。

日本では金儲けの為に、信じてもおらず合理性を感じてもいないのに、ハラール食品を製造しているが、金儲けの為の日中友好政策が巨大な仮想敵国中国を産んだように、日本のイスラム化を招きかねない。



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イスラム教は経済成長や民主主義とは相いれない。

2016-07-19 10:38:43 | 宗教
トルコでクーデターが発生し失敗に終わった。原因と
しては国民の支持を得られなかったことが挙げられ
ているが、最大の失敗の原因はそれではない。

クーデターを成功されるには、政治の機能を止めるこ
とと、情報を操作することが不可欠の条件である。

トルコのクーデターにおいては、大統領を拘束できず、
政治機能を不全にすることに失敗し、インターネット
による情報を遮断できなかった。これでは失敗するの
は当然である。

今回の軍のクーデターは近代トルコの伝統である非
宗教化政策に反し、イスラム教化を進めるエルドアン
政権に対する世俗派の牙城である軍の不満が表面
化したのである。

ギュレニストをクーデターの首謀者として糾弾してい
るが、実際のところは軍の主流はであるケマリストと
の直接対決を避け、軍内部のギュレニストをスケー
プゴートにして軍を分断しその勢力を削ぐのがエル
ドアン政権の狙いである。

トルコにおいても多くのイスラム国と同じく、西洋文
明に対するアンチテーゼとして市民の宗教化が進
んでいる。

今回、多くの市民がクーデターに反対した要因には、
民主主義を守るという以外に、エルドアン政権のイ
スラム化政策に対する賛同もある。

しかし、イスラム教は現在の民主主義社会に適応で
きる宗教にはなっていない。

キリスト教世界が資本主義と民主主義を標榜する社
会に変貌できたのは、宗教革命でキリスト教が宗教と
日常生活を敢然に分離した宗教に変化したからである。

しかし、イスラム教はまだその段階に変貌していない。
イスラム教においては人間ではなく神が中心であり、日
常生活が宗教によって大きく制約されており、現代的
な民主主義社会に適合する宗教にはなっていない。

その結果、イスラム化が進めば進むほど。経済発展は
阻害される。インドネシアやマレーシアにおいては従来
イスラム教が政治や経済に影響を及ぼしてこなかった
たる経済成長を享受してきたが、今後宗教の影響力が
政治や経済、国民生活に及ぶことがあれば、従来のよ
うな発展は期待できなくなる。

イスラム世界が世界の表舞台にでてくるには、イスラム
教においても、今の原理主義化とは真逆の宗教革命が
必要となるだろう。





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世界を覆う宗教という狂気

2016-07-04 16:12:08 | 宗教
世界各地で宗教という名の下でテロ行為が行われて
おり、日本人も被害の例外とはなりえない。

宗教とそれに基づく狂気というものは、人間存在の
根源に巣食う病の一種である。

現在はイカラム教の名の下に多くの殺人行為が正当
化されているが、過去にはキリスト教の名の下に同じ
ような虐殺行為が行われてきた。

ヨーロッパの宗教戦争、魔女狩り、神の名の下に実施
されたアメリカ原住民の虐殺など例には事欠かない。

ヨーロッパのキリスト教社会については、追随を許さな
い軍事力を活用し宗教の名の下に行われたあまりの
残虐行為に彼ら自身が気づいたこと、日本というアジア
の勢力により、キリスト教世界の絶対的優位が揺らいだ
こと。物質的な豊かさにより宗教世界より俗世界の比重
が高まった結果、宗教の理念は科学と理性によって相
対化された。

イスラム世界においては、彼らは元々長い間ヨーロツパ
キリスト教世界から圧迫されつづけ、宗教はそれに対す
る心理的な抵抗手段としてその命を保ってきた。

その結果、イスラム世界では宗教は依然として科学や
理性によって相対化されず、絶対的な真理としての位
置づけを維持している。

欧米キリスト教世界の覇権の下で抵抗勢力としてイス
ラム世界、その中でさらに最も虐げられた層がその心
理的支えをより過激なイスラム思想に求めるのは当然
のなりゆきである。

イスラム過激思想に武力で対抗しても彼らを消し去る
は困難である。最も効果的なのはイスラム世界の貧困
層を物質的に豊かにすることである。

現在の中国国民が共産主義思想を絶対的なものとして
信仰していないように、イスラム世界も物質的に豊かに
なることで、イスラム過激派は勢力を失っていくだろう。

欧米出身者がイスラム過激思想に共感するのは、グロ
ーバル資本主義の発展で欧米内部で貧困層が増加して
いることの反映である。
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