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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

冬のソナタ 第14話

2007年11月15日 | テレビドラマ(海外)
 第14話「二度目の事故」

★恋愛ドラマは走る。
 まずミニョン(ペ・ヨンジュン)がチュンサンであることがわかる。
 「初めて」のCDの中の手紙。
 「チュンサンみたいにテープには録音できなかったけど」
 ユジンとチュンサンしか知らない事実。
 空港へ走るユジン(チェ・ジウ)。
 しかしなかなかめぐり会えない。

 恋人を求めて走ることとすれ違いは恋愛ドラマの王道。
 ベタだけど感情移入してしまう。
 ふたりがめぐり会うきっかけも面白い。
 どうふたりを出会わせるかは作者の腕の見せ所。
 脱げた女の子の靴を履かせるミニョン。
 ここで立ち止まったことでユジンが追いつく。
 それにしてもこの作者は靴を履かせるのが好きだなぁ。
 高校時代、靴を履かせた行為をここまで引っ張るとは!

★チェリンが哀しい。
 ミニョンがチュンサンであることを知ってしまったユジン。
 しかしチュンサンは交通事故に遭い意識不明。
 懸命に看病するユジンにチェリン(パク・ソルミ)は入り込めない。
 ミニョン(チュンサン)が意識を取り戻せば、ユジンたちはふたたび……。
 そう考えるチュリンはサンヒョク(パク・ヨンハ)に振り絞る様に言う。
「なぜみんなユジンばかりが好きなの? なぜ私のことが嫌いなの?」
「なぜ私の好きな人は私を好きにならないの? なぜ私を必要としないの?」
 なかなかせつない。
 それを黙って聞いているサンヒョクも同じ想いであったろう。

 人と人が出会うのって大変だ。
 まして心通じ合わせるのは……。
 ユジンとチュンサンの様な『運命の人』どうしであってもこんなにすれ違い、困難が訪れる。
 運命はふたりが真に結ばれるべきかどうか試練を与え、試しているかの様だ。
 そしてチェリンとサンヒョク。
 空いているジグソーパズルの穴に無理やり自分をはめ込もうとしてもダメ。
 きつくてつらい。
 チェリンやサンヒョクがつらいのは無理にはめ込もうとしているから。

 これが『冬のソナタ』の根底に流れる恋愛観。
 ポラリス(北極星)、ジグソーパズルも全部これらの暗喩。

 以前にも書いたが、この作品の人物たちは数ある星の中で自分のポラリス探しをしている。

コメント
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