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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒 「陣川警部補の災難」 

2007年11月01日 | 推理・サスペンスドラマ
 「陣川警部補の災難」

 いわゆる職業物である。
 ファンドマネージャーだからこそ起こりうる動機、そして逮捕のきっかけとなる行動。

★表面的な事件はこう。
 ストーカー被害について相談を受けていた人気女性ファンドマネージャーの咲江(高橋ひとみ)。
 早とちりで思い込みの激しい警部補・陣川(原田龍二)がストーカーを追跡したところ、ストーカー瀬口は階段から転落、死亡する。警察では事故死扱い。

★しかし右京(水谷豊)は疑問を持つ。
・咲江のような頭のキレる女性が、陣川のような男に相談を持ちかけたりするだろうか?
・遺体の右スネあたりにうっ血を確認。現場を調べると階段手すりに擦れた痕。何者かが階段の上にロープを張って瀬口の足を引っ掛けた?

★聞き込み
・咲江が社員に知られずに会社を抜け出せることが出来る。社長室に裏口あり。
・ストーカー瀬口の仕事が株に関する重要な資料の印刷物の校正。
・咲江の得意とする業種と、瀬口が担当していた企業がリンクする。
 つまり瀬口が株の情報を咲江に与えていた。インサイダー取引?
・瀬口の口座への謎の振り込み
 咲江は情報量として金を払っていたが、瀬口が脅迫まがいで多くの金額を要求する様になった?

★推理
 以上の様な形で動機が確定する。
 犯行もこう推定。
・お金の入っているコインロッカーの鍵を咲江のマンションの郵便受けから取りに来た瀬口。
・そこへやってくる陣川。ストーカーとして瀬口を追いかける。
・会社を抜け出し階段で待ち構えていた咲江は、階段にロープを張って……。

★証拠
 しかし以上の推理は確証がない。
 そこで右京が証拠を得るために仕組んだこととは?
 これが咲江の職業性に関連している。

 推理ドラマは論理のドラマ。
 人間の行動を論理で類推していく。
 まるで数学の問題を解くよう。
 そして動機がドラマ。
 理屈ではない感情の部分。
 人気ファンドマネージャーの不正がばれることへの保身。
 また今回は陣川の咲江への甘く苦い想いがドラマの味付けをした。


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