第5話「裸婦は語る」
★5分で事件解決!?
今回は開始5分で事件の全貌が明らかになる。
画家の立花(長谷川初範)のアトリエで、絵のモデルの妙子(秋山実希)の遺体が発見された。死因は階段から転落死。
立花は落ちたことに気づかなかったという。
右京(水谷豊)が気になったのは妙子の右腕にあった切り傷。
階段から落ちたことではできない傷。
どうやってできたのか?
右京はすぐに見破る。
遺体の側にあった甲冑。
妙子は階段から落ちた時、甲冑を倒して傷をつけたのだ。
そこで疑問。
甲冑が倒れた時はとんでもない音がする。
立花が気がつかなかったのはおかしい。
立花が自白。
妙子とギャラの件でもめていて階段でもみ合って転落した。
罪は立花の過失致死。
これで5分。
★しかし……。二転三転する事件
しかし事件の真実はそうではなかった。
1.立花と妙子は愛人関係にあり、そのもつれから争いになり階段から落ちた。
これを右京は妙子の手帳から導き出した。
手帳に書かれた「G100」の文字。
ギャラ100万円。この金額でもめるはずはない。
しかし真実はそうではなかった。
2.立花は妙子が転落死した時、アトリエにいなかった。いなかったのは絵を盗むため。
ある喫茶店に掲げられた裸婦の絵。
これは5年前、立花のアトリエから盗まれた絵だった。
絵は自分が描いたもので、ブラックマーケットを経てこの喫茶店に流れてきた。
喫茶店の店主はお金で譲ってくれないと言う。
どうしても絵を取り戻したくて盗みに入ったというわけだ。
そして妙子。立花が盗みに入った時、アトリエにいた彼女は偶然階段から落ちた。
立花が倒れた甲冑の音を聞こえなかったのも当然だ。なぜならその時、彼はアトリエにいなかったのだから。
妙子が死んだ時、立花はいなかった。
盗みに入っていた。
右京はこのことを妙子のメールと現場に落ちていたボタンから発見する。
以上が事件の真実。
次々に明らかにされる真実、変わっていく事件の様相。
実にスリリングだ。
しかし、ここは「相棒」。
これだけでは終わらない。
さらに隠された真実があった。
以下、ネタバレ。
それは立花が盗んだ絵に関わる秘密。
なぜ立花はそんなに絵に執着したのか?
それは……。
そのモデルを立花が殺したからだ。
モデルの胸の上にあった傷。これを立花は描いた。
しかしモデルはそれを描かれることを嫌がって口論。
絵を守りたくて立花はモデルを……。
立花はモデルを山中に埋めたが、事件の発覚を怖れて絵を取り戻そうとしたのだ。
この衝撃の真実が描かれるところが「相棒」の魅力だ。
物語の舞台はほとんどがアトリエの階段で、そのやりとりは舞台を見ているようだが、内容は詰まっている。
派手なアクションはないが、次々と提示される真実は実にスリリング。
脚本の力。
実に見事。
※追記
ラストもひとひねり。
「自分が盗みに入ったことに気づいたのはいつか?」と聞いた立花。
右京はランドリーに青いシャツがあった時だと言う。
立花は白いシャツしか持っていなかった。
それなのに青いシャツが1着ある。
盗みに入る時、白いシャツでは目立ってしまうからだ。
白いシャツ、青いシャツにそんな意味があったとは!
実に見事。
★5分で事件解決!?
今回は開始5分で事件の全貌が明らかになる。
画家の立花(長谷川初範)のアトリエで、絵のモデルの妙子(秋山実希)の遺体が発見された。死因は階段から転落死。
立花は落ちたことに気づかなかったという。
右京(水谷豊)が気になったのは妙子の右腕にあった切り傷。
階段から落ちたことではできない傷。
どうやってできたのか?
右京はすぐに見破る。
遺体の側にあった甲冑。
妙子は階段から落ちた時、甲冑を倒して傷をつけたのだ。
そこで疑問。
甲冑が倒れた時はとんでもない音がする。
立花が気がつかなかったのはおかしい。
立花が自白。
妙子とギャラの件でもめていて階段でもみ合って転落した。
罪は立花の過失致死。
これで5分。
★しかし……。二転三転する事件
しかし事件の真実はそうではなかった。
1.立花と妙子は愛人関係にあり、そのもつれから争いになり階段から落ちた。
これを右京は妙子の手帳から導き出した。
手帳に書かれた「G100」の文字。
ギャラ100万円。この金額でもめるはずはない。
しかし真実はそうではなかった。
2.立花は妙子が転落死した時、アトリエにいなかった。いなかったのは絵を盗むため。
ある喫茶店に掲げられた裸婦の絵。
これは5年前、立花のアトリエから盗まれた絵だった。
絵は自分が描いたもので、ブラックマーケットを経てこの喫茶店に流れてきた。
喫茶店の店主はお金で譲ってくれないと言う。
どうしても絵を取り戻したくて盗みに入ったというわけだ。
そして妙子。立花が盗みに入った時、アトリエにいた彼女は偶然階段から落ちた。
立花が倒れた甲冑の音を聞こえなかったのも当然だ。なぜならその時、彼はアトリエにいなかったのだから。
妙子が死んだ時、立花はいなかった。
盗みに入っていた。
右京はこのことを妙子のメールと現場に落ちていたボタンから発見する。
以上が事件の真実。
次々に明らかにされる真実、変わっていく事件の様相。
実にスリリングだ。
しかし、ここは「相棒」。
これだけでは終わらない。
さらに隠された真実があった。
以下、ネタバレ。
それは立花が盗んだ絵に関わる秘密。
なぜ立花はそんなに絵に執着したのか?
それは……。
そのモデルを立花が殺したからだ。
モデルの胸の上にあった傷。これを立花は描いた。
しかしモデルはそれを描かれることを嫌がって口論。
絵を守りたくて立花はモデルを……。
立花はモデルを山中に埋めたが、事件の発覚を怖れて絵を取り戻そうとしたのだ。
この衝撃の真実が描かれるところが「相棒」の魅力だ。
物語の舞台はほとんどがアトリエの階段で、そのやりとりは舞台を見ているようだが、内容は詰まっている。
派手なアクションはないが、次々と提示される真実は実にスリリング。
脚本の力。
実に見事。
※追記
ラストもひとひねり。
「自分が盗みに入ったことに気づいたのはいつか?」と聞いた立花。
右京はランドリーに青いシャツがあった時だと言う。
立花は白いシャツしか持っていなかった。
それなのに青いシャツが1着ある。
盗みに入る時、白いシャツでは目立ってしまうからだ。
白いシャツ、青いシャツにそんな意味があったとは!
実に見事。