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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

3年B組金八先生 第4・5話

2007年11月10日 | 学園・青春ドラマ
 金八先生は説教っぽい。
 そのメッセージ自体は素晴らしいのだが、ドラマとしてはどうか?
 メッセージの押しつけはよくない。
 さりげなく視聴者がお説教だと気づかないくらいに伝え、時は考えてもらうようなドラマにしてもらいたい。
 生徒たちも全員、金八先生の授業で納得してしまうのもよくない。

 そこで作品で取り上げられた金八語録だけを取り上げて書きます。


★第4話……思春期とは?

「子供というのは父と母に愛され、守られて成長します。
 そして、その成長の証として、今度は見知らぬ人を愛するようになる。
 これが、“思春期”です。
 ここから人生のルールががらりと変わります。
 そう、サッカーからラグビーが生まれたように、ここからは新しいルールになって、新しい試合が始まります。
 そのホイッスルが鳴り響くとき、それが今、“思春期”です。
 ここから君たちは、青春の門をくぐります。
 父、母に愛され『守られる存在』ではなくて、今度は人を愛し『守ろうとする存在』になります。
 人を愛し、守り抜くことが試されます」

※大人になるとは『愛され守られる存在』から『愛し守る存在』になること。
 思春期はその通過点。
 しかし愛することはそんなに簡単ではない。
 どうしてもエゴが入ってくる。
 その辺を金八っつあんは言い忘れない。

「しかし、愛というのは非常に困難な大事業でしてね。
 その難しさとか厳しさを知ればこそ、お父さんはつい、口やかましくなったり無口になったりするんじゃないかなぁ」


★第5話……自分の問題を見つけなさい。

 成績が悪い光也の夢は先生になること。
 クラスメイトたちはそんな光也をバカにするが。

「光也の問題は、なんですか?『先生になれるかどうか』。これが、光也の持つ問題です。
 問題さえ見つかれば、あとは簡単なんです。
 難しいのは『問題をどうやってみつけるか』なんですよ。
 光也が「先生になりたい」と言ったことを笑ったクラスの皆さん、みなさんは光也みたいな“自分だけの問題”をちゃんと持っていますか?
 問題のない人、これは大変ですね。
 こういう人たちは、自分を作り変えることができません。
 自分を成長させることができませんので、中学校3年生のまま、大人になることになりますよ!?
 問題がない限り、答えは見つかりません」

※『こう生きたい』『こんな職業について他の人に貢献したい』という想いを人はどれだけ持っているだろうか?
 自分を見つめることをせず、ただ流されて生きていないだろうか?
 『自分の問題』を見つけられた人は幸せだ。
 なぜならその問題解決のために考え、力を注げるから。

 これらの言葉は僕の自戒でもある。
 これらの言葉をもっと先に知っていたら、僕の人生も変わっていただろう。
 もっともこういう言葉が心に響いて来るのは、年をとってからなのだが。
 若い時はともかくエネルギーがありあまっていて、欲望があって、やりたいこと楽しいことがいろいろあって、なかなか自分を見つめようとしない。


※追記
 『自分の問題』を見つけられた人は幸せだ。
 なぜならその問題解決のために考え、力を注げるから。

 金八っつあんはアインシュタインの例を出して、このことを説明した。
 劣等生だったアインシュタイン。
 しかし『光とは何か?』という問題の答えを純粋に知りたいと思った。
 物理学をひたむきに勉強して相対性理論を構築した。

 相対性理論とは
 E=MC2という数式らしいが、これだけで原子力を生み出し、ブラックホールや宇宙の始まりが説明できるという。
 不思議だ。神秘的でもある。
 宇宙の中には真理がある。
 中世の錬金術とは案外この様なものかもしれない。
 それがルネッサンスを経て科学となって。

 説明できないものが神秘となり、説明できるものが科学となる。


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