平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

CHANGE 最終話

2008年07月15日 | 職業ドラマ
★朝倉総理(木村拓哉)のロングメッセージ。
 ノーカットだったけどカンペとかあったのでしょうか?
 固定されたカメラを前にして木村拓哉さん、ちゃんと涙も流せた。さすが役者~!
 他のカットの挿入もなく自分だけで20分持たせられる、そんな木村さんのナルシシズムも感じた。

 一方、メッセージとしては長いばかりで非常に薄い。
 その内容は
・今までのこと
・政治家や官僚の中にも信頼できる人はいる。
・国民主権~選挙に行こう
 小学校の社会の教科書まで持ち出しての説明だったけど、一国の総理が電波を使って語るべき内容ではない。
 そしてこれがこのドラマの貧困を象徴している。
 朝倉総理は最後まで道徳を大事にする小学校の先生だった。
 福祉やエネルギー問題、食料問題、教育問題、山積みされたこの国の問題には何も応えていない。
 それらはこの作品のテーマでないと言われればそれまでだが、政治ドラマとしては物足りない。
 あるいは作者の伝えたかったことは、国民主権すら理解されず実践されていない現代日本への皮肉だったのだろうか?

★朝倉総理のやったことは……
・クラゲ訴訟の解決
・火山被害の野菜農家の救済
・竜巻の指揮、慰問
・官邸連絡会議のお茶の廃止
 その他にもやったことがあるのだろうが、描かれたのはこれ。
 起こったことに対応しているだけでやはり大きなビジョンがない。

 最終回に行った『解散』が唯一大きな成果であると言えるが、選挙の結果はどうだったのだろう?
 神林に代表される旧い政治家が同じように当選したのか、啓太の様な政治家が当選したのか?
 それの結論は描かれていない。

 政治の上っつらだけをヒーローものとして面白おかしく描いたのがこの作品。
 政治ものの難しさはわかるが、これだけの役者さんを使い、これだけの番宣を打ち、放送日をずらしてまでやる内容ではない。
 結論が『選挙に行きましょう』ではね。
 視聴率として低かったのかもしれないが、現代社会の矛盾の中で悩む主人公を描いた「ホカベン」や「監査法人」を推す。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする