常々、「見込み違い」なんざぁ~数知れず経験してますが、生きてりゃ~「嬉しい誤算」などと
言うものにも遭遇します。
元は愛機であるスプリングカメラ用にと、壊れて使えないらしい同型機の後継機の革ケースが
愛機に使えりゃ~いいやと入手。(愛機:蛇腹)
目論見通り革ケースを外し、愛機にまとわし「これで首からぶら下げれるわ♪」とニヤけながら傍らの
「壊れて使えないらしい」本体に目をやる。
なるほど、前蓋も硬く開放ボタンを押しても開かなし無理矢理蓋を開けても蛇腹が綺麗に伸びない。
外装の革も剥がれ落ちた状態でレンズの汚れも酷い。
「壊れてる」って言やぁ~壊れてるけど、「使えない」って?・・・。ひょっとして・・・。
そんな「嬉しい誤算」に向けて、先ずは前蓋のパンタグラフの修理調整。(直った♪)
次にレンズのクリーング。外側のみの汚れで内側は綺麗な状態でカビも少ない。(ラッキー♪)
ファイダーの汚れも外側のみで軍艦部の取り外しまでは必要なしと判断。(えぇ~でぇ♪)
シャッターもセルフシャッターも問題なし。シャッター速度と絞りのリングも動く!。後は前玉のピントリング・・・?
「動かん・・・」 油が固着して固い・・・。
ここで荒業「CRC556注入ぅ~!」。 少しづつ・・・隙間に垂らすように固着した油を溶かす。
手の平で温めながら、愛情を注ぎ、少しづつ・・・。
するとやがて回りだす。軽く回るまで手でコネコネ。。。コネコネ。
後は蛇腹のピンホールや破れが無いか暗い部屋で懐中電灯で照らしてチェック。(破れナシっ!)
最後に、剥がれ落ちたボディの革貼り部分に合皮を貼って完成!
1947年製「大成光機」Welmy-Six。 愛機である同じWelmy-Sixよりも新しいシリアルナンバー「73261」を持つ
ダブルファインダーとセルフタイマー機能付きスプリングカメラ。
(因みに愛機のシリアルナンバーは「31645」なので4万台もの時代差?えっ?)
通常のファインダー以外に軍艦上部から覗ける「反射式ファインダー」。(覗くと上下反転してます)
久しぶりに「嬉しい誤算」を経験したところで。。。。
奥の方で、やっと革ケースに入れてくれると思っていたのに、相変わらず裸の愛機。
彼にとっては「悲しい誤算?」。。。(アイツ、革ケースどころかフードまで付いてやんの・・・チッ)