格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

選挙を通じての日本政治刷新は十分可能

2018-05-14 20:54:00 | 植草一秀氏の『知られざる真実』


選挙を通じての日本政治刷新は十分可能
もりかけセクハラ事案がありながら、安倍内閣が総辞職しないことは、日本の主権者にとって悲しむべきことである

国権の最高機関である国会において嘘が平然と重ねられ、政治権力が政治を私物化している現実が露わになっている。

日本に自浄能力があるなら、このような事態を放置することはあり得ない。

国会で多数議席を占有する勢力が、メディアと刑事司法を支配し、「数の力」で国会での議決を強行して暴走を続ける。

議会制民主主義が機能不全に陥ってしまっている。

森友事案も加計事案も疑惑はまったく払拭されていない。

疑惑は疑惑ではなく、不正が実際に実行されたことはほぼ明らかになっている。

本来は、刑事司法が機能して、犯罪を適正に摘発することが必要であるが、刑事司法が政治権力によって不正に支配されてしまっているために、刑事司法までもが機能不全に陥っている。

このようなときに、本来、社会の木鐸としての機能を発揮するべき存在がメディアである。

しかし、メディアの大半が政治権力によって支配されてしまっており、暴走する政治権力を追及する活動が停滞してしまっている。

その結果として日本の議会制民主主義が機能不全に陥り、深刻な危機に直面している。

事態を打開するための行動を始動させ、日本の議会制民主主義を再生しなければならない。

森友疑惑、加計疑惑の真相を完全解明し、責任問題を処理しなければ先に進むことができない。問題の真相解明は日本の主権者国民が求めている重要事項である。

共同通信社が5月12、13日に実施した世論調査結果が公表されている。

加計学園の獣医学部新設を巡り、安倍晋三首相の関与を否定した柳瀬唯夫元首相秘書官の国会での説明に関する調査結果は、

「納得できない」が75.5%、「納得できる」が14.7%だった。

加計学園の獣医学部新設に関する手続きについては、

「適切だったと思わない」が69.9%で、「適切だった」が16.9%だった。

主権者の大半は、加計疑惑に関する安倍内閣の説明にまったく納得していない。

加計学園関係者と柳瀬唯夫首相秘書官が2015年3月から6月にかけて、首相官邸において3回面会を重ねていた事実が明らかにされた。

今治市が申請する国家戦略特区における獣医学部新設について、事業決定後の公募で応募する立場の加計学園関係者が首相官邸で柳瀬唯夫氏と面会していた。

4月2日の面会には愛媛県職員、今治市職員も同席し、説明しているが、柳瀬氏はその記憶がないとしている。

この案件が当初から「加計ありき」で動いていたことを示していると同時に、安倍首相官邸が加計学園に対して異例の便宜を図ったということになる。

加計学園による獣医学部新設に安倍首相が深く関与してきたと考えられているが、安倍首相は、加計学園が獣医学部新設の意向を有していたことを2017年1月に初めて知ったと強弁し続けている。

嘘と隠ぺいで塗り固めなれた安倍内閣の説明を主権者はまったく信用していない。

だからこそ、国会が関係者の証人喚問等を積極的に実施して、事案の全容を完全解明することが強く求められている。

共同通信社の世論調査では、福田淳一前財務事務次官のセクハラ問題を巡り麻生太郎財務相が女性記者にはめられた可能性を否定できないとの見方を示し、その後撤回したことに関する麻生氏の責任について、

「辞任すべきだ」が49.1%、「辞任の必要はない」が45.5%だった。

麻生太郎氏の辞任を求める意見が極めて強い。

同時に発表された政党支持率を見ると、

自民党37.1%、立憲民主党も13.3%、国民民主党1.1%、公明党3.7%、共産党4.5%、日本維新の会1.5%、自由党0.7%、新「希望の党」0.7%、社民党0.8%、支持政党なしが34.2%だった。

立憲民主党、共産党、自由党、社民党の支持率を合わせると19.3%になる。

自公の支持率を合計すると40.8%で、上記野党4党の支持率の2倍を超えているが、野党4党の支持率が約20%存在していることは特筆に値する。

支持政党なしが34.2%も存在しており、いざ国政選挙となれば、風の吹き方によって選挙結果は大きく変動し得る。

国民民主党が創設されたが、これまでの言動を見る限り、自公政権の補完勢力を目指しているとしか見えない。

だからこそ、結党直後であるにもかかわらず、支持率が1.1%にとどまっているのだと思われる。

参議院で国民民主党が野党第一党の地位にとどまったために、参院における安倍内閣追及の勢いが大きく後退する恐れが浮上している。

日本政治を再生させるためには、選挙を通じて安倍政治に対峙する勢力が国会多数議席を確保することが何よりも重要である。

安倍政治に対峙する政治勢力の結集が強く求められるが、それを誘導するのは主権者国民の役割である。

新しい野党共闘のあり方を明確に確立する必要がある。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加計関係者との面会を認めた柳瀬元秘書官がまだ隠していること

2018-05-14 20:32:14 | 阿修羅


加計関係者との面会を認めた柳瀬元秘書官がまだ隠していること
http://www.mag2.com/p/news/358738
2018.05.11 新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』 まぐまぐニュース




10日に行われた衆院予算委員会での参考人招致で、これまでの説明とは一転、加計学園関係者との面会を認めた柳瀬元総理大臣秘書官。しかしながら取り沙汰されている愛媛県や今治市の職員との接触や「首相案件発言」は改めて否定しました。元全国紙社会部記者の新 恭さんは自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、かような詭弁が通用するはずもないと切り捨てた上で、柳瀬元秘書官に嘘をつかせたと思しき人物の実名を記すとともに、愛媛県や今治市サイドとの接触を認めない限り、政権に対する国民の不信感が払拭されることはないと結んでいます。

「調整」でウソを白状した柳瀬元秘書官

奇妙なこともあるものだ。「調整」をすれば、記憶が戻るらしい。


柳瀬元総理大臣秘書官は3年前に、加計学園の関係者と総理大臣官邸で面会したことを国会で認める方向で調整していることがわかりました。(5月2日NHKニュース)


「記憶にない」と逃げ口上を繰り返してきた経済産業審議官、柳瀬唯夫氏が、「調整」のすえ、参考人招致された10日の国会で、加計学園関係者と面会したことを認めた。

「総理と一緒の時に加計学園の方と知り合い、学園事務局から連絡があったのでお会いした。獣医学専門家の元東大教授と学園事務局の方がほとんど話をされ、他に10人くらい同席者がおられたが、その方々が愛媛県、今治市の職員とは知らなかった。名刺を交換したかもしれないが、残っていない」

元東大教授というのは加計学園岡山理科大の獣医学部長、吉川泰弘氏のことである。柳瀬氏によれば、吉川氏が獣医学部の必要性について滔々と熱弁をふるっていた。

なぜ今になって、このように述べたのか。以下の記事のように、与党の判断があったからだという。


加計学園問題を巡っては、愛媛県側作成の文書に平成27年4月2日の柳瀬首相秘書官(当時)との面会記録が記され、「首相案件」との発言が残されていた。文部科学省、農林水産省からも面会に関する記録が見つかった。こうした経緯から、与党側は否定するのは困難との判断に傾いた。(5月2日東京新聞夕刊)



どうやら、事実よりも、「調整」や「判断」が重要らしい。

柳瀬氏はどんな心境で過ごしてきたのだろうか。このところ連日のように、経産省の廊下で記者たちの質問攻めにあう姿がテレビで放映された。「国会で話したい」と鉄壁のガードで室内に消える姿には、どことなく哀感が漂っているようにも見えた。

柳瀬氏にしてみれば、何も好き好んで、会ったものを会っていないと言ってきたわけではない。あくまで、安倍首相を「権力の私物化」批判から守るためだ。

長年の親友である加計孝太郎氏の獣医学部新設の夢をかなえたいという首相に、秘書官として誠心誠意仕えたというのが柳瀬氏の思いだろう。

加計学園を特別扱いしたのは安倍首相のためであり、愛媛県、今治市、加計学園の関係者と会って打ち合わせた事実を隠そうとしたのも安倍首相のためである。

しかし今、彼は一人、追い詰められている。国の最高権力者におねだりした疑いが濃い加計孝太郎氏は今のところ逃げおおせているし、安倍首相も国家戦略特区諮問会議ワーキンググループの八田達夫座長らが適正に進めたことだと、同会議議長でありながら知らん顔を決め込んでいる。

なぜ自分がこんな目に。財務省の佐川宣寿前理財局長が味わった苦悩を思わずにはいられなかったことだろう。

佐川氏は安倍首相夫妻の関与を疑われないよう、必死になって森友学園と昭恵夫人のかかわりや、国有地格安売却の真相などに関する情報を隠し続けた。

そのためにマスコミや野党の追及はおさまらず、決裁文書の改ざんが明るみに出るにおよび、せっかく手に入れた国税庁長官のポストを投げ出す羽目になった。スケープゴートにされ、一人責任を負わされた。

参考人として質問に答える柳瀬氏は冷静さを保っていた。しかし、自分を佐川氏と重ねあわせ、言い知れぬ不安の日々を送ってきたのではないだろうか。

佐川氏は証人喚問、柳瀬氏は参考人招致。佐川氏ほどにプレッシャーはかからないとしても、柳瀬氏はこれまで隠していたことを白状しなければならない。

2015年4月2日、柳瀬氏は加計学園の関係者らに会った。もちろん、総理の意向を受けてである。「総理に指示されていない」「首相案件と言ったことはない」と証言したが、秘書官が独断でそんなことをできるわけがない。

獣医学部を今治市に新設するため、安倍首相は文科省や農水省の規制を国家戦略特区制度によって突破しようと考え、その具体的方策の立案を秘書官らに命じていたはずだ。

内閣府の特区担当者に会うようセットしたのは柳瀬秘書官であろう。加計学園関係者と愛媛県、今治市の職員がともにやってくるのは百も承知だ。

毎日新聞によると、与党関係者はこう話している。「学園関係者との面会を認めても、ウソをついたことにはならない」。

愛媛県や今治市の職員は加計学園関係者の後ろにいたので記憶に残っていない。だから「記憶をたどる限り、愛媛県や今治市の方とはお会いしていない」という柳瀬氏のこれまでの国会答弁に矛盾しない…なんとも奇妙な理屈だ。

実際、参考人招致の場で、柳瀬氏は「愛媛県や今治市の方とお会いしたという認識はない」と強調した。

こういう悪巧みは今井尚哉首席秘書官らの得意とするところだろう。

柳瀬氏は現在、経済産業審議官をつとめている。事務次官に次ぐナンバー2のポストだ。56歳。省トップの座も目の前だ。

それほどの人物でありながら、総理と一体化した首席秘書官の威光にはかなわない。加計学園問題にからむ発言、行動について、いちいち今井秘書官にお伺いを立ててきたことは想像に難くない。

それにしても、ウソをつき続けてきたことを白状するにすぎない柳瀬氏の今回の決断について、各メディアが「与党と調整」とか「方針転換」と報じたことには大きな違和感をおぼえる。

誰と「調整」したというのだろうか。各メディアの報道を総合すると、「与党関係者」といわれる人が、記者たちに喋ったようだ。

与党関係者といえば、範囲は随分広い。自民党、公明党のいずれとも特定させず、議員か元議員か事務職員かもわからない。

自民党の森山裕国対委員長らテレビカメラの前に立っている顔ぶれは当て馬のようなもので、「調整」の主役は、かつての官房副長官、萩生田幹事長代行と、今井尚哉総理首席秘書官あたりだろう。

彼らの政権維持戦略はきわめてシンプルだ。気に入らない考えを無視し、徹底的に叩き、ウソをつき、詭弁を弄してでも自己正当化する。

国民に真実を知らせることは自分たちにマイナスだと信じ込み、とかく不都合な情報を隠蔽する。池田勇人、大平正芳が打ち出した「寛容と忍耐」の真逆を行く路線だ。

柳瀬氏は安倍ファーストの彼ら“大本営参謀”によって口封じされてきた。

本来、柳瀬氏が良心に基づいた言動をとるなら、「方針」や「調整」ではなく、ただ正直に事実を述べるだけでよい。政治の都合で、ウソをつくことを余儀なくされ、ごく一部の事実を正直に述べる決心まで、政治的判断にゆだねる必要など全くない。

安倍政権の特徴の一つは、官邸と党が、いままでのどの政権よりも密接であることだ。安倍総理の影武者として今井秘書官が水面下の政治工作を担い、党の批判分子を力自慢の萩生田幹事長代行が抑え込むという構図だ。

なにはともあれ、柳瀬氏は加計学園の関係者と会っていた事実だけは認めた。何のために会ったのか。

当然、国家戦略特区の特例を用いた獣医学部新設についての打ち合わせのためだが、安倍首相は加計学園の計画については国家戦略特区諮問会議で獣医学部新設が認定された昨年1月20日まで知らなかったと言い張っている。

そもそも事業主体となる予定の加計学園が主導しながら、特区の提案者に名を連ねなかったのは、安倍首相との関係を詮索されたくない官邸の指示に違いない。

にもかかわらず、愛媛県と今治市が獣医学部新設の特区提案をする2か月前の2015年4月2日の時点で、安倍首相の秘書官が加計学園関係者と会っていたということになると、安倍首相の「ずっと加計学園の計画を知らなかった」という答弁が虚偽であることも証明することにならないだろうか。

もっとも、証明するまでもなく、安倍首相の発言が不自然で、およそあり得ないことは国民誰しも思っているはずだ。

さて、加計学園関係者と会ったことを認めた柳瀬氏が、これで放免ということにはなるまい。「記憶のかぎり会っていない」のは愛媛県や今治市の職員で、加計学園関係者には会っていたことを思い出したという説明に納得できる人はどれだけいるだろうか。

この詭弁を思いついたのが誰か知らないが、通用すると考えているとしたら、よほどおめでたい。愛媛県や今治市サイドとの接触を認めない限り、国民の不信感が払しょくされることはないだろう。

image by: Flickr

新恭(あらたきょう)
記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。

8. TondaMonta[464] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2018年5月14日 10:26:39 : mDEFrEFy46 : M0kuS4XEISM[1]
▲△▽▼
大迫・佐川氏の再証人喚問を!!
柳瀬も柳瀬だが,原発官僚が大学設置で完璧な嘘が付けるわけない。
ボロボロだが真の野党は,大迫や佐川元財務局長を再証人喚問すべできだ。
その理由は二つある。その一つは大阪特捜の任意聴取が終わったからだ。つまり刑事訴追はほとんどなくなったからだ。
二つ目は,破棄した、ないと言っていた文書が500ページも出て来たからだ。「あったじゃござんせんか」
真の野党は再証人喚問を要求すべきだ。ダメなら審議ストップだ。牛歩戦術だ。それをやらない真の野党は与党予備軍だ。国会対策費を1億円ぐらいもらったのだろう。
特に辻本や福山はダメだ。与党と戦う気持ちがない。TVに映った時だけ威勢のいいことを言っているイセエビに過ぎない。
もし国会審議を続行するというのなら,立憲民主党は露となって消えてゆくだろう。ワタチは応援しない。その理由は明らかだろう。
改竄された文書や書き換えられた文書や捏造されたデータで今後も審議を続けていくのか。嘘の答弁でも納得しないまま審議を続行して何になる。
審議ストップに対する声はあるが,ヤラセだ。どこにだって批判はある。その少しをもって審議ストップを「止める」のは与党を利することになる。それでもええんか。
辻本氏よ、福山氏よ。立憲はもう応援しない。この場をお借りして宣言する。イバイバ。baibai。びぇびぇ。byebye。さよなら。バイバイ。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする