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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

14才の母 第4話

2007年11月20日 | ホームドラマ
 第4話 「旅立ち 私はもう泣かないよ」

★覚悟
 子供を産むことにした未希(志田未来)。
 まわりの反対。
 学校での大騒動。
 それでも産みたいと思う未希の行き着いた結論とは……。

「生まれて来た時はひとりだけ。
 だから寂しいのは当たり前。
 寂しくても大事なものがあればがんばれる」

 一人で生きていく覚悟。
 この覚悟を持った人間はきっと強い。
 未希がこの言葉につけ加えて「でもお母さんだけは見捨てないでね」と言う所がせつないが、自分の弱さに振りまわされそうな時は思い出したい言葉だ。
 また14才の女の子がこの結論に行き着いたのもすごい。
 おそらく真剣に自分自身と向き合ったためだろう。
 日常生活ではその平和に埋もれて、自分自身やまわりと真剣に向き合うことをしないでいる。どう生きるかを考えずにいる。
 さて自分の人生にとって何が大切なものであろうか。

★魂の叫び
 未希の決心に母・加奈子(田中美佐子)は本気になる。
 このシーンの田中さんの演技はすごい。
「絶対ダメよ。恨まれようと賛成できない。本気で反対するわ。子供に対して無責任。人生も180度変わるわ。未希が出産で死ぬかもしれない。命と引き換えに生むことに納得できる理由を言いなさい!」
「どうしてこんなことで泣くの?産めばこれからもっとつらいことがあるんだよ」
 未希のことを考えての魂の叫び。
 こんな叫びに心動かされない人間がいるだろうか?
 
 このドラマは魂のぶつかり合いを見せてくれる。

★人の繋がり
 真由那(谷村美月)は人間の繋がりなどもろいことを知っている人間だ。
 未希の妊娠を知って揺れるクラス。
 学校の名に傷がつく。自分たちも変な目で見られる。
 久保田恵(北乃きい)がその先頭に立って非難する。
 それに対して真由那。
「やっぱり友達っていないんだなって思った」

 恐らく真由那の言っていることは正しい。
 人の繋がりなど何かがあれば簡単に吹き飛んでしまう。
 それが現実だから、未希と母、未希と父の堅い繋がりが感動的になる。
 後に絆をつよくする恵、先生(山口紗弥加)弟らとのエピソードが感動的になる。
 この作品は人と人の繋がりの物語でもある。

★真由那
 それにしても真由那、かっこいい。
 クラスに来て産むことを告げた未希を非難するクラスメイトたち。
 真由那は言う。
「話を聞いてやろうよ。このバカ、産みたいって言い出したりして、何でだか知りたくない?」
 以前産婦人科医(高畑淳子)を例に出して、他の人間と違うスタンスの人間はかっこいいと書いたが、真由那もいい例。
 未希とは距離をおいているが、理解して認めている。
 そんなキャラは魅力的だ。


コメント
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