グリーンパーク春のバラフェアの続きです。写真の数が多くなりましたが、これで最後ですので、もう少しだけお付き合いいただければ幸いです (^-^)ゞ
(写真は「エレガントレディ」。かつては「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ」と呼ばれていました)
バラ園の階段を半分くらい降りてきました。写真左側にオレンジ色のミニステージが写っています。フェア期間中の週末、バラの香りただようステージで行われるローズガーデンコンサートも、バラフェアの楽しみのひとつです。
「ピエール ドゥ ロンサール」は、中心はやわらかなピンクで、外側ほど白に近い淡い色に変化していきます。花言葉は「しとやか」「上品」「感銘」で、世界で一番愛されているバラとも評されています。
房状に密集して咲く「アスピリン ローズ」。名の由来はかなり意外なもので、抗生物質のアスピリンをイメージして作出されたのだそうです。バラ図鑑などにはその名のとおり、病気などに非常に強い品種だと紹介されていました。
フランス語で「乾杯」を意味する「チンチン Cincin」は、オレンジを含んだ鮮やかな朱色。
名前はわかりませんでしたが、庭の「雅」に似たバラがありました。
家に帰って調べてみたところ、「安曇野」ではないかと思います。
「黒の聖母」という名のとおり、やや黒みを帯びた赤いバラ、「シュヴァルツ マドンナ」
やわらかなクリーム色で、中心部ほど色が濃くなる「和音」。京成バラ園芸で作られたバラです。
白とピンクの清楚なカップ咲きの「シンデレラ」が、アーチ状にベンチを囲んでいます。バラ園には、こんな撮影スポットもたくさん用意されています。
どこを歩いても色あざやか、香り華やかで、立ち止まってばかり。なかなか進めません (^-^)ゞ
(手前のサーモンピンクのバラは「ジャルダン・ドゥ・フランス」)
咲き始めは黄色で次第にオレンジに、そして朱色に変化する「ふれ太鼓」。房状に3色の花を咲かせる賑やかなバラです。ミスターローズ、鈴木省三氏によって作られました。
「サプライズ」は、鮮やかな黄色が印象的。
「カリフォルニア ドリーミング」は、白地の花弁にはっきりしたピンクの縁どり。中央部はやや黄色味を帯びています。
明るい紫色の「紫雲」も、鈴木省三氏が世に送り出したバラです。
ドイツで生まれた"サマーレディ"は、淡いサーモンピンクのつややかな花びらが特徴。
「美しい少女、上品、気品、しとやか」といった花言葉があるそうです。
鈴木省三氏が作出した「フレンチパヒューム」。ほのかにピンクに染まる上品な花色、豊かな芳香が印象的なバラです。
濃いピンクの八重咲き品種「ロイヤル ボニカ」。
「ブラックティー」は、紅茶を思わせるような色あいで、「紫がかった朱色」とも、「青みがかったオレンジ」とも表現されることもあるそうです。
「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ」改め「エレガントレディ」
苗木の売上金の一部を「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ記念基金」に寄付することを条件に、故ダイアナ妃の名を冠することをエリザベス女王が許可したというエピソードが有名ですが、基金との契約期間が終了した今は「エレガントレディ」という名で販売されています。
温かみのあるクリームイエローと品のよいピンクのグラデーション。まさに、気品と優しさが感じられたダイアナ妃のイメージが重なりますね。ちなみにエリザベス女王は今年2月、即位70年を迎えられました。英国では昨日から4日間にわたって、パレードやコンサート、諸々の文化イベントなどの記念行事が行われています。96歳になられる女王ですが、バッキンガム宮殿のバルコニーから手を振る姿を、久しぶりにテレビで拝見することができました。
「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ」に続いて、世界の王室や日本の皇室に因んだロイヤルローズをいくつか……。
元モナコ公国元首レニエ3世大公の即位50周年を記念して名付けられた「ジュビレ デュ プリンス ドゥ モナコ」。あざやかな紅白のコントラストは、赤と白に塗り分けられたモナコ国旗と同じ配色なんだそうです。
そのレーニエ大公の王妃となった故グレース・ケリーに捧げられた「プリンセス ドゥ モナコ」。
ピンクのグラデーションが艶やかな「ステファニー ドゥ モナコ」。モナコ公国、ステファニー王女に捧げられました。
オランダのベアトリックス前女王に捧げられた「ケニギン ベアトリックス」。わずかにピンクを帯びたオレンジ色の花びらがとてもきれいでした。
英国で作出され、秩父宮勢津子妃殿下に捧げられた「プリンセス チチブ」。淡いピンクのグラデーションが可愛らしいイメージを醸し出していますね。このほかにも、「プリンセス ミチコ」「プリンセス アイコ」など、皇室のプリンセスの名を冠したバラはたくさんありますが、今回は写真に撮れませんでした (^-^)ゞ
中心が明るい黄色、外側にいくほど淡いクリームイエローになる品のよい花を咲かせる「エリナ」。この春、わが家の庭でも咲いてくれました。エリナの育て方について、妻が苗木販売所の専門家から助言をもらっていましたので、来年はもっとたくさんの花をつけてくれるかもしれません (^^♪
最後は、クリームイエローの花びらが外に広がるにつれてオフホワイトに変化し、淡いピンクに縁どられる「ピース」。フランス人育種家フランシス・メイアンによって作出されたバラで、1976年、英国オックスフォードで開かれた第3回世界バラ会議で、初代の「殿堂入りのバラ」として選ばれました。
2次大戦の戦火と混乱によって消失の危機に瀕したこのバラが「Peace:平和」と名付けられた経緯には、ドラマチックなエピソードがあります。昨年の秋のバラフェアに際して載せた記事をもう一度紹介します。
(写真は「エレガントレディ」。かつては「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ」と呼ばれていました)
バラ園の階段を半分くらい降りてきました。写真左側にオレンジ色のミニステージが写っています。フェア期間中の週末、バラの香りただようステージで行われるローズガーデンコンサートも、バラフェアの楽しみのひとつです。
「ピエール ドゥ ロンサール」は、中心はやわらかなピンクで、外側ほど白に近い淡い色に変化していきます。花言葉は「しとやか」「上品」「感銘」で、世界で一番愛されているバラとも評されています。
房状に密集して咲く「アスピリン ローズ」。名の由来はかなり意外なもので、抗生物質のアスピリンをイメージして作出されたのだそうです。バラ図鑑などにはその名のとおり、病気などに非常に強い品種だと紹介されていました。
フランス語で「乾杯」を意味する「チンチン Cincin」は、オレンジを含んだ鮮やかな朱色。
名前はわかりませんでしたが、庭の「雅」に似たバラがありました。
家に帰って調べてみたところ、「安曇野」ではないかと思います。
「黒の聖母」という名のとおり、やや黒みを帯びた赤いバラ、「シュヴァルツ マドンナ」
やわらかなクリーム色で、中心部ほど色が濃くなる「和音」。京成バラ園芸で作られたバラです。
白とピンクの清楚なカップ咲きの「シンデレラ」が、アーチ状にベンチを囲んでいます。バラ園には、こんな撮影スポットもたくさん用意されています。
どこを歩いても色あざやか、香り華やかで、立ち止まってばかり。なかなか進めません (^-^)ゞ
(手前のサーモンピンクのバラは「ジャルダン・ドゥ・フランス」)
咲き始めは黄色で次第にオレンジに、そして朱色に変化する「ふれ太鼓」。房状に3色の花を咲かせる賑やかなバラです。ミスターローズ、鈴木省三氏によって作られました。
「サプライズ」は、鮮やかな黄色が印象的。
「カリフォルニア ドリーミング」は、白地の花弁にはっきりしたピンクの縁どり。中央部はやや黄色味を帯びています。
明るい紫色の「紫雲」も、鈴木省三氏が世に送り出したバラです。
ドイツで生まれた"サマーレディ"は、淡いサーモンピンクのつややかな花びらが特徴。
「美しい少女、上品、気品、しとやか」といった花言葉があるそうです。
鈴木省三氏が作出した「フレンチパヒューム」。ほのかにピンクに染まる上品な花色、豊かな芳香が印象的なバラです。
濃いピンクの八重咲き品種「ロイヤル ボニカ」。
「ブラックティー」は、紅茶を思わせるような色あいで、「紫がかった朱色」とも、「青みがかったオレンジ」とも表現されることもあるそうです。
「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ」改め「エレガントレディ」
苗木の売上金の一部を「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ記念基金」に寄付することを条件に、故ダイアナ妃の名を冠することをエリザベス女王が許可したというエピソードが有名ですが、基金との契約期間が終了した今は「エレガントレディ」という名で販売されています。
温かみのあるクリームイエローと品のよいピンクのグラデーション。まさに、気品と優しさが感じられたダイアナ妃のイメージが重なりますね。ちなみにエリザベス女王は今年2月、即位70年を迎えられました。英国では昨日から4日間にわたって、パレードやコンサート、諸々の文化イベントなどの記念行事が行われています。96歳になられる女王ですが、バッキンガム宮殿のバルコニーから手を振る姿を、久しぶりにテレビで拝見することができました。
「ダイアナ・プリンセス オブ ウェールズ」に続いて、世界の王室や日本の皇室に因んだロイヤルローズをいくつか……。
元モナコ公国元首レニエ3世大公の即位50周年を記念して名付けられた「ジュビレ デュ プリンス ドゥ モナコ」。あざやかな紅白のコントラストは、赤と白に塗り分けられたモナコ国旗と同じ配色なんだそうです。
そのレーニエ大公の王妃となった故グレース・ケリーに捧げられた「プリンセス ドゥ モナコ」。
ピンクのグラデーションが艶やかな「ステファニー ドゥ モナコ」。モナコ公国、ステファニー王女に捧げられました。
オランダのベアトリックス前女王に捧げられた「ケニギン ベアトリックス」。わずかにピンクを帯びたオレンジ色の花びらがとてもきれいでした。
英国で作出され、秩父宮勢津子妃殿下に捧げられた「プリンセス チチブ」。淡いピンクのグラデーションが可愛らしいイメージを醸し出していますね。このほかにも、「プリンセス ミチコ」「プリンセス アイコ」など、皇室のプリンセスの名を冠したバラはたくさんありますが、今回は写真に撮れませんでした (^-^)ゞ
中心が明るい黄色、外側にいくほど淡いクリームイエローになる品のよい花を咲かせる「エリナ」。この春、わが家の庭でも咲いてくれました。エリナの育て方について、妻が苗木販売所の専門家から助言をもらっていましたので、来年はもっとたくさんの花をつけてくれるかもしれません (^^♪
最後は、クリームイエローの花びらが外に広がるにつれてオフホワイトに変化し、淡いピンクに縁どられる「ピース」。フランス人育種家フランシス・メイアンによって作出されたバラで、1976年、英国オックスフォードで開かれた第3回世界バラ会議で、初代の「殿堂入りのバラ」として選ばれました。
2次大戦の戦火と混乱によって消失の危機に瀕したこのバラが「Peace:平和」と名付けられた経緯には、ドラマチックなエピソードがあります。昨年の秋のバラフェアに際して載せた記事をもう一度紹介します。
このバラは2次大戦中、世界的なバラの作出家フランシス・メイアンによって、ナチスによる占領が目前に迫ったフランス・リヨンで造られました。メイアンは、まだ名前がなく「3-35-40」と整理していたこのバラの苗木を、リヨンを脱出する米国総領事に託します。アメリカに渡ったこのバラはその後、アメリカの園芸家によって大切に育てられました。そして1945年4月29日、全米バラ園芸協会により名前をつけられようとしていたまさにその時、ベルリン陥落のニュースが飛び込んできたのです。長く悲惨な戦争の終焉にアメリカ中が歓喜し、この「3−35−40」は、戦争のない世界を希求して「Peace=平和」と名付けられました。