映画版の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。
雅也はオダギリジョーさん。
ラジオのDJで猥談をしたり、テレビの雅也よりワル。
実際のリリー・フランキーさんに近い?
演出・シナリオは抑えめ。
盛り上がりを作って泣かそうとしない。淡々と描く。
ボクとオカンの事実の羅列だ。
この手法については意見の分かれる所。
テレビ版から入ってしまった僕にはいささか物足りない。
「東京タワー」には3つのモチーフがある。
★オカンの苦労とひたむきな愛。それに甘えてばかりのボク。
★癌のオカン。ボクの奮起と東京での生活。オカンの最期。
★オカンとオトンの物語。
この中で最も僕の心をとらえるのはオカンの「無償の愛」だ。
どんなに裏切られても息子を信じて与え続ける愛。
見返りを求めない愛。
息子の大学合格通知、卒業証明書、雑誌に載った息子のイラスト、そんなことに心から喜べる母の想い。
人は他人に与えるが、時として裏切られる。
人は他人に与えるが、ギブアンドテイク、見返りを求めてしまう。
それが人の社会生活だ。
しかし母の愛は違う。
与えて与えて、それが喜びとなる。
だから母の愛は尊い。
また、この物語で二番目に感じるのは人の人生の意味だ。
ある歳になると、人は自分の人生をふり返ってその意味を考える。
オカン(樹木希林)にとってはやはり雅也。
劇中オカンは自分の人生をこう意味づける。
「東京でのマーくんとの1年の生活で一生分の恩返しをしてもらった。ありがとう。結婚生活はうまく行かなかったけど、楽しかったよ」
人生をこの様に意味づけできる人は幸せだ。
オカンの場合はオトンとの結婚生活がうまく行かなかったり、人生の収穫期に病魔に襲われるという悲劇があったが、満足して眠りについた。
人生において「大望」を抱くことは大切だが、満足して死んでいったオカンの人生に思いをいたす時、人の幸せや人生の意味とは何なのだろうと考えてしまう。幸せとか人生の意味なんてものは、本人の心の持ちよう、何気ない所にあるのだと思ってしまう。
「東京タワー」は愛と人生について考えさせられる作品だ。
テレビ版最終回のレビューはこちら。
雅也はオダギリジョーさん。
ラジオのDJで猥談をしたり、テレビの雅也よりワル。
実際のリリー・フランキーさんに近い?
演出・シナリオは抑えめ。
盛り上がりを作って泣かそうとしない。淡々と描く。
ボクとオカンの事実の羅列だ。
この手法については意見の分かれる所。
テレビ版から入ってしまった僕にはいささか物足りない。
「東京タワー」には3つのモチーフがある。
★オカンの苦労とひたむきな愛。それに甘えてばかりのボク。
★癌のオカン。ボクの奮起と東京での生活。オカンの最期。
★オカンとオトンの物語。
この中で最も僕の心をとらえるのはオカンの「無償の愛」だ。
どんなに裏切られても息子を信じて与え続ける愛。
見返りを求めない愛。
息子の大学合格通知、卒業証明書、雑誌に載った息子のイラスト、そんなことに心から喜べる母の想い。
人は他人に与えるが、時として裏切られる。
人は他人に与えるが、ギブアンドテイク、見返りを求めてしまう。
それが人の社会生活だ。
しかし母の愛は違う。
与えて与えて、それが喜びとなる。
だから母の愛は尊い。
また、この物語で二番目に感じるのは人の人生の意味だ。
ある歳になると、人は自分の人生をふり返ってその意味を考える。
オカン(樹木希林)にとってはやはり雅也。
劇中オカンは自分の人生をこう意味づける。
「東京でのマーくんとの1年の生活で一生分の恩返しをしてもらった。ありがとう。結婚生活はうまく行かなかったけど、楽しかったよ」
人生をこの様に意味づけできる人は幸せだ。
オカンの場合はオトンとの結婚生活がうまく行かなかったり、人生の収穫期に病魔に襲われるという悲劇があったが、満足して眠りについた。
人生において「大望」を抱くことは大切だが、満足して死んでいったオカンの人生に思いをいたす時、人の幸せや人生の意味とは何なのだろうと考えてしまう。幸せとか人生の意味なんてものは、本人の心の持ちよう、何気ない所にあるのだと思ってしまう。
「東京タワー」は愛と人生について考えさせられる作品だ。
テレビ版最終回のレビューはこちら。