体が入れ替わって恭一郎(舘ひろし)が得た結論。
それは社長にぶつけた言葉。
「今まで上に従うのが仕事だと思っていました。でもそれは仕事と戦おうとしない自分の甘え。会社は何かをぶつければ応えてくれることを信じたい。社員は会社のために何か役に立ちたいと思って悩んでいるんです」
このせりふの『会社』を『小梅』に当てはめてみると面白い。
そのまま意味が通じる。
娘にぶつかって来なかった自分。
でも自分をぶつければ娘は返してくれる。
それは律ちゃんの父親に言った言葉でもある。
「子供を信じてあげれば、子供も裏切らない」
人を信じてぶつかってみよう。
言葉にすると陳腐かもしれないが、これがこの作品を貫くテーマ。
いい言葉だ。
結果、恭一郎は会社に自分の想いをぶつけた結果、「改革推進部」の部長となった。(←社内の保守派に疎まれて左遷させられるというミスリードあり)
結果、小梅とは心の奥底で繋がっている確かなものを感じ、「仕事のことで何かあったら相談に乗るよ」と言われるようになる。(→相変わらずスキンシップはさせないけれど)
その他にもいい言葉がある。
★西野さん(佐田真由美)への言葉。
「好きな人に自分を好きになってもらうことって奇跡。でも相手の幸せを純粋に思える人が奇跡を起こせる」
★小梅(新垣結衣)の健太先輩(加藤成亮)への言葉。
「大人になるとうまくいくことばかりではない。でも一生懸命やっている人が偉い」
★恭一郎の社長への言葉。
「娘に胸を張って語れる仕事をしたいんです。大きな仕事でなくてもいい。一生懸命やったということを話してやりたいんです」
★小梅の律子への言葉。
「大人だって子供をわかろうとしている。大人は子供のためにがんばっている。子供にうるさく言うだけのことをやっている」
「一生懸命」云々の言葉は結果を出さなければ駄目な大人社会では甘い言葉かもしれないが、「人生は自分のもの」、社会では評価されなくても自分が満足できればいいのだと思う。
もっとも満足は自分が本当に懸命にやらなければ得られない。
中途半端で結果を出せないことへの言い訳にしてはならないのだが。
「体が入れ替わる」理由もよく練られている。
病気で死んでいく娘への父親の想い。
自分が替わってやりたい。
その想いが梅を植えさせた。
体が元に戻るには「梅を食べる」と共に「相手を守りたい」という想いがなくてはならない。
巧みな物語設定だ。
恭一郎は小梅を、小梅は恭一郎を守りたいと思ったから体が入れ替わった。
これでふたりの絆を表現できる。
「パパとムスメの七日間」、起伏に富みテーマもしっかりしたいいドラマでした。
★追記
体が元に戻っても小梅は恭一郎であった時のことをひきずっている。
中嶋のことを「うるさいな、中嶋」と呼び捨てにし、お風呂も目隠しを持っていっしょに入ろうとする。
★追記
お風呂と言えば、どちらが先に入るか譲り合うシーンがあった。
この日常描写で気持ちの変化を表現してしまう所は見事。
このシーンを見て、世の「お父さんの後には入りたくない」と言っていたテレビの前の娘さんはどんな感想を抱いたのだろう。
★追記
小梅が健太先輩とキスする恭一郎の妄想シーンは楽しい。
そんな心配をよそに小梅が何事もなく帰ってくることもミソ。
父親が心配するほど、娘は子供ではない。しっかりしているということを示している。
それは社長にぶつけた言葉。
「今まで上に従うのが仕事だと思っていました。でもそれは仕事と戦おうとしない自分の甘え。会社は何かをぶつければ応えてくれることを信じたい。社員は会社のために何か役に立ちたいと思って悩んでいるんです」
このせりふの『会社』を『小梅』に当てはめてみると面白い。
そのまま意味が通じる。
娘にぶつかって来なかった自分。
でも自分をぶつければ娘は返してくれる。
それは律ちゃんの父親に言った言葉でもある。
「子供を信じてあげれば、子供も裏切らない」
人を信じてぶつかってみよう。
言葉にすると陳腐かもしれないが、これがこの作品を貫くテーマ。
いい言葉だ。
結果、恭一郎は会社に自分の想いをぶつけた結果、「改革推進部」の部長となった。(←社内の保守派に疎まれて左遷させられるというミスリードあり)
結果、小梅とは心の奥底で繋がっている確かなものを感じ、「仕事のことで何かあったら相談に乗るよ」と言われるようになる。(→相変わらずスキンシップはさせないけれど)
その他にもいい言葉がある。
★西野さん(佐田真由美)への言葉。
「好きな人に自分を好きになってもらうことって奇跡。でも相手の幸せを純粋に思える人が奇跡を起こせる」
★小梅(新垣結衣)の健太先輩(加藤成亮)への言葉。
「大人になるとうまくいくことばかりではない。でも一生懸命やっている人が偉い」
★恭一郎の社長への言葉。
「娘に胸を張って語れる仕事をしたいんです。大きな仕事でなくてもいい。一生懸命やったということを話してやりたいんです」
★小梅の律子への言葉。
「大人だって子供をわかろうとしている。大人は子供のためにがんばっている。子供にうるさく言うだけのことをやっている」
「一生懸命」云々の言葉は結果を出さなければ駄目な大人社会では甘い言葉かもしれないが、「人生は自分のもの」、社会では評価されなくても自分が満足できればいいのだと思う。
もっとも満足は自分が本当に懸命にやらなければ得られない。
中途半端で結果を出せないことへの言い訳にしてはならないのだが。
「体が入れ替わる」理由もよく練られている。
病気で死んでいく娘への父親の想い。
自分が替わってやりたい。
その想いが梅を植えさせた。
体が元に戻るには「梅を食べる」と共に「相手を守りたい」という想いがなくてはならない。
巧みな物語設定だ。
恭一郎は小梅を、小梅は恭一郎を守りたいと思ったから体が入れ替わった。
これでふたりの絆を表現できる。
「パパとムスメの七日間」、起伏に富みテーマもしっかりしたいいドラマでした。
★追記
体が元に戻っても小梅は恭一郎であった時のことをひきずっている。
中嶋のことを「うるさいな、中嶋」と呼び捨てにし、お風呂も目隠しを持っていっしょに入ろうとする。
★追記
お風呂と言えば、どちらが先に入るか譲り合うシーンがあった。
この日常描写で気持ちの変化を表現してしまう所は見事。
このシーンを見て、世の「お父さんの後には入りたくない」と言っていたテレビの前の娘さんはどんな感想を抱いたのだろう。
★追記
小梅が健太先輩とキスする恭一郎の妄想シーンは楽しい。
そんな心配をよそに小梅が何事もなく帰ってくることもミソ。
父親が心配するほど、娘は子供ではない。しっかりしているということを示している。