平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

絶対彼氏 その2

2008年05月07日 | 恋愛ドラマ
 「梨衣子のこと愛してる」
 「俺は梨衣子の彼氏です」
 「どんな時でも梨衣子の味方。何があっても守ってあげる」

 こう言われ続けても人の気持ちは満足できない。
 時には『嫉妬』という妙薬も必要。
 というわけでナイト(速水もこみち)に設定された初期化機能。
 他の女性にキスされると初期化され、梨衣子(相武紗季)への想い、記憶がなくなってしまう。
 うまい設定の作り方だ。
 梨衣子は再びキスをして元にナイトを戻せるのか?
 今回はそれをテーマにした物語。

 梨衣子がキスにするに当たってはいくつかの障害(カセ)がある。

・ナイトがロボットであること
・公衆の面前でキスできないこと
・ナイトの身長が高いこと
・梨衣子のプライド(別に好きでナイトと関わっているわけではない)
・ナイトがロボットであることがバレれば違約金5000万円を払わなくてはならないこと。(これで梨衣子はキスをしなければならなくなる)

 この様に幾重にも張り巡らされた障害。
 これがドラマを面白くする。
 この障害を乗り越えて梨衣子には様々な感情が生まれる。

・あんたにいくら使ったと思ってるのよ。(同僚には貢いでいたと誤解される)
・ナイトが家にいない寂しさ
・ウソをついたことで生まれるナイトとのケンカ。サイテーの女と言われて怒る。
・ナイトなんかより創志(水嶋ヒロ)。
・美加(上野なつひ)がナイトを本気で好きなら今のままでいい。

 そして作者はこれらの情況を解決するために火事を持ってきた。
 ナイトを助けたい一心でキスをする梨衣子。

 ドラマのお手本のような作品だ。
 たくさんの障害(かせ)があり、様々な感情がある。
 そして解決がある(いささかご都合だが)。

※追記
 岳(佐々木蔵之介)にもキスについていくつかの障害がある。
・ロボットの様に言うことを聞かない人間(梨衣子)の気持ち
・金曜日までにキスをしないと強制収容。
・パソコンのリーダーが壊れてしまった。


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テキサス・チェーンソー

2008年05月06日 | 洋画
 「テキサス・チェーンソー」なるものを見てしまいました。
 チェーンソーをブンブン鳴らして人を追いかけ切り刻む……ホラー映画。
 何でも実際にあった話らしい。
 すごい……。

★僕は人を殺すのってすごくエネルギーのいることじゃないかって思ってる。
 例えばナイフを突き立てるのだって想像しただけで大変そう。
 それなのにこの殺人鬼は重いチェーンソーを振りまわして走りまわる。
 すごいエネルギーの持ち主だ。
 殺人鬼は自分の醜さで差別を受けたことからこの世や人間にメチャクチャな怒り・怨念を持ってしまったらしい。
 でも怒り・怨念だけでこれだけハードなことが出来るとは!!
 そんな激情を持ち続けてショートしてしまわないのだろうか?
 怒り・怨念、マイナスの過剰なエネルギーは人を恐怖させる。

★こうした怒り・怨念はまわりにも影響を及ぼすらしい。
 主人公の家族全員が影響を受けて、主人公の殺戮に手を貸している。
 「この子はかわいそうな子で悪くはないのよ」と母親は穏やかに言う。
 これが怖い。
 かつてヒトラーの抑圧された想いがドイツ国民に伝播して戦争の狂気を生み出したように、人の精神はまわりの人間に影響を及ぼす。
 出来れば良きことを伝えていきたいものだ。
 もっとも、良きこととは何かは現代の場合、非常に混沌としているのであるが。

★映像的には次の仕掛けが面白い。
 冒頭、車に乗せた少女が「あそこに戻りたくない」と言って自殺してしまう。
 「あそこ」とは殺人鬼とその一家が棲む家で少女は逃げ出してきたのだ。
 しかし主人公達の車は殺人鬼の家に向かっている。
 この時、主人公達は殺人鬼のことをしらないから、少女がなぜ自殺したかわからない。
 そして後半、主人公は同じことを実体験する。
 殺人鬼の家から逃げ出してきた主人公。
 豪雨の中トラックに拾われるが、トラックは殺人鬼の家に向かっている。
 そこで主人公は「あそこに戻りたくない」。
 少女が発した言葉の意味がここでわかったわけだ。


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篤姫 第18回「斉彬の密命」

2008年05月05日 | 大河ドラマ・時代劇
 第18話「斉彬の密命」

★「大奥編」に入る前に人間関係を整理した話ですね。
 ・尚五郎(瑛太)とお近(ともさかりえ)
 ・篤姫(宮崎あおい)と幾島(松坂慶子)
  不安な気持ちを述べる篤姫に幾島、「おひとりにはいたしません」。
  その言葉に対して、篤姫「そなたが嫌いだということを忘れておった」。
 ・篤姫と英姫(余貴美子)
  英姫は素顔をみせてこう言う。「へだてなく話をしたかった」

 人を強くするのは人だろう。
 篤姫は幾島とのさらに深い絆、英姫との絆を得て力を得ることができた。
 もちろん遠く離れた薩摩の尚五郎や母もそう。
 亡き父や菊本もそう。
 この物語は篤姫がいろいろな人間と絆を築いていく物語である。

★「待ち続ける日はわたしを強くした」
 篤姫のせりふ。
 彼女はプラス思考ですね。
 自分の婚礼が進まないのは自分が御台所としてやっていく力がないからだと考えられる。
 物事がうまくいかない時、思い出したいせりふだ。

★尚五郎の誠実
 「主命だからと言って結婚していいのか」「お近に失礼ではないか」と迷う尚五郎は誠実。
 自分の気持ち、相手の気持ちを深く考えている。
 『自分が納得しなければ前に進まない』
 この考え方は篤姫と同じ。

 そんな尚五郎が結婚に踏み切った「決めて」はお近も同じ人物だったこと。
 お近も自分の気持ち、尚五郎の気持ちを深く考えている。
 7つ年上で体が弱い。
 尚五郎も乗り気でない。尚五郎の足を引っ張りたくない。
 兄の言葉に縛られなくても。篤姫様のことが……。
 相手のことをまず先に考えるお近。
 尚五郎を想っていることを視聴者は知っているだけに切ない。
 また『自分が納得しなければ前に進まない』というのも同じだ。
 そんなお近が納得した言葉は次の様なもの。
 「こんな私でよろしいのですか?」と問うお近に尚五郎は言う。
 
 「あなたがよいのです」

 名セリフだ。
 「ラスト・フレンズ」のタケルと言い、瑛太さん、最近おいしい役をやってますね。


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ハチワンダイバー

2008年05月04日 | 職業ドラマ
 将棋をさすと炎があがる!
   〃   空気が揺らぐ!
 将棋に勝つと相手がイスから吹っ飛ぶ!

 おまけに……
 「お前の将棋は浅い」と言われたら本当に潜ってしまう(笑)!!
 そして
 「お前の名前は?」と問われて「ハチワンダイバー」だって(笑)!!

 いやぁシュールです!
 過去フジテレビは様々なものをかっこよく描いてきた。
 「医龍」の手術シーン。
 「鹿男」の剣道シーン。
 今回は将棋!!

 ドラマはアイデア!
 日常、何気なくあるもの(特に将棋なんかは古くさくてダサイもの)をかっこよく描く。
 これで見たことがない映像になる。

 不敗の女棋士がデリバリーのメイドさんというのも意表をついた組み合わせ。
 メイドさんと真剣に将棋をさすなんて誰も予想できない。

 菅田(溝端淳平)の将棋同様、ドラマ的には深くないのですが映像としては面白いからいいのではないでしょうか。

 そう言えば映画「麻雀放浪記」の麻雀シーンはかっこよかった。
 やはり世の中からのはずれ者(アウトロー)、ひとつのことに命を賭ける人間の姿はかっこいいのですね。
 強敵が出目徳や上州虎の様なおっさんでなく、メイドさんというのが現代風ではありますが。

※追記
 アキバの受け師(仲里依紗)のせりふ。
 「この人、強いよ」
 言外に「強いけれど、わたしの方が上だ」と言っている。
 この見下した感じがいい。


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ラスト・フレンズ 第4話

2008年05月02日 | 恋愛ドラマ
★相手の体に触れるということ
 今回は相手の体に触れるシーンが3つ。

・モトクロスのコーチにキスされた瑠可(上野樹里)。
 性同一障害の瑠可としては受け入れられない行為、泣きじゃくる。
 タケル(瑛太)は瑠可の隣に座り「肩を抱いていい?」と聞いて肩を抱く。

・妻と彼氏の買い物シーンを見てしまった小倉友彦(山崎樹範)。
 自分のカードを使って買われるネックレス。
 怒るよりは「あんたに喜ぶなら買ってやればよかった」と泣く。
 そんな彼にエリ(水川あさみ)は「まだ愛してるんだ。よしよし」と頭を撫でる。

 3つめは美知留(長澤まさみ)と宗佑(錦戸亮)。
・雨の中、一晩待っていた宗佑を見て美知留は抱きしめる。
 美知留には宗佑の孤独、痛みがわかるのだ。

 作者はこの3つのボディタッチを描くことで第4話を構成したのだろう。
 この3つに共通しているのは『触れることで愛する人を救ってあげたい』という想い。

★難しいバランス
 この作品は難しいバランスで描かれている。
 前述の宗佑に手を差し伸べた美知留。
 視聴者の共感を得られないバカな子になってしまう難しいバランス。
 宗佑もこれ以上モンスターぶりを発揮してしまうとホラー作品になってしまう。
 そして作者の意図はホラーサスペンス作品ではないはず。
 今回、美知留の口から宗佑は両親に愛されなかった人間であることが語られたが、そろそろ宗佑の内面が具体的に説明されるべきだろう。

★一番人を見ているのはタケル
 タケルは「瑠可は幸せだ」と語る美知留に言う。
 「人がどの位孤独かなんてわからない」
 美知留に見えていない瑠可の苦しみをタケルは知っている。
 美知留は宗佑だけを見ているから瑠可の苦しみを見ることができない。
 
 誰もが自分のことしか見えていない時代で、タケルの様に他人のことをしっかり見てくれる存在って素敵ですね。
 しかも踏み込まず一定の距離をおいて、必要な時だけ距離を縮めてくれる。
 タケルは美知留のことを見つめていて、彼女が話したい時に話を聞いてくれた。
 この距離の取り方。

 普段、人は他人を正面から見ようとしない。
 美知留の瑠可に対する理解の様に、見ている気になっているだけで実は見ていない。
 また見ていないから距離の取り方がわからずにスケズケ入ってきたり(NGワードを連発するオグリンやいきなりキスをするコーチ)、極端に距離を置いたりする。

 相手のことを見て適度な距離を保ってくれるタケル、魅力的なキャラだ。


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ホカベン 第3話

2008年05月01日 | 職業ドラマ
★めでたしめでたしで終わらないのが現実
 ドラマでは「めでたしめでたし」「ハッピーエンド」で終わることが多い。
 でも実際の現実はそうでない。
 正しいことが抹殺され泣き寝入り。
 人間不信になることばかりだ。

 「ホカベン」第3話
 駅でのもみ合いで夫を殺されてしまった妻・宇佐美千枝子(鈴木砂羽)は示談を受け入れずに犯人の少年の罪を問う。
 だが刑事事件としての決定は保護処分。
 少年法に守られ、前科もつかず、刑罰も受けないという現実。
 夫の遺してくれた家を守るために千枝子は示談に応じようとするが、少年が少年院に送られない判断が出た以上、示談に応じる気はないと突っぱねられる。
 千枝子にしてみれば、ものすごい不条理だ。

 しかしこれが現実。
 法律の網の目をくぐり正しいことが行われない。
 ここは法には法で戦うしかない。
 灯(上戸彩)は少年の過去に暴力事件があったことをもとに4000万のお金を少年側から取ることに成功するが、今度は少年側がそのお金を払うために家を手放すことに。

 複雑な現実だ。
・少年が過失とはいえ人を殺したこと
・それにより千枝子の一家の幸せがなくなってしまったこと
・そのことに少年側が誠意を示さなかったこと
 が招いてしまったこととはいえ、少年側が家を失ったことには痛みが残る。
 灯は札束を投げつけられるが、彼女にはつらい解決だったろう。

 「めでたしめでたし」が100点の解決だとすれば今回の解決は70点。

 学校の試験とは違い、現実には100点満点の解決などない。
 70点取れれば上出来。
 そして札束を投げつけられて、千枝子の代わりに痛みを背負うのが弁護士なのだ。

 テレビドラマの刑事物・弁護士物では100点満点の「めでたしめでたし物語」を見せられることが多いが、70点の解決を見せてくれるこの作品の方が現実に即していて見応えがある。
 「七人の女弁護士」の様にラストで和気あいあいとお茶を飲んではいけないと思う。
 「めでたしめでたし物語」を描くのなら「富豪刑事」や「パズル」ぐらい突き抜けてほしい。

 あと見応えということで言えば、複数の話数で描いてもよかったかもしれない。
 ジャンルは違うが「十四歳の母」が心揺さぶったのはひとつのテーマとモチーフを深く掘り下げたからだ。


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