カルテ5
★タイムサスペンス!ビジュアルサスペンス!
今回も見せてくれる。
まずはタイムサスペンス。
特殊な型の血液ゆえに輸血なしで手術をすることに。
そのために行うのが血液の循環停止。
40分で終わらせなくては血液が脳にいかなくなり脳死に。
手術室の時計が時を刻んでいく。
朝田龍太郎(坂口憲二)は驚異的なスピードで手術をこなしていくが、解離は大動脈まで進んでいて。
まさにタイムサスペンス。
ビジュアルサスペンスは700mlの血液。
補充の血液が来ないため朝田は血液を薄めて対応。
しかし手術の間に血液は消費される。
700mlを切ると人工心肺を離脱できなくなる。
少しずつ700mlに近づいていく血液。
ビジュアルサスペンス。
見事なサスペンスシーンの作り方。
手術シーンはサスペンスでもある。
★ぶつかり合い
「プリズンブレイク」などもそうだが、人と人とが真剣にぶつかり合うのはドラマになる。
・朝田と外山誠二(高橋一生)。
「もう無理だ」とわめく外山に朝田は言う。
「あきらめずに最後までやるのが俺のチームだ」
・朝田とMEの野村博人(中村靖日)。
「自分にはできない」という野村に。
「オペが怖いのはお前だけじゃない。俺たちはチームだ。ひとりでは無理でも後ろに仲間がいる。おまえはひとりじゃない」
・鬼頭笙子(夏木マリ)と荒瀬門次(阿部サダヲ)。
「ひとりの患者より10年後の1万人の患者」と言う鬼頭に荒瀬は「朝田ならその両方を救うかもしれないぜ」
・木原毅彦(池田鉄洋)も野口賢雄(岸部一徳)に。
「明真にだって医者はいるんだよ!」
電話を切ってからだが(笑)。
ぶつかり合いではないが、信念のあるせりふも迫力がある。
片岡一美(内田有紀)は恩田(竜雷太)とこんな会話をする。
「私の病院の最高の医師がオペをしていますから」
「そいつは美羽を救えるのか?」
「はい」
★キイパーソン、キイせりふ
今回は木原の存在が面白い。
野口の意思を無視して同型の血液を持っている人間を探す木原。
後日、彼は自分のした行為を野口に謝る。
しかし野口は「よくやった」と言う。
木原の行為は恩田への弁解になると思ったのだ。
おまけに手術まで木原がやったことに。
マイナスだった木原が事態を好転させるプラスの存在に。
利用されている木原と野口のしたたかさがよくわかる。
この作品、どんなキャラクターもおろそかにしていない。
どんな脇キャラであってもドラマ作りに参加させる。
だから面白い。
それはせりふにも。
一美の「私の病院の最高の医師がオペをしていますから」というせりふがあとになって活きてくる。
野口の「明真の医師が手術した」という説明と矛盾しているのだ。
恩田はそのことを指摘するが……。
この作品、ひとつのせりふもおろそかにしていない。
何でも利用できる物はドラマ作りに利用する。そんな感じだ。
※追記
今回はMEの野村博人(中村靖日)物語の完結編でもある。
自分をバカにしている明真の外科医に野村は言う。
「ありがとうございます。先生のおかげで本当のチームとは何かを知ることができました」
これで野村は過去の呪縛から抜けチームに入った。
※追記
小高七海(大塚寧々)はさりげない。
退院する美羽(黒川智花)にチョコを渡す。
「お返し。借りは返す主義なの。大人のカカオ70%」
このシャイな感じがいい。
それにしても「カカオ70%」……。
荒瀬もそうだが、麻酔医というのはせりふに数字を入れるのが好きだ。
※追記
松平幸太朗(佐藤二朗)は手術を見ながら拳を握りしめるなど、医者の心が残っているところを見せた。
★タイムサスペンス!ビジュアルサスペンス!
今回も見せてくれる。
まずはタイムサスペンス。
特殊な型の血液ゆえに輸血なしで手術をすることに。
そのために行うのが血液の循環停止。
40分で終わらせなくては血液が脳にいかなくなり脳死に。
手術室の時計が時を刻んでいく。
朝田龍太郎(坂口憲二)は驚異的なスピードで手術をこなしていくが、解離は大動脈まで進んでいて。
まさにタイムサスペンス。
ビジュアルサスペンスは700mlの血液。
補充の血液が来ないため朝田は血液を薄めて対応。
しかし手術の間に血液は消費される。
700mlを切ると人工心肺を離脱できなくなる。
少しずつ700mlに近づいていく血液。
ビジュアルサスペンス。
見事なサスペンスシーンの作り方。
手術シーンはサスペンスでもある。
★ぶつかり合い
「プリズンブレイク」などもそうだが、人と人とが真剣にぶつかり合うのはドラマになる。
・朝田と外山誠二(高橋一生)。
「もう無理だ」とわめく外山に朝田は言う。
「あきらめずに最後までやるのが俺のチームだ」
・朝田とMEの野村博人(中村靖日)。
「自分にはできない」という野村に。
「オペが怖いのはお前だけじゃない。俺たちはチームだ。ひとりでは無理でも後ろに仲間がいる。おまえはひとりじゃない」
・鬼頭笙子(夏木マリ)と荒瀬門次(阿部サダヲ)。
「ひとりの患者より10年後の1万人の患者」と言う鬼頭に荒瀬は「朝田ならその両方を救うかもしれないぜ」
・木原毅彦(池田鉄洋)も野口賢雄(岸部一徳)に。
「明真にだって医者はいるんだよ!」
電話を切ってからだが(笑)。
ぶつかり合いではないが、信念のあるせりふも迫力がある。
片岡一美(内田有紀)は恩田(竜雷太)とこんな会話をする。
「私の病院の最高の医師がオペをしていますから」
「そいつは美羽を救えるのか?」
「はい」
★キイパーソン、キイせりふ
今回は木原の存在が面白い。
野口の意思を無視して同型の血液を持っている人間を探す木原。
後日、彼は自分のした行為を野口に謝る。
しかし野口は「よくやった」と言う。
木原の行為は恩田への弁解になると思ったのだ。
おまけに手術まで木原がやったことに。
マイナスだった木原が事態を好転させるプラスの存在に。
利用されている木原と野口のしたたかさがよくわかる。
この作品、どんなキャラクターもおろそかにしていない。
どんな脇キャラであってもドラマ作りに参加させる。
だから面白い。
それはせりふにも。
一美の「私の病院の最高の医師がオペをしていますから」というせりふがあとになって活きてくる。
野口の「明真の医師が手術した」という説明と矛盾しているのだ。
恩田はそのことを指摘するが……。
この作品、ひとつのせりふもおろそかにしていない。
何でも利用できる物はドラマ作りに利用する。そんな感じだ。
※追記
今回はMEの野村博人(中村靖日)物語の完結編でもある。
自分をバカにしている明真の外科医に野村は言う。
「ありがとうございます。先生のおかげで本当のチームとは何かを知ることができました」
これで野村は過去の呪縛から抜けチームに入った。
※追記
小高七海(大塚寧々)はさりげない。
退院する美羽(黒川智花)にチョコを渡す。
「お返し。借りは返す主義なの。大人のカカオ70%」
このシャイな感じがいい。
それにしても「カカオ70%」……。
荒瀬もそうだが、麻酔医というのはせりふに数字を入れるのが好きだ。
※追記
松平幸太朗(佐藤二朗)は手術を見ながら拳を握りしめるなど、医者の心が残っているところを見せた。