平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

CHANGE 第8話

2008年07月01日 | 職業ドラマ
 啓太(木村拓哉)が復活して、美山(深津絵里)が戻ってくる。
 神林(寺尾聰)は協力?実はウソ。
 物語としては予定どおりの展開。
 神林が簡単に改心してしまったら神林のキャラでなくなるし……。

★この作品はファンタジー
 この作品は社会派ドラマでなくファンタジー。
 例えばハリー・ポッターが仲間と共に悪の大魔王を倒す。
 「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公達が敵を倒すのと同じ構造。
 私たちのDNAに刷り込まれた典型的な正義の物語と言っていいでしょう。
 そんな啓太の力を支えるのは仲間と国民の人気。
 例えば生方(石黒賢)が裏切ったり、国民の人気があっという間に下がったりしたらドラマとして面白くなるのだろうが、残りの回数から言って大きな起伏は望めない感じだ。(移ろいやすい国民の人気に関しては来週見られそうだが)

★この作品はキャラクターもの
 キャラクターものという視点でこの作品を論じれば、ブレない人物はかっこいい。
 例えば小野田(中村敦夫)や生方。
 啓太が劣勢でも応援する。自分の力が足りなかったことを謝る。
 もっとカッコイイのは韮沢(阿部寛)。
 啓太の味方で逆境にありながら飄々としている。
 メンチカツについて親父ギャグまがいのウンチクをたれる。
 小野田や生方は政治家として縛られているが韮沢にはそれがない。
 自由人の強さがある。それが魅力的だ。

 逆に格好悪いのは状況に流されて右往左往する人間。
 啓太か神林か?どちらにつく方が徳かを考える議員達はみっともない。

 この作品はキャラクターの配置が絶妙だ。
 ひかる(加藤ローサ)、SP檀原(大倉孝二)はワンポイントで味を出す。
 秘書官の秋山(鈴木浩介)も今回「僕はイケメン、君罷免」。
 ラストはチーム朝倉結成。
 チーム朝倉と聞いて「チーム・ドラゴン」を連想してしまうのは、この作品がキャラが魅力的なキャラものだからだろう。

 題材は政治だが料理の仕方は今までのドラマの定石どおりの作品だ。

※追記
 福岡の自宅で啓太が朝、水を飲むと目の前に美山が。
 このスピード感は見事。
 2時間ドラマだったりすると美山が駅から降りてくるシーン、玄関のベルを鳴らすシーンなどが入ってしまう。
 

コメント
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