平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

爆笑! 田母神俊雄発言~一部の賢い人たちにこの国を指導してもらう形が必要だと思う、って共産主義?

2014年01月04日 | 事件・出来事
 2012年の田母神俊雄氏のブログの発言が笑えて面白い。

『エリート教育、リーダー教育を復活せよ』(抜粋)
 人生の運、不運はあるかもしれないが、貧乏人よりは権力者や金持ちの方が何倍もの努力をしているというのが真実だと思う。
 悪事を働かなければ、みんな結果平等になるというのは究極の左翼思想である。
 このような風土の元ではリーダーが育ちにくい。そしてそのことが我が国を衰退させることになる。
 全ての国民が賢くなることはできない。
 だからリーダーを育成し、一部の賢い人たちにこの国を指導してもらう形が必要だと思う。我が国はエリート教育、リーダー教育を復活させるべきだ』

 何だ、このどこかのアニメやマンガのような発言はwwwwwwwwww
 これが上の人間の本音かな?
 この国の指導者たちは多かれ少なかれ、きっとこんなふうに思ってる?

 田母神さん、ごめんなさい。
 現実社会では、権力者や金持ちに生まれた人間の方が断然有利なんです。
 コネで優良な学校や大企業に入れるし、子供の頃の教育費だって十分にかけられる。
 就職試験の時、同じレベルの学生が二人いたら、社会的に影響力のある親を持つ学生を採るに決まっている。

 それに<賢い人たち>って言うけれど、何を以て<賢い>と言うのだろう?
 学校の試験で百点採る人?
 偏差値やIQの高い人?
 おそらく田母神氏が<賢い>と考える人は僕には賢くないだろうし、物事の価値観なんかさまざまだ。

 <みんな、平等>もいいことじゃないですか?
 国王や貴族が権力を独占していた時代から市民へ。
 人類社会はそうやって進歩してきた。

 それに<一部の賢い人たちにこの国を指導してもらう形が必要>って、田母神さんが嫌いな共産主義の発想じゃないですか(笑)
 民主主義社会は、大して頭は良くないが、他人の気持ちがわかる人間が、それぞれの立場で、ワイワイガヤガヤ話し合うからいいんです。

 詳しく読みたい方はこちら
『エリート教育、リーダー教育を復活せよ』


※追記
 この田母神氏が東京都知事選に立候補したらしい。


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原発再稼働反対の方はパブリックコメントで意見表明を! そして東電は海外で200億の蓄財!

2014年01月04日 | 原子力発電・反対
 今年の大きなテーマとしては、現在の東アジアの緊張以外に<原発再稼働>があります。
 これについても賛否両論、さまざまな意見があるでしょう。
 ただ僕は以下の点で原発再稼働に反対です。

①もし今度、重大事故が起きれば、壊滅的打撃を受けること
 たとえば福井で事故が起こって、琵琶湖が汚染された場合、関西圏の水は飲めなくなる。
 除染費用、被災された方への補償費も経済を圧迫する。

②核ゴミの処理方法がないこと
 現在の人間の豊かさのために、10万年後までの世代にとんでもないゴミを押しつけるのは、とんでもない傲慢です。

③今、自然エネルギーに切り替える方針で邁進すれば、新しい技術が生まれ、雇用も増えること
 小泉元首相ではありませんが、かつての大気汚染や水質汚染を乗りこえた日本の技術は、この分野でも新しい地平を切り拓くと思います。
 原発維持のままでは、原子力で飯を食べてる人が潤うだけ。

④現在でも原発なしで電気は十分に足りていること
 現在、原発は一基も稼動しておりません。
 なのにクリスマス時期はあのイルミネーション。
 問題なのは電気料金だが電力会社は、未だに石油や天然ガスを高い値段で購入しているようですし、コストを抑える努力をしているように思えない。
 アベノミクスによる円安も電力料金UPを加速させている。
 また、原発の廃炉費用などを考えると、原発は決して安い電源ではない。

⑤福島第一原発の事故原因はいまだに明らかになっておらず、また関係者は誰も刑事責任を取っていないこと
 つまり今後も安全神話に乗っかった無責任体制が続くということですね。
 原子力規制委員会も最近、懐柔されているようですし。


 安倍政権は、電力会社や財界という一部の人間の要望を聞き(ちなみに電力会社の集まりである電事連は経団連と同じビルの中にある)、3・11を忘れたかのように、原発再稼働に走っています。

 もし、反対の意思のある方は、政府がパブリックコメントを募集していますので、以下のURLで意見表明をして下さい。
 内容は『原発再稼働絶対反対』といった簡単なものでもいいようです。
 締め切りは、来週6日(月)。

 パブリックコメント「新エネルギー基本計画策定について」

 なお、以下は東京新聞のスクープ。
 東京電力は10兆円ともいう税金の支援を受けているのに、税金のかからないオランダで200億の蓄財をしていたらしい。
 東電は経営の一貫と説明していますが、バレなければ裏金、隠し財産ですよね。
 真面目に税金を払っているわれわれがバカみたいだ。

 

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新参者 眠りの森~夢から覚めて現実を知るのは嫌だから嘘をつき続ける

2014年01月03日 | 推理・サスペンスドラマ
 上手いドラマだと思いました。

<バレーの舞台は、出演者が作り上げる壮大な嘘。
 バレリーナは幕が下りるまで嘘をつき続ける>

 このモチーフが、今回の事件の<隠喩>になっている。
 まだ見ていない方のために詳しくは書きませんが、犯人たちは最後の舞台を終えるまで、真相を隠蔽し、嘘をつき続ける。
 ある人物に最後の舞台を演じさせるために。
 作品中、「夢から覚めて現実を知るのは嫌だから嘘をつき続ける」というせりふがありましたが、これも最後に演じた演目『眠れる森の美女』の隠喩になっている。

 人間、誰しも夢から覚めることはつらいことなんですよね。
 夢から覚めて突きつけられる現実は空虚で、過酷で、残酷で、なかなか直視できない。
 だから嘘の世界に逃げ込む。
 嘘の世界は救いなのかもしれません。

 伏線の張り方も上手かった。
・普段は目立たない女の子なのに、舞台で演じると殺気を感じるほどの迫力を持つバレリーナ・浅岡未緒(石原さとみ)。
・雨の中で倒れる未緒。
・バレリーナとって必要なもの。
・交通事故。
 これらがすべて犯人たちが嘘をついた理由に繋がっている。

 そう言えば、これと同じような真相が『ビブリア古書堂の事件手帖』の中村獅童さんのエピソードでありましたね。
 中村獅童さんの場合は……。
 浅岡未緒の場合は……。

 視聴者を真相から逸らす仕掛けもありました。
 演出家の梶田(平岳大)殺し。
 そして森井靖子(大谷英子)の自殺。
 これはニューヨークで起こった事件に関わってはいるが、本筋からは少し離れた事件。
 物語を難解にするためのミスリード。

 サブエピソードは加賀恭一郎(阿部寛)と父親との葛藤の物語。
 これが今回の相棒・太田大作(柄本明)とのやりとりの中で描かれる。

 阿部寛さんは安定の加賀恭一。
 柄本明さんは猫背で、見事な老練の所轄刑事。
 石原さとみさんは美しく、穏やかで落ちついた名演技。
 贅沢な二時間半でした。


コメント (2)
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相棒 「ボマー」~弱者を保護したところで国は繁栄しない

2014年01月02日 | 推理・サスペンスドラマ
 公安部長の正木浩輔(中村橋之助)は国を担うエリートとその犯罪を暴くジャーナリストについてこう叫ぶ。

「弱者を保護したところで国は繁栄しない。
 国の舵取りを担う優秀な人材を確保するためには彼らに相応な見返りを与える必要があるんだ!
 それをいちいち暴き立てることの方が悪質な犯罪ではないのか!
 <知る権利>を振りかざすジャーナリストたちは皆、大衆を煽り、国益を損なう犯罪を犯しているんだ」

 いかにもエリートらしい傲慢さですね。
 正木は『相棒』というフィクションの世界の人間ですが、こんなエリートは現実にもいそう。
 特定秘密保護法もこんな思想のもとに作られているような気がする。

 これに対して右京(水谷豊)。

「あなたの言う国益とは、いったい誰のための益でしょう?
 一部の官僚や為政者がこのような親子から奪い取った利益を国益とは呼べません」

 ここで言う<このような親子>とは児童養護手当を減額されて自殺した親子のことだが、官僚と為政者は、その減額して浮いたお金を就業支援施設建設という自らの利権・天下りに使っている。
 それは決して<国益>などではなく、官僚や為政者の<私益>だ。
 99%でなく、1%の人間を潤すためのもの。
 ジャーナリスト桂木涼(佐藤藍子)はこれを告発しようとして、罪を着せられ、殺されそうになった。
 そこで右京はジャーナリスト論を展開する。

「ジャーナリストの核にあるのは普通の人々に対する信頼です。
 この苦しみを知れば放っておけないはず、この理不尽を知れば怒りを感じるはず、その思いが世の中を変えていく。
 そう信じるからこそ、彼らは銃弾の飛び交う戦地に立って報道し続けるんです」
「桂木涼さんもまた、この国の前線に立っていました。
 普通に生きている人のために、この国の巨大権力を敵にまわして戦いました」

 権力は何の批判も受けなければ腐る。やりたい放題になる。
 だからジャーナリストや市民団体などで、チェックしていかなくてはならない。
 というわけで、特定秘密保護法反対!

 また、権力は自分たちに対する批判や秘密を暴こうとする者を、その力を使って押しつぶそうとする。
 ちょうど桂木涼が殺人犯にされたり、カイト(成宮寛貴)たちがテロリストに仕立て上げられ、抹殺されようとしたように。

 今の時代には、右京さんや桂木涼のように巨大な力に立ち向かう人たちが必要だ。

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2014年は傍観者でいるのはやめようと思います

2014年01月01日 | その他
 新年にあたっては、昨年亡くなられたネルソン・マンデラさんの言葉を噛みしめる。

『賛成か反対の意見を強いるのではない。
 でも傍観して自分の意見を言わないことは中立とは言えず、権力に力を与え続ける暴力行為だ』

 2014年。
 今年は放っておいたら、どんどん今までの世の中が変わっていく年だろう。
 戦後民主主義が失われ、戦前に回帰しているようにしか思えない。
 <個人>よりも<国家>が優先する時代が来るような気がしている。
 というか自民党の町村氏なんかは平然とそんな発言をしているし。

 だから、2014年は<傍観者>でいるのはやめようと思っています。




大竹しのぶさん「いつの間にか大きな力に巻き込まれていく怖さを感じる。何だろう、今聞こえてくる足音は」



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