先日のバレンシア、今季の最終戦でもあり彼にとってはモト3での最終戦でもあるバレンシアで見事、優勝を飾った歩夢。
彼がウイニングランで使った日の丸。少し薄汚れ感があるのには訳がある。2001年250CCクラスでチャンピオンを決めた
今は亡き、加藤大治郎がウイニングランで使用した日の丸、そのものであるため。(当時、歩夢は1歳)
今更ですが、14歳でアジアタレントカップ参戦、ランキング1位を獲得。英語だけを勉強すれば良いと、義務教育が終わる
中学卒業と同時に世界へ。(この辺りから土花吉も注目しだす)レッドブル・ルーキーズカップ1年目はランキング3位、2年目で1位。
16歳で舞台は世界へ、モト3参戦が始まり、その年の17歳の誕生日後にルーキーオブザイヤーを獲得。ここまでは順調だったが、
その後、足踏みをしてしまう・・・。今季も表彰台は何度も獲得するが、優勝は無かった。それを最終戦で叶える。
珍しく、サーキットまで訪れ涙ぐむ両親(父は元GPライダー佐々木慎也氏)も見守る中、表彰台の真ん中に日の丸を上げ、
君が代が流れる。。。最終ポイント差僅か6ポイント。
前戦カタールでそのアンフェアなやり方に地元、スペインですら非難する関係者が続出。
マシアに対しては当然ながら、チームメイトのフェルナンデスをはじめチーム「Leopard Racing」に対しても非難が上がる。
レース後にはレジェント:ミック・ドゥーハンが歩夢のインスタにコメントを寄せている。
「衝撃を受けた。優勝したライダーとチームが見せたあのライディングに、何のペナルティも無いなんて。
レースはハードなものであるべきだが、フェアであるべきだ。
勝者は才能で勝ったのではなく、自分に才能が無いことを知っていたんだ。
佐々木は全力を尽くした素晴らしい走りだった」と。
しかし、もう落ち込んではいられない。既に来季モト2へ向けて走り出さなければいけない歩夢。
その体格からモト2マシンが限界ではと揶揄されようとも、「Yamaha VR46 Team」からのフル参戦で又一歩、「夢へ歩む」。