連続の行政について。。。恐縮ですが・・・。
昨今の新築住宅における瑕疵責任の問題で、今では「瑕疵担保保険」は義務化。
このことについては近年、住宅を新築された方においては承知のことと存じますかねぃ。。。
そんな先日、土花亭事務所が設計監理する住宅新築現場での出来事。
日ごろから、この瑕疵担保保険会社から派遣される現場検査員について、あまり良い印象を持ってない土花吉。
建築主から業務委託を受けた土花亭事務所みたいな設計事務所と、瑕疵担保保険会社から派遣される検査員(建築士)と
二重に検査チェックが入ることなので、それはそれで良いこと。(の筈?)
所詮は人間がやることなので、お互いにチェック落ちも有るかもなので、用心には越したことはない。
しかし、しかしである。。。何故か「どうせなら一緒に検査しましょうよ。現場監督や現場作業員の手間も省けるし」
ってな提案を現場監督を通じてしても、先方は何故かそれを嫌う・・・(恥ずかしいの?)
派遣検査員の検査手順、内容について、どの程度なものか「お手並み拝見」と言った意味も実はあるのですが。(笑)
そんな先日の現場検査の話に戻すと、瑕疵担保保険の検査員の基礎の配筋検査が午後16時から。
そして、土花亭事務所の基礎の配筋検査が午後16時半から。
台風5号が接近中の最中、ドシャ降りの雨の中カッパを着込み完全装備で現場に入る土花吉。
上の写真を現場監督に持参のコンデジで記録写真を撮ってもらったところで、「瑕疵担保保険の検査で何か指摘事項は?」と
問うてみる。
現場監督:「特にありませんでした。」
土花吉:「ふぅ~ん・・・。検査の様子は?当然、ヘルメットを被りカッパを着ての検査でした?」
現場監督:「いやっ。。。カッパは着込まず、傘を差して数枚の写真を撮って直ぐの帰りました。」
土花吉:「はぁ~?雨ん中、傘を差しながらコンベックスでどうやって測るの?バカか!」
(現場監督と基礎の鉄筋屋は大笑い。。。)
この辺りが土花亭事務所と同時に検査を出来ない理由でもあるのです。
保険料は当然、工事費に含まれ最終的には建築主(施主)の負担となる。
名ばかりの検査でお金をとって行く保険会社。「現場検査」とはどういうものか理解せずに検査らしきことをする派遣検査員。
土花吉がそんな検査員に遭遇した日にゃ~傘を差しながら現場に入った時点で「出て行け!」ですが。。。(笑)
因みに土花亭事務所の検査結果は「指摘事項あり(一点ですが)」
いつも思うこと。。。建築行政というものはいつも空回り。
住宅瑕疵担保保険制度が出来た時、机上では上手く行きそうな制度でも現場で機能するのか疑問を感じていた経緯がある。
そして、3年後の2020年からはいよいよ、省エネ措置法が住宅についても義務化が始まる。
「省エネ。省エネ」と声を高らかに上げる前に政府はやるべきことが他に沢山ある筈。
日本における個人住宅のエネルギー消費量なんざしれてます。(確か20%チョイ?)
そこに省エネ目的で過剰に高い建築資材を使わせ住宅コストを上げさす行政。
企業は安い深夜電力で工場を稼働させ、バンバン電気を使いながら建築資材を作る。
果たして、それが省エネに繋がるのだろうか・・・。正直、2020年施行のこの法律は悪法と判断。
このあたりも建築行政に嫌気が差し、土花亭事務所を縮小さす一環でもあるのですが・・・。(笑)