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平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

旧日債銀粉飾決算事件逆転無罪判決の闇

2011-09-09 19:06:13 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

旧日債銀粉飾決算事件逆転無罪判決の闇




1998年に経営破綻した日本債券信用銀行の粉飾決算事件で、差し戻し後の控訴審判決が8月30日に東京高裁であった。飯田喜信裁判長は旧証券取引法違反の罪に問われた窪田弘元会長ら旧経営陣の3被告を無罪とする逆転判決を言い渡した。
 
 検察側が最高裁に上告する可能性があるため、現段階ではまだ確定していないが、最高裁が有罪判決を下した高裁に差し戻した事案であり、仮に検察が最高裁に上告しても、無罪判決は変わらないと考えられる。
 
 私はこの事件について、2008年7月に以下の二つの記事を掲載した。
 
「長銀事件逆転無罪判決の闇」
 
「長銀事件逆転無罪判決の闇(2)」
 
である。
 
 前者の記述を以下に転載する。

「旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で、最高裁判所は7月18日、執行猶予付き有罪とした1、2審判決を破棄、元頭取ら3人に逆転無罪を言い渡した。
 
 刑事事件で最高裁が逆転無罪判決を出すのは極めて異例である。
 
 日本の三権分立はおとぎ話である。内閣総理大臣が三権を掌握し得るのが実態である。政治権力は司法、警察、検察に対しても支配力を及ぼすことが可能である。
 
 今回の最高裁判決の真のターゲットはこの事件にはないはずだ。旧長銀と類似した事案で裁判が行われている「日債銀事件」が謎を解く鍵である。
 
「日債銀事件」では大蔵省OBで国税庁長官を務めた窪田弘氏が起訴され、1審、2審で執行猶予付き有罪判決が出されている。
 
 大蔵省、財務省は、同省最高幹部を経て日債銀に天下りした窪田氏の有罪確定を回避することを最重要視してきた。
 
 長銀事件が最高裁で逆転したことが、日債銀事件に影響する。
 
 日債銀事件で同様の逆転無罪判決が出されるなら、ここに示した仮説が間違いでないことが判明すると考える。
 
 日本の権力構造の闇は限りなく深い。」



最高裁は、2008年7月に、旧長銀粉飾決算事件の被告に対して、異例とも言える事実認定を変更しての無罪判決を示した。
 
 最高裁では憲法違反および最高裁判例違反を審理するのが通常で、事実認定を変えて逆転判決を示すことがほとんどない。
 
 そのなかで、異例の事実認定を覆しての逆転無罪が示された。
 
 その理由は、ただひとつ。
 
 旧大蔵省幹部職員を救済することだった。
 
「長銀事件逆転無罪判決の闇(2)」
に記述したが、旧長銀事件で逆転無罪判決を示した最高裁担当裁判官の一人は、津和野修氏であり、完全な大蔵省出身判事だった。
 
 つまり、津和野氏が画策して、旧長銀事件の異例とも言える逆転無罪が強引に提示されたのだと推察される。
 
 その目的は、同種事件で高裁有罪判決を受けた元国税庁長官窪田弘氏を救済することだったと考えられる。
 
 窪田氏は1992年に日債銀に天下った。1997年に日銀から東郷氏が頭取で天下るまで5年間、日債銀トップに君臨した。東郷氏の場合、日債銀に移ってすぐに経営破たんだから、責任を負わせるのは酷であるが、窪田氏の場合はまったく違う。まさに不良債権問題のただなかにいた人物である。
 
 1992年には住宅金融専門会社、いわゆる住専が経営危機に直面した局面である。この時点で住専を破綻処理し、損失を確定していれば、日本の不良債権問題は泥沼に嵌らずに済んだはずだ。
 
 ところが、住専は大蔵省の重要天下り先でもあったため、大蔵省は住専を破綻処理せず延命させ、その結果、不良債権が雪だるま式に膨張していった。
 
 日債銀の経営も極めて類似している。すでに破たん状態にあるノンバンクに対して、担保も確実に取らずに、損失を表面化させないために追加融資を繰り返し、その結果、銀行の損失を膨張させたことで窪田氏などの責任が問われたのである。



日本の場合、裁判も、警察も検察も、法の支配ではない、裁量が支配する。構造的に、日本の警察、検察、裁判所制度は致命的欠陥を抱えているのだ。
 
 大蔵省元職員の高橋洋一氏は金品窃盗の現行犯で逮捕されながら、無罪放免にされた。元大蔵省のキャリア職員だからである。
 
 まったく同じことをして、人によっては逮捕、勾留、起訴されて、実刑判決まで受ける者がいる。
 
 かたや、同じ罪を犯しながら、無罪放免にされる。
 
 官僚であるから無罪、国の政策を批判している在野の人間だから有罪などの裁量的な運用が野放しにされている。
 
 さらに問題であるのは、何の罪も犯していない無実潔白の人間を、公権力を不正に行使して犯罪者に仕立て上げ、逮捕、勾留、起訴し、有罪、実刑などの境遇に落とし込むことが平然と実行されていることだ。
 
 私はその被害者である。



警察、検察の驚くべき裁量権は、警察職員、検察職員の天下り問題と不可分に結びついている。
 
 まったく、腐りきっているとしか言いようがない。それが、日本の警察、検察、裁判所の実態である。
 
 小沢一郎元民主党代表の周辺だけが、不正で不当な検察権力行使によって、激しい攻撃を受けた。これをオランダの政治学者カレル・ヴァン・ウォルフレン教授は”Character Assassination”と表現した。人物破壊工作である。欧米では政敵を攻撃するために、物理的な生命ではなく、社会的名声を失わせるための謀略工作がよく用いられることをウォルフレン氏は私たちに教えてくれた。
 
 電車内の痴漢冤罪事件でも、防衛医大教授は最高裁の事実認定変更により、逆転無罪判決で救済された。国立大学の職員だからである。私も場合も、事件の構図は極めて似ており、さらに私の無実を証明する決定的な目撃証人まで出廷してくれたが地裁は言語道断の不正判決を示し、高裁と最高裁は裁判を行う姿勢さえ示さなかった。



警察、検察、裁判所の近代化、浄化は日本が近代国家に生まれ変わるための必須条件である。それなのに、検察はいまだに全面可視化に反対している。取調べに際しての弁護士同席も先進国の常識である。
 
 これらを認めるには、他の主要国で認めている捜査手法を日本にも導入するべきだと主張するなら、それらを認めてやればよい。
 
 取調べの可視化は、被疑者だけでなく、被害者、目撃者をはじめとするすべての関係者に一律に適用する必要がある。警察が被害者とされる人物や関係者と密室で謀議して、架空の犯罪をねつ造するからである。
 
 日本の警察、検察、裁判所の実態は江戸時代よりもはるかに遅れたものであると思われる。





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9.11 1万人 9.19 5万人集会のお知らせ

2011-09-09 18:49:40 | 国民主権


たんぽぽ舎です。
                                転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 緊急速報 ◆

 【経産省を人間の鎖で囲もう!!一万人アクション】9月11日@東京 
                              への結集を!!

 ☆参加の意思表示をこのメールに「参加します」と一言書いて返信して下さい☆


 当メルマガ「地震と原発事故情報」の全ての読者、とりわけ首都圏在住の読者に
強く訴えます。
 9.11ー9.19脱原発ウィークの先陣をなし、いまや「やらせ」「情報隠
蔽・操作」の総本山であることが明らかになった経産省を人間の鎖で取り囲み、彼
らの原発再稼働の目論見を打ち砕こうではありませんか。
 形ばかりの「ストレステスト」の実施をもって「原発を全て停止状態にすること
は避けたい、なんとか再稼働をめざす」ことを公言しながら、福島原発事故の収束
も原因究明もなさぬまま、今未だ3.11の余震が続き、いつまたM7越えの地震
が襲ってくるやも知れない時に、彼らは「原発」という名の怪物を野に街に解き放
とうとしています。
 既に各電力会社は「ストレステスト」の第一次テストを各原発で実施したとして
(ストレステストの実施の要請がなされたのが6月末、わずか2ヶ月間で「福島原
発事故」の教訓ーそもそもそれさえ明らかになっていないのにーを取り込んだ「ス
トレステスト」を終えたというのだ。それだけで「ストレステスト」が如何にいい
加減なものであるか伺えしれよう)、その結果を保安院に提出、「やらせ」「原発
推進」の総本山である保安院はこれまた形式ばかりの「審査」を行い、「再稼働」
にGOサインを出すでしょう。
 こうした「原発推進の総本山」たる経産省・保安院の動向は、反=脱原発を希求
する私たちにとって決して看過しえるものではありません。
 このような経産省・保安院に対して、「人間の鎖」で取り囲み私たちの怒りと要
求を突きつけましょう。おりしも上関原発の新設阻止を訴えてハンガーストライキ
で闘った仲間と九条改憲阻止の仲間が、9.11のこの包囲行動後、ただちに「原
発の再稼働阻止!上関原発新設反対!」を訴えて10日間のハンガーストライキと
座り込み闘争に入ります。
 こうした仲間たちを支え、9.19までの各地の脱原発運動に先駆けそして連帯
するためにも、是非とも本【経産省を人間の鎖で囲もう!!一万人アクション】9
月11日@東京 への参加を「地震と原発事故情報」の全ての読者、とりわけ首都
圏在住の読者に強く訴えます。

 当日は各地で反=脱原発をテーマとした集会・後援会が開催されますが、【経産
省を人間の鎖で囲もう!!一万人アクション】9月11日@東京 のメインのアクシ
ョンである「人間の鎖」アクションは15:30の開始です。各地の集会・講演会の後
で、あるいは途中で抜け出せば十分間に合います。
 是非とも「人間の鎖」を成功させるために15:30までに通産省別館前に集合
して下さい。

◆9月11日(日):福島原発震災の発生から半年
  
13:00 日比谷公園・中幸門(日比谷図書館裏)集合
    ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
     丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m
     都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
13:30 デモ出発(新橋方面/東電前など通り日比谷公園まで)
15:30~17:00 経済産業省(保安院)を1万人の「人間の鎖」で包囲!

※原発現地からの発言あり。要請書、プラカード、鳴り物など持ち寄り歓迎。
パフォーマンスも歓迎! Ustream中継予定。いまだかつてないアクションを!

【呼びかけ】
9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション 実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748
(FAX)03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info


.「原発の再稼働が必要」という野田首相見解に危惧―大江健三郎さんら声明
     9月19日に5万人集会、1千万人署名募る

○ 作家の大江健三郎さんらが6日、東京都内で記者会見し、19日に東京・明治
公園で開催する「さようなら原発5万人集会」への参加を呼び掛けた。野田佳彦首
相が定期検査中の原発の再稼働に前向きな姿勢を見せる中、脱原発運動の高まりを
内外に示すことができるか。

○ 会見には、大江さんのほか、作家の落合恵子さん、ルポライターの鎌田慧さ
ん、賛同人として宇都宮健児日弁連会長が出席した。(中略)今回の5万人集会は
事故半年の節目に、脱原発の流れを確実にするのが狙いだ。単独の集会としては事
故後、国内最大規模となりそうだ。「経済の立て直しのために、原発の再稼働が必
要であるという野田首相の見解には非常に危惧を覚える。経済合理性にとらわれな
い理念を掲げる勇気と見識を求める」との声明を発表した。言語学者で世界的論客
のノーム・チョムスキー氏ら米国知識人から寄せられた「集会を心から支持し、目
標を完全に共有する」とのメッセージも紹介した。(中略)

○ 鎌田さんは、再稼働へと動く新政権を「管直人前首相よりも脱原発について
トーンダウンしている」と憂慮。落合さんも「現在進行形で被ばくし続けている現
実を忘れていないか。命や人権をおざなりにして経済を優先している」と批判し
た。宇都宮さんは「原発で働いている労働者は常に被ばくしている。非人間的な労
働でしか原発は支えられない。原発は廃止するしかない」と断じた。

○ 集会は午後1時半開始。パレードも予定している。
 署名用紙は、専用のホームページ「さようなら原発 1000万人アクション」
(http://sayonara-nukes.org/でダウンロードできる。問い合わせは、同実行委員
会=電03-5289-8224。)
                       (東京新聞9月7日より抜粋)





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