平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

学校じゃ教えられない!

2008年07月16日 | 学園・青春ドラマ
★深田恭子さんの演技はもっとメリハリが必要でしょう。
 「富豪刑事」の様なデフォルメされたキャラならいいが、舞は様々な解釈が出来るキャラ。
 天然を装っていて実は深いことを考えている女教師、女の魅力で社交ダンス部を作ろうとしている女教師など、様々なアプローチが可能。
 それが一本調子では、人物の深みが出ない。

★シナリオは連立方程式を解く様なもの。

 社交ダンス部が動き出すには様々な障害がある。
・学校の反対、他の生徒たちの笑いもの
・ひと癖もふた癖もある女性部員
・男性部員と女性部員の不仲
・そしてアイコラ事件
 唯一の希望がティバッグにつられた男性部員が協力的なことだが、その他は逆風。
 これをどうクリアしていくか?
 こみ入った難しい問題。
 「CHANGE」の様に首相補佐官が協力的なわけではないし、内閣府の官僚を呼びつければ解決する問題ではない。(←こうした点で「CHANGE」のドラマは薄い)
 解決するには『連立方程式』を解かなくてはならない。

 さてその解決方法。
 アイコラ事件は波紋を呼びさらに問題解決が難しくなる。
 吉澤可奈(柳生みゆ)は変態・きよし(柳沢太介)を完全に嫌っている。
 仲間から変態とつき合っていると言われるのも嫌らしい。
 きよしは女生徒達から「帰れ」コールをされる。
 絶体絶命。

 そこで最初に解かなければならない方程式は、可奈ときよしの和解。
 きよしは「君じゃなくちゃダメだ」と告白し、水木一樹(中村 蒼)は「好きだから頭に浮かんでくるのは当然だ」と女生徒たちに話す。
 これですぐに方程式が解けたわけではないが、二番目の「社交ダンス部」復活の方程式は解ける。
 部室に来る女生徒たち。
「弟が三人いて男がどういうものかわかってるから」
「女より男が好きだから」
「ハブられてる人間の気持ちはわかるから」
「わたしはあいつら(女生徒たち)のこと嫌いだから」
 鮮やかな展開だ。
 オセロの黒が一気に白に変わった様な展開。
 方程式がひとつ解けて、もうひとつの方程式も解決。
 社交ダンス部員が呼びに行き、可奈は自分を認めてくれるきよしのもとに。 

 この様にシナリオは数学。
 数学の問題を解くようなもの。
 脚本は「GTO」「女王の教室」の遊川和彦さん。やはりうまい。

 今後が楽しみな作品だ。
 一樹が好きなのは西川叶夢(森崎ウィン)?という『まさかの秘密』が各人にあるらしいし。
 惜しいのは深キョンの演技。改善してがんばってほしい。


コメント
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