平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

パパとムスメの七日間 第5話

2007年08月06日 | ホームドラマ
★今回は3つの危機。
・留年の危機!!
・夫婦の危機!!
・仕事の危機!!(左遷・クビになる)
 これに
・体が入れ替わっているという危機を加えれば4つ。

 主人公をどんどん困らせよ。
 主人公を困らせるとドラマは面白くなる。

★今回の面白シーンは次のシーン。
 三者(四者)面談。
 こんな点数をとったことがわかったら、父親の沽券にかかわると考えた恭一郎(舘ひろし)は面談をママだけにしようとする。絶対に小梅(新垣結衣)を面談に参加させてはならないと考える。
 面談の時間を早めて、速く終わらせようとする。
 そこで時代劇ばりの土下座。
 しかし小梅も駆けつけてドタバタはさらにヒートアップ。
 「アルパチ」「逃げるな」。金八(海援隊)の歌。
 様々な思惑もうずまく。
 「ここで小梅を留年させたら一生恨まれる」
 「アルパチは泣き落としに弱い」
 そこでパパとムスメは涙で説得。
 娘を必死で守ろうとするパパの姿にママも感動。
 
 1時間のドラマの場合、こうしたじっくり描いた面白シーンをひとつ入れるだけで面白いと思ってもらえる作品になる。
 あとは小技のギャグがあればいい。
 「花ざかりの君たちへ」もギャグのオンパレードだが、ギャグシーンが並列的でここで思いっきり笑わせたいというヘソがない。
 ギャグシーンにもヘソが必要だ。

★あとは情感・感動。これで作品はドラマとなる。
 今回は何と言っても夫婦のエピソード。
 プロポーズの日に毎年「ストロベリーフィールド」の花を送ることになっていたパパとママ。
 しかし恭一郎は忘れている様。(小梅なのだから仕方がないのだが)
 また部下・西野和香子(佐田真由美)とのことも気になる。
 苦悩する妻・理恵子(麻生祐未)。
 そこへ「ストロベリーフィールド」を持ってやって来る恭一郎。
 昔話。違っていた花言葉、閉まっていた花屋を開けさせてこの花を手に入れたこと。
 恭一郎と理恵子だけが共有している物語。
 恭一郎は「ママしかいない」と語り、理恵子は「尻に敷いていられるのは愛されているって思えているからなのよ」と本音を語る。

 小梅の健太先輩(加藤成亮)への想いもいい。
 ミサンガを直接先輩に渡したい。先輩と直接話がしたい。関わりたい。
 でも体が入れ替わった今、出来るのはパパと介してだけ。
 それが哀しい。
 だから電気を消して姿が見えないようにして手を振った。
 早朝、学校に行ってミサンガを先輩の机に入れた。

 ドラマには情感・感動シーンが必要だ。
 「山おんな壁おんな」にはそれがない。

★本日のまとめ

 ドラマ=ヘソとなる面白シーン+感動・情感シーン。

 さてドラマは既に5回。
 この作品は全7話ということだから、そろそろ解決編に入る。
 ポイントは桃。
 一体、どの様にしてふたりは元に戻るのだろう。


コメント
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