最近、街中では所構わず携帯端末片手に「二宮尊徳像」と化した人々が世に蔓延る。
戦中の「金属類回収令」により今では石像の金次郎像がたまに残っているだけで、ここに来て
まさか、街中で見かけるとは・・・(「あっ!二宮金次郎だ」と見つける度に叫ぶ土花吉。。。)
そんな、俯きながらホームから落ちようが、溝に落ちようがお構いなしの前進あるのみの輩とは
別の、ある集団に出くわす。
うらやむほどの高級デジタル一眼レフに高級レンズを装着した兵器を首から下げた集団が突如
大型観光バスから兵隊さんのように降りて来て、こちら方面へ行進して来る。
標的は露店に並ぶ品々や風景。
いきなり「懐かしい♪」の声と同時にお構いなしに被写体目がけて連射、連写の嵐。
何でも大阪方面から来たという、部隊名は「写真愛好会」。
ここの前には「越前海岸」で海を目がけ、相当数の球数を打ち込んできたらしい。。。
しかし何です(難です)。。。
花鳥風月への撮影とは違いやはり、この場での撮影には一言必要、
「撮らしてもらっても宜しいですか?」。
私も普段から撮ります。って言うか撮らせて頂いてます。
たまたま訪れたお店であったり、店内のお品であったり食べ物であったり。。。
でも、お店の方に必ず許しを得てから撮らせて頂いてます。
最近、老後の趣味として写真を愛好する方々が増えていますが、それはとても喜ばしい事で
私も賛同します。
しかし、そこには必ずルールというものが存在し一旦、ファインダーから覗くからには、レンズの
向こう側に対して敬意を払う必要があるということ。
多分、今回のグループにも講師、指導者の方が居られた筈。
カメラの使い方や構図についてのアドバイスをする前に、先ずは「相手(被写体)にレンズを向ける
ということがどういうことなのか」を指導してあげて欲しいのです。
いきなりレンズを向けシャッターを切ることを世間一般では「盗撮」といいます。
被写体に対しての何の敬いもない、ただ盗んだような写真は何の意味もないのです。。。