仕事柄、来春運行予定の北陸新幹線の地元TRG駅の工事中の建設現場を訪れる機会を得る。
駅舎内部は撮影は出来るものの公開は不可ということで、県内の新幹線の高架橋としては最も高い20M級の
立上り壁にコールドジョイントが目立つ、京都・大阪方面側の駅舎に突き刺さる高架橋の写真で我慢していただくとして。
只今の工事進捗率は80%越えといったところで、内部に入るとほぼ全貌が分かるまでになっている。
一般的なビルの高さで言う6階相当の新幹線駅舎側から旧駅舎側の構内を見下ろすと、頭の記憶の片隅に焼き付いている
モノが無くなっていることに気が付く・・・。
それは誰も取り上げなかった、この辺りでは今庄駅や小浜駅のレンガ造りほど有名ではない、鉄筋コンクリート造の「給水塔」。
工事関係に問うてみたところで、既に解体撤去されたことのみの説明で仕方ないことではあるものの、新駅舎には
干渉しないところに位置していたと記憶する。
当然、私は理事者でも行政でもないので「残す残さない」に係ることは出来ないけど、単に思う「残して欲しかった・・・」と。
確かに今回の北陸新幹線のTRG駅舎のコンセプトには近年、地元行政がにわかに言い出した「鉄道のまち」というコンセプトは無い。
下の写真は「小浜市の歴史と文化を守る市民の会」からお借りした小浜線小浜駅を出発するC58の写真。
小浜市はこの「給水塔」を今でも何とか大切に守ろうとしている。