平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ホタルノヒカリ 第8話

2007年08月30日 | 恋愛ドラマ
 蛍(綾瀬はるか)と高野部長(藤木直人)のやりとりって要するに『漫才』なんですね。
 それがこの作品の魅力になってる。

 例えば
★ヘリコプター花火デートについて
 くじ引きを当たって(というより当ててもらって)ぼう然としている螢。
 それに高野はツッコミ。
 「日常とあまりにかけ離れた現実に戸惑っている」
 螢はボケ。「あたし、(ヘリの)免許持っていませ~ん」
★防犯町内パトロール
 「防犯パトロールご苦労さまです!」
 「こいつ、まったく変わってやろうって気がない」
 高野がその日は仕事でパトロールに参加できないと言うと
 「ひとつのことしかできない無器用男め」
★マコト(加藤和樹)は『干物』を受け入れてくれる器の大きい男、普通の男ではないと言い切る螢に「どうして君は自分に都合のいい様にしかとらないんだ」
★相手が『干物男』でも自分は構わないという螢に高野が実際に『干物男』をやってみると(←高野、いい人!)、「乙女心ズタズタ」。

 マジな恋愛トークにもオチがつく。
★マコトが優華(国仲涼子)と親密なのに心穏やかでない螢。
「嫉妬、束縛、不信感。相手と真剣に向き合うと新しい登場人物が出てきます」
「だったら自分の心地いい所でつき合えばいい。話もせずにわかてくれるだろうと思い込み、あっさりとつきあえばいい。私の様に。君は深く向き合うことが怖いだけなんだ」
「部長に今度好きな人が出来たらどうします?」
「ふたりでいろいろ話す。言いたいことを言い、嫌な面も見せる。それでも楽しく過ごす」
「部長、成長したんですね。大人の階段、ひとつ上ったんですね」(←オチ!)

 単なる『漫才』を見るだけなら演芸番組を見ればいいが、このドラマの『漫才』には『キャラクター』がいる。『ウンチクのある言葉』がある。

 これらのやりとりはほとんど縁側で行われているから新しいホームドラマの形と言えるかもしれない。

 さてドラマは佳境。
 螢は「あなたがいれば、そこが縁側なんです」と思い、マコトと新居で住む決心。
 高野は「いっしょにいると飽きない。今年の夏は楽しかった」と螢との生活をふり返りながら家を出る決心。
 そしてマコトが会社に来た螢のジャージ姿を見てしまい……。

★追記
 今回登場した『干物女』の実体。
・縁側で寝転がりながらマコトと電話。
・ジャージ姿で尻をかきながら。
・カップヌードルを「家にある物で簡単に作って食べた」と表現。
・足で雑誌をとる。
・「よっこい正吉」と言って起きる。
・ジャージは面倒くさくて膝で歩いたから竪穴式住居。
・トレーナーにはこぼしたカレーなど思い出がいっぱい。
・手島さん→マコトさん→マコトくんの呼び名が変化。

★追記
 家の鍵をなくて会社に取りに行くまでの流れは段取りっぽいが、きっかけが「町内パトロールの用具を返すのを忘れて」という螢のキャラクターにのっとったものだから段取りと感じさせない。
 

 
コメント
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