カルテ7
★松平幸太朗(佐藤二朗)の過去
松平は消化器外科のエースだった。
教授にも認められて大学病院での助教授の椅子が。
だがそのことが彼を狂わせた。自分を見失わせた。
治療が患者ではなく教授の顔色、出世に向くようになった。
教授の期待に応えるため、点数のあがる手術ばかりを行い、論文を改ざんした。
後は転落。
医療ミスを表向きの理由にされて大学を追われ北洋へ。
酒浸りの毎日。
自分を頼りにしている紀枝(高橋ひとみ)には「医者に過剰に期待しないで下さい」
★松平の葛藤
ドラマは葛藤である。
今回は松平の葛藤。
患者に向き合うか?逃げるか?
朝田龍太郎(坂口憲二)は言う。
「あの患者は戦っている。敗戦処理?誰が負けたと決めた」
「この患者はあいつの患者だ。必ず戻ってくる。あいつが医者である限り」
松平がこの言葉に応えられるか否かがドラマの焦点になる。
その葛藤の描かれ方は次のとおり。
・緊急手術。手術画面が映し出されたテレビを消しまくる松平。
・ぬいぐるみを握りしめて祈る紀枝の子、香奈(川島海荷)。
・手術する朝田。藤吉圭介(佐々木蔵之介)が叫ぶ。
「松平はまだか」「まだか松平は」
・ふるえている松平。
・香奈の「先生は神様、スーパードクター」という言葉(回想)。
・酒をコップに注ぐ松平。あふれるウイスキー。
松平がそれに口をつけるかつけないか?
飲んでしまえば手術はできなくなる。
・走ってくる藤吉。
デスクに松平はいない。
デスクの上には口のつけていないコップと香奈の描いた絵。
※これで松平が手術に向かったことがわかる。
・歩いてくる松平。
※「医龍」ならではの登場の美学。葛藤の末の見せ場でもある。
香奈に言う。
「先生、戦うから。お母さんといっしょに」
・手術室に入ってくる松平。
「ここからは俺の仕事だ」
それに応えて朝田。
「術野は確保できている」
荒瀬門次(阿部サダヲ)も。
「つき合うぜ、大将」
かっこいい。
その前の葛藤シーンがあるからこれらのシーンが活きてくる。
葛藤から行動へ。
これがドラマの基本だ。
※追記
今回のもうひとりの主役は荒瀬門次(阿部サダヲ)。
機材がなくて麻酔がかけられない。
小高七海(大塚寧々)は帰っていない。呼び出していたのでは間に合わない。
そこへ登場したのは荒瀬。
「彼女は俺の患者でもあるんだ。彼女の子供に世話になった」
外山誠二(高橋一生)が「できるのか、お前に?」と問うと
「誰に言ってるんだ? 61キロ」
ここも「医龍」ならではの登場シーンの美学。
来てほしい時に来てほしい人が登場してくれる。
手術後、明真での荒瀬の言葉も利いている。
「面白れえよ、むこうは。わけのわからないヤツがばかりで。俺に向いてるのかもしれねえな」
★松平幸太朗(佐藤二朗)の過去
松平は消化器外科のエースだった。
教授にも認められて大学病院での助教授の椅子が。
だがそのことが彼を狂わせた。自分を見失わせた。
治療が患者ではなく教授の顔色、出世に向くようになった。
教授の期待に応えるため、点数のあがる手術ばかりを行い、論文を改ざんした。
後は転落。
医療ミスを表向きの理由にされて大学を追われ北洋へ。
酒浸りの毎日。
自分を頼りにしている紀枝(高橋ひとみ)には「医者に過剰に期待しないで下さい」
★松平の葛藤
ドラマは葛藤である。
今回は松平の葛藤。
患者に向き合うか?逃げるか?
朝田龍太郎(坂口憲二)は言う。
「あの患者は戦っている。敗戦処理?誰が負けたと決めた」
「この患者はあいつの患者だ。必ず戻ってくる。あいつが医者である限り」
松平がこの言葉に応えられるか否かがドラマの焦点になる。
その葛藤の描かれ方は次のとおり。
・緊急手術。手術画面が映し出されたテレビを消しまくる松平。
・ぬいぐるみを握りしめて祈る紀枝の子、香奈(川島海荷)。
・手術する朝田。藤吉圭介(佐々木蔵之介)が叫ぶ。
「松平はまだか」「まだか松平は」
・ふるえている松平。
・香奈の「先生は神様、スーパードクター」という言葉(回想)。
・酒をコップに注ぐ松平。あふれるウイスキー。
松平がそれに口をつけるかつけないか?
飲んでしまえば手術はできなくなる。
・走ってくる藤吉。
デスクに松平はいない。
デスクの上には口のつけていないコップと香奈の描いた絵。
※これで松平が手術に向かったことがわかる。
・歩いてくる松平。
※「医龍」ならではの登場の美学。葛藤の末の見せ場でもある。
香奈に言う。
「先生、戦うから。お母さんといっしょに」
・手術室に入ってくる松平。
「ここからは俺の仕事だ」
それに応えて朝田。
「術野は確保できている」
荒瀬門次(阿部サダヲ)も。
「つき合うぜ、大将」
かっこいい。
その前の葛藤シーンがあるからこれらのシーンが活きてくる。
葛藤から行動へ。
これがドラマの基本だ。
※追記
今回のもうひとりの主役は荒瀬門次(阿部サダヲ)。
機材がなくて麻酔がかけられない。
小高七海(大塚寧々)は帰っていない。呼び出していたのでは間に合わない。
そこへ登場したのは荒瀬。
「彼女は俺の患者でもあるんだ。彼女の子供に世話になった」
外山誠二(高橋一生)が「できるのか、お前に?」と問うと
「誰に言ってるんだ? 61キロ」
ここも「医龍」ならではの登場シーンの美学。
来てほしい時に来てほしい人が登場してくれる。
手術後、明真での荒瀬の言葉も利いている。
「面白れえよ、むこうは。わけのわからないヤツがばかりで。俺に向いてるのかもしれねえな」